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* 機動戦士ガンダム BREAK TO GENESIS

日時: 2017/07/13(木) 22:25:13 メンテ
名前: 名無しさん

「ガンダムブレイカー3で機体を作りつつ」
「Gジェネオリキャラ(ジェネシス登場組中心に)を使って」
「オリジナルのガンダムSSを書く」
…という無謀極まりない企画。前々からアイデア自体はありましたが、何はともあれ書いてみるべし、
そんな宇宙の声(?)が聞こえたので、とりあえずまずはプロローグだけでも投下しようと思います。
(あ、地の文のあるSS自体、人生で書くのが初めてレベルなので文章力は見過ごして頂きたい)
 
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* Re: 機動戦士ガンダム BREAK TO GENESIS ( No.1 )
日時: 2017/07/13(木) 22:26:04 メンテ
名前: 名無しさん

「敵艦接近、数1!」
「たった1隻で仕掛けてくるか…モビルスーツ隊を発進させろ! 数で押し切れ!」
「ハッ!」

基地に警報と兵士達の怒号が響き渡り、巨大人型兵器『モビルスーツ』が発進していく。
『ザクII改』『グフ』『ドム』『ゲルググ』『ギャン』がそれぞれ3機、合計15機にもなる編隊であった。
いずれも旧型ではあるものの、ゲルググとギャンは現在でも十分に通用する戦闘力を持っている。
数の利・地の利、どちらにおいてもそう後れを取るものではない。兵士達も決して油断はしていない。

「敵MS隊、発進! 数、6! 機種は…ガンダムタイプ、5! SFS(サブフライトシステム)1!」
「ガンダムとはいえ、名前と顔だけで戦えると思うな! 集中砲火で撃破しろ!」
『ガンダム』…それはあまねく世界に存在し、時には天使として、時には悪魔として知られる力の象徴。
それはこの世界においても変わる事無く、その名を聞いた兵士達を一瞬だが震え上がらせた。

ザク、グフ、ドムがそれぞれマシンガンやバズーカを、ゲルググとギャンがビームライフルを放つ。
基地に設置されたトーチカ(固定砲台)も併せ、弾丸の雨がガンダム達を襲った。しかし…
「効いていない!?」
「ビームをシールドにしているのか!?」
先頭の2機のビームシールドに実弾、ビームのどちらもが防がれる。防がれなかった弾も、残りの4機は回避していた。

「その2機は格闘戦で仕留めろ! まずは周囲の機体からだ!」
「た、隊長! SFSが!」
ビームシールドを展開していたガンダム『F91』を乗せていた、戦闘機のようなSFSが「変形」する。
胴体に収納されていた頭部が姿を現す。それもまた、ガンダムの顔をしていた。
「MSになった…!? だが、MS同士の戦いならやり様がある! 仕掛け…んっ!?」

先程ビームシールドを展開していたもう1機のガンダム『V(ヴィクトリー)ダッシュ』と、
両肩のハードポイントに射撃・格闘用兵装を装備し、大型のバックパックを背負ったガンダム『ストライク』、
そしてF91が、それぞれに強大なビームを放った。Vダッシュは肩のキャノン、ストライクは強化型のビームライフル、
F91はバックパックからせり出してきた2門のビーム砲『V.S.B.R(ヴェスバー)』から。
圧倒的な光の奔流に、ザクとグフが2機、ドムとゲルググが1機呑まれ、それは後方の基地施設まで貫通した。
一瞬の出来事に、兵士達は戦慄せざるを得なかった。
* Re: 機動戦士ガンダム BREAK TO GENESIS ( No.2 )
日時: 2017/07/13(木) 22:27:19 メンテ
名前: 名無しさん

「ち、超スーパーすげぇどすばい…!」
「クレア…それ、どこの言葉よ…」
先程F91を乗せていた可変型ガンダム『Z(ゼータ)』のパイロット『クレア・ヒースロー』と、
F91のパイロット『エリス・クロード』であった。どちらも、戦士という言葉が似つかわしくない少女である。
クレアの調子に乗り易い性格と、珍妙な台詞はいつもの事であり、それにエリスが突っ込むのもパターンであった。

「エリス、クレア。ここからは私に合わせて!」
「りょーかい!」「了解!」
Vダッシュのパイロットにしてチームリーダーを務める、清楚な女性『マリア・オーエンス』が二人を呼びつける。
F91とゼータが後退し、3機で1小隊としての布陣を整え直した。


「女共に負けるなよ! こっからはお前達の仕事だ、ビリー、ラナロウ!」
「ケッ、つまらねぇ仕事に駆り出しやがって!」
「格の違いってのを見せてやるとするか!」
ストライクのパイロット『マーク・ギルダー』が『ビリー・ブレイズ』と『ラナロウ・シェイド』に指示を出す。
ビリーが搭乗する『アサルトシュラウド』と呼ばれる増加装甲を身に纏ったガンダム『デュエル』と、
ラナロウが搭乗するフライトユニットや独特の格闘武装を装備したガンダム『アストレイ』が前面に出た。
素行や性格には少々問題があれど、三人ともプロの軍人として高い戦闘技術を有していた。


「接近戦なら、こちらとて!」
3機健在であったギャンの内、1機がシールドからビームサーベルを取り出し、アストレイに襲い掛かる。
しかし、アストレイは左腰に装備された『ツインソードライフル』からビームサーベルを形成し、ギャンを弾き飛ばした。
「ただのライフルだと思うんじゃねぇぞ!」
ラナロウが吠えると、すかさずツインソードライフルを持ち替え、ビームライフルモードとし、ビームを放つ。
それを想定していなかったギャンは、頭部と脚部を撃ち抜かれ、その場に倒れ込んだ。
「余所見をし過ぎだ、ガンダム! もらった!」
その隙を突いて、もう1機のギャンが背後からビームサーベルを手に襲い掛かる。しかし…

「こっちにもあるんだよ!」
アストレイは背後からのギャンの攻撃に反応し、すかさず回避するとツインソードライフルを投げ捨てる。
そして、右腰に装着していたマルチツールソード『カレトヴルッフ』に持ち変え、ギャンに斬りかかった。
実体剣の重量と切れ味にギャンは左半身を切り捨てられ、更にカレトヴルッフから放たれたビームに頭部を射抜かれた。


「適当に撃ってるだけで十分だぜ!」
ビリーが駆るデュエルが、両手に持ったグレネードランチャー付ビームライフルに加え、
右肩に装着されたレールガン、左肩に装着されたミサイルポッドを一斉に放つ。
弾幕を回避し切れなかったグフとドムが1機ずつ、直撃を受けて行動不能となった。
「避けてみな!」
マークが駆るストライクが、左肩からビームブーメランを取り出し、ゲルググに向かって投げつける。
回転するビーム刃に胴体部を抉られ、ゲルググが爆散した。
「ガンダム! 我等の邪魔をするか!」
「アンタにゃ悪いが…落とさせてもらうぜ!」
続いて右肩に装着された対艦バルカンとガンランチャーを発射し、飛び掛かって来たザクを射抜いた。


残っていたドムやギャン、ゲルググもマリア達のチームに容易く撃破され、MS隊が全滅した。
「これ以上の戦闘は無駄です! 退いて下さい!」
マリアがVダッシュのライフルを構えながら、敵司令部に警告する。
「司令…」
「…止むを得まい…部下達の安全は保障してもらいたい」
「当然です」
基地から投降を示す信号弾が放たれ、戦闘は終息した。
* Re: 機動戦士ガンダム BREAK TO GENESIS ( No.3 )
日時: 2017/07/13(木) 22:28:11 メンテ
名前: 名無しさん

「機影1! こちらに向かってきます!」
2隻の『ガウ攻撃空母』が荒野の空を飛んで往く。その内の片方のオペレーターが、戦闘機らしき機影を捉えた。
「戦闘機が1機でか…?」
その戦闘機もまた変形し、ガンダムへと姿を変えた。
大型の『バスターライフル』を手にし、背部には特徴的な翼を持った『ウイングガンダム』である。
「ガンダムです!」
「ガンダムという事は我等の敵だ! 撃ち落とせ!」
2隻のガウがウイングに向かって砲撃を浴びせるが、ウイングはいずれも回避し続ける。そして…
「…消し飛べってんだよぉぉぉ!」
女性のものとは思えない罵声から、バスターライフルの最大出力のビームが放たれる。
ガウの内の1隻が、左翼を大きく抉られた。

「なんて火力だ…! 不時着しろ! その前にMSを出せ!」
「僚艦に併せてMS発進! MS戦で仕留めるぞ!」
損壊した側のガウからは、竜を思わせる異形のMS『ガフラン』が、もう一方からは強襲型MS『ケンプファー』が、
それぞれ3機ずつ発進していった。ガフランは飛行形態を取り、自由落下していたウイングに向かう。だが…

バシュン、バシュン!
ビームによる狙撃でガフランが1機撃墜される。僅か2射で胴体と下半身、急所を的確に射抜かれていた。
「あれ程の精密射撃…別の機体か!?」
「隊長、もう1機います! 下です!」
気付いた時には、地表から、格闘戦に特化したガンダム『シャイニング』がガフランに飛び上がって来た。
シャイニングはバックパックから長柄のヒートナギナタを取り出すと、ガフランに向かって切りかかる。
「多少得物が長かろうと、こちらの方が早い!」
ガフランがすかさず、掌からビームサーベルを形成し、迎撃せんとする。
それを察したシャイニングは、ナギナタを振りかざし、距離を取る。だが、それで終わらなかった。

「フン、距離を取ればガフランなら…何ィ!?」
何とシャイニングは、ナギナタを投げつけてきたのだ。ガフランのパイロットは反応が遅れ、胴体にナギナタが突き刺さる。
そこに、シャイニングが腕部から放ったビームの追撃が入り、ガフランは崩れ落ちた。
残り1機のガフランは、動揺したところを背後からウイングにビームサーベルを突き入れられ、爆散した。
* Re: 機動戦士ガンダム BREAK TO GENESIS ( No.4 )
日時: 2017/07/13(木) 22:29:09 メンテ
名前: 名無しさん

「僚艦が壊滅状態だと…!? やむを得ん、MSを回収して撤退を…ん!?」
「新たにMS接近! 数、3!」
もう一隻のガウに向かって、3機のMSが接近してくる。
1機は、腕部ハードポイントに武装を装着した、ガンダムとは少し異なる意匠のMS『百式』
1機は、脚部のフレームが一部剥き出しになっており、外付けのバルカンポッドを装備したガンダム『Mk−II』
1機は、大型の脚部スラスターと腕部のカバーが特徴的なガンダム『アレックス』であった。
「まだいるというのか…! MS隊を牽制に徹させて、本艦を後退させろ!」

3機の『ケンプファー』が、背中に背負った2丁のジャイアント・バズを両手に持ち、
脚部に接続された使い捨てロケットランチャー『シュツルムファウスト』も併せて、弾幕を張る。
「ゴミ共が…! そんな手を食うと思っているのか!」
Mk−IIのパイロットが吐き捨て、Mk−IIがシールドを構えると、そこから拡散ビームが放たれる。
ごく小型のビームであり、威力は決して高くなかったものの、弾頭を迎撃するには十分であった。
自分達が撃った弾幕を予想外の形で迎撃されたケンプファー隊に向かって、続いてビームの光が放たれる。
通常のビームライフルに加え、高出力のビームスマートガンを交えた射撃に、3機の内2機が撃墜された。

「ヌウウ…!」
最後の1機が死なば諸共、とアレックスに向かっていくが、アレックスはすかさず右腕部のカバーを展開し、
そこから現れたガトリングガンでケンプファーの装甲を削っていく。上半身を削り、よろめいた直後に
ビームライフルが下半身と右腕部に撃ち込まれ、ケンプファーは完全に動かなくなった。

「MS隊が全滅…! す、すぐにこの空域を離れろ!」
「艦長! 下からミサイル、グレネード多数!」
百式が左腕のグレネードランチャーを、Mk−IIが肩部の、アレックスが肩部と脚部のミサイルポッドを、
それぞれ一斉に放ち、それがガウに襲い掛かる。圧倒的な弾幕を受けたガウは、たちまち火を上げながら堕ちていった。
* Re: 機動戦士ガンダム BREAK TO GENESIS ( No.5 )
日時: 2017/07/13(木) 22:29:48 メンテ
名前: 名無しさん

「楽勝…でございますわ」
「あんまり口汚い事を言ってはいけませんよ、フローレンスさん?」
「その通りだ。彼等もまた戦士であり、誇りを以て死地に臨んでいるのだからな」
戦闘が終了し、先程の罵声と同じ声とは思えない態度で、ウイングのパイロット『フローレンス・キリシマ』が呟く。
そこに、先程の狙撃を行った狙撃用ガンダム『デュナメス』のパイロット『エターナ・フレイル』と、
シャイニングのパイロット『エルフリーデ・シュルツ』がそれぞれにキリシマを諫めた。
キリシマと三人で女性チームを組んでいる彼女らは、それぞれに戦闘での得意分野が極めて偏っており、
また性格という意味でも淑女という言葉が相応しいエターナに、誇り高き女騎士とも言うべきエルフリーデ、
そして一見すると令嬢のような振る舞いでありながら、その下に凶暴な素顔を秘めたキリシマという、
一癖も二癖もある女性陣であるが、奇妙な噛み合い方でチームとして成立していた。

「全く、ゴミ共が無駄な抵抗をしおって…」
「その口の利き方、いい加減にしたらどうだ? ブラッド…」
「そうですよ。敵意を剥き出しにしてたら、話せる事も話せないじゃないですか」
百式のパイロットにしてリーダーを務める色黒の男性『エイブラム・M・ラムザット』と、
アレックスのパイロットの少年『ジュナス・リアム』が、Mk−IIのパイロットの男『ブラッド』を咎めた。
彼の『ブラッド』という名は、本名ではない。何やら公に出来ない過去があり、懲罰として軍人にさせられ、
この部隊に配属されてきたのである。その素性と悪辣な態度から、部隊のメンバーとは溝が出来ていたものの、
任務には忠実であり、味方を撃つような真似もせず、優秀なパイロットとして評価は高かった。
エイブラムもジュナスも、ブラッドをそう理解していたからこそ、彼の態度に関しては容認していた。
* Re: 機動戦士ガンダム BREAK TO GENESIS ( No.6 )
日時: 2017/07/13(木) 22:31:35 メンテ
名前: 名無しさん

足元に青く大きな地球が広がる宇宙空間…
「大気圏突入中のリシテア級と、随伴しているエンドラ級を確認!」
「悪いが降下中の艦は無防備だ。MSの数から言っても十分に叩ける! タイヤ付きを落とせ!」
『アガメムノン級宇宙戦艦』から『ジムIII』『ジム改』『ジムカスタム』が3機ずつ発進していった。
ジム改、ジムカスタム共に脚部に大型スラスターを装備し、腕部やバックパックはジムIIIと同型に変更されている。
そのため、いずれも標準仕様のジムIIIと同等の性能にアップデートされており、足並みが揃っていた。
「随伴のエンドラ級からMS発進! 数は6!」
「6機でMSの足を止めつつ、3機でタイヤ付きに攻撃! ジムカスタム隊をタイヤ付きに向かわせろ!」

「これ程の数の新型機を同時に投入しているのか…!」
「慌てるな! 数はこちらが上だし、機体もこちらの方が慣れている! いつも通りにやればいい!」
ジムIII隊の隊長が隊員達を激励し、ジム改隊と並んで布陣を整える。
4機いる新型の内、2機にジムIII隊が、2機にジム改隊が向かっていった。

ジムIIIの内、2機が肩部と腰部のミサイルを放ち先制攻撃を仕掛ける。敵機の内、2機がそれを回避した。
「そう動くのは読んでいた! まずは1機!」
ジムIIIの1機が急接近し、ビームサーベルで切りかからんとする。が…

「な、なんだこの武器は!?」
ドムの意匠を強く継いだ新型MS『ドライセン』が、背後から3基の『トライブレード』を射出する。
回転する実体刃がジムIIIに襲い掛かり、ジムIIIを切り刻んだ。
「妙な武器を…だが、もう使えまい!」
背部にあったトライブレードが全て射出された事を確認したジムIIIの1機が、ビームライフルを連射しつつ肉迫する。
それを回避したドライセンは、手にしていた長柄のビームトマホークを振りかざし、ジムIIIに向かう。
すれ違いざまに一閃。ジムIIIの左半身が大きく抉られ、爆発した。ドライセンは無傷であった。

「クッ…! もう1機は!」
残ったジムIIIの1機が、もう一つの新型機を捉える。ザク系の意匠を強く継いだ新型MS『ギラ・ドーガ』である。
ギラ・ドーガはシールドの裏からシュツルムファウストを2発放つ。ジムIIIはそれを見切り、速やかに回避する。
ジムIIIはビームライフルを1射放ち、ギラ・ドーガを狙うが、ギラ・ドーガはバックパックの上方バーニアを吹かし、
下へと回り込んだ。そして、ビームマシンガンを連射モードにし、ジムIIIに向けて連射、その装甲を抉っていった。
* Re: 機動戦士ガンダム BREAK TO GENESIS ( No.7 )
日時: 2017/07/13(木) 22:33:06 メンテ
名前: 名無しさん

「装甲は厚そうだが、ビームの直撃なら!」
ジム改の1機が重MS『リック・ディアス』へと向かっていく。そのリック・ディアスは通常仕様ではなく、
背部を換装し、両腕にムーバブル・シールド・バインダーを装備した重装タイプであった。
リック・ディアスはバインダーを前方へと向け、ビームキャノンを発射する。ジム改は回避しつつ、右から回り込んで
背後を取ろうとした。だが、後ろに回ったその瞬間。リック・ディアスは背部に接続されたビームライフルを
そのまま向けてビームを放ち、ジム改を射抜いた。

「チビ野郎が!」
そのジム改は、小型MS『デナン・ゾン』に対し、有効打を当てられず苛立っていた。
サイズと運動性の違いに加え、デナン・ゾンはビームシールドを持ち、仮に当たっても防がれてしまうのだ。
そして、一瞬の隙を突いてデナン・ゾンは槍型の武器『ショット・ランサー』をジム改に突き刺し、大破させた。
そのまま、左腕に装着されたデュアルビームガンで左から迫っていたジム改を落とし、勝負を決めた。


「クソッ…! 犠牲を無駄にするな! 何としても艦だけは落とせ!」
ジムカスタム隊の隊長が激励すると、怯えていた彼等の空気が引き締まる。
が、行動が許される事無く、ジムカスタムの1機がビームキャノンに射抜かれた。
重砲撃型の新型MS『サーペント』によるものである。サーペントはビームキャノンを背部へと収容すると、
ハイパービームソードへと持ち替え、接近戦へと移行した。本来、格闘武装を持っていないサーペントであったが、
この機体はオプションとして、本来は他機体用に開発された強力なビームソードを装備していた。
隊長機が咄嗟にサーベルを抜いて鍔迫り合いに持ち込む。だが、出力で劣るビームサーベル故に押し切られ、
サーペントのハイパービームソードに右半身を引き裂かれ、動きを止めた。

「あの機体は射撃武装が無い! 距離を取れば…!」
最後のジムカスタムが、独特のスラスターを背部に持つ新型MS『GN−X』から距離を取る。
だが、GN−Xは手にしていたバスターソードからビームを発射する。思わぬ攻撃に、ジムカスタムは不意を突かれた。
そして、そこから接近してきたGN−Xにバスターソードを叩きつけられ、その質量と切れ味に押し潰された。
同じ頃、サーペントが肩部のミサイルと、背部から取り出したバズーカによってアガメムノン級に砲火を浴びせ、
アガメムノン級は行動不能に陥り、乗組員がランチ(脱出艇)で退避していくのが見えた。
* Re: 機動戦士ガンダム BREAK TO GENESIS ( No.8 )
日時: 2017/07/13(木) 22:34:07 メンテ
名前: 名無しさん

「こんな無駄な戦いをせず、速やかに退いてくれればいいものを…」
「そう…疲れるだけ…」
「そうボヤきなさんな。お互い、こういう仕事でメシを食ってる身なんだからな」
ギラ・ドーガのパイロットである冷静沈着な少年『レリーレ・アルナイル』と、
リック・ディアス重装型のパイロットである寡黙な少女『クー・シー』がぼやいたところに、
ドライセンのパイロットであるベテランのチームリーダー『ゴート・ローガン』が口を挟んだ。
それぞれ違いはあれど落ち着いた点は共通しており、何事もなく淡々とミッションをこなすチームであった。

「虚しいものですね…」
「胸の痛みが消えないなら、せめて笑う。でしょ?」
「そうそう、私達は勝った! 今はそれでいい、って!」
サーペントのパイロットにしてチームリーダーを務める温厚な女性『シャポー・チェレンシィ』を励ましたのは
デナン・ゾンのパイロット『ユーコ・オルテンシア』と、GN−Xのパイロットである『アゼリア・ツィー』
二人の明朗な少女であった。こう見えて熟練パイロットのシャポーと、新米パイロットの二人は
腕前としても性格としても三人で補完し合う関係であるとも言えた。
* Re: 機動戦士ガンダム BREAK TO GENESIS ( No.9 )
日時: 2017/07/13(木) 22:35:20 メンテ
名前: 名無しさん

ジオイド・ジェネレーション(G.G)と呼ばれる、人類が宇宙へと生活の場を移して1世紀弱が過ぎた時代…
地球に住む人々を代表する地球連邦政府と、宇宙に住む人々を代表するコロニー統合政府の対立は深まっていた…
そしてG.G089年、連邦政府と統合政府の対立は決定的なものとなり、両陣営は戦争状態へと移行する。
だが、決定的な打撃をお互いに与えられないまま戦争は膠着状態に陥り、両陣営は疲弊し…

G.G091年、両陣営の間に停戦条約が結ばれる。
だが、これが一時の休戦でしかない事は誰の目にも明らかであり、両陣営の対立と緊張は再び深まり、
G.G099年、再び戦端が開かれる事となった…

地球連邦軍の特殊実験部隊『Gジェネレーションズ』…コロニー統合軍の独立部隊『ジェネシス』…
彼等もまた、それぞれの想いを胸に、戦乱と混沌の時代を生きる者達であった。

これは、破壊から創世に至る時代を戦い抜いた戦士達の物語…
* Re: 機動戦士ガンダム BREAK TO GENESIS ( No.10 )
日時: 2017/07/13(木) 22:36:40 メンテ
名前: 名無しさん

【あとがき】

…って事で前々から妄想していた「Gジェネオリキャラを使いつつ」「ガンブレ3のメカを使っていく」
オリジナルガンダムSS、プロローグだけでも書かせてもらいました。如何でしょうか?

…正直、魔境に突っ込んでしまった感は否めませんよ、ええ…
何気にジェネシス登場のオリキャラって35人(焼き鳥等を除く)もいるし、中々描写が難しいです…
メカ戦闘含めて、地の文のあるSSというものを書くのがここまで難しいと思いませんでした…

ちなみに、こういう舞台設定にしている理由としては「大規模戦闘が描きやすいから」というのもあります。
Ζ以降の宇宙世紀のような小規模戦闘だと、どうしても派手な戦いが描き辛いので…
まあ世界観としては普通(?)のガンダム(地球VS宇宙)になっているので、無難だとは思いますが。

それと、以前に投下したMS案は「流石に武装過多だよなぁ…」と思い、一部修正しました。
また、搭乗機のセレクトを変えた一番の理由は「ゲーム上は見過ごしていたが、よくよく考えたら
一つの戦艦にMSが9機も乗るのは(艦の種類によるとはいえ)不自然ではないか?」と思い至り、
そこから6機(3機小隊×2)×2艦、という配置になったわけです。Gジェネレーションズ側は。
(ブリッジクルーが6人なので、丁度12人×2艦=24人、で過不足なく収まったりするのですよね。
まあおかげでジェネシス側はクーにゲストからパイロットに移ってもらう事になりましたが)

気が向いたらまた何か書くかもしれませんので、その時はよろしくお願いします。
* Re: 機動戦士ガンダム BREAK TO GENESIS ( No.11 )
日時: 2017/07/13(木) 22:39:45 メンテ
名前: 名無しさん

【登場メカ解説・地球連邦軍編】
■Zガンダム
連邦軍の試作可変MS。制式型としてのZプラスも量産化が控えている。
クレアが使用する機体はビームライフル装備で、ロングビームサーベルモードも使用可能。
バイオセンサーが搭載されているかは不明。

■ガンダムF91
連邦軍の試作小型MS。少数量産化されている。
エリスが使用する機体はビームライフル装備。最大稼動モード(MEPE)が実装されているかは不明。

■Vダッシュガンダム
連邦軍の量産型小型MS。大規模な量産化を控えている。
マリアが使用する機体はヘキサタイプのヘッドにブーメラン型ブレードアンテナを増設した頭部となっている。

■エールストライクガンダム
連邦軍の換装型MS。ストライクB、ストライクE含めて少数量産化されている。
(※ビルドストライクを『ストライクB』名義で登場させる予定。ビルドブースターではなく、
アカツキ同様のオオワシストライカーを装備している…とか。そうすると上手くガンプラ感が適度に減る)
マークが使用する機体はストライクB用の強化ビームライフルを装備しており、背部にエールストライカー、
両肩部もストライカーを装着している(エールBP+パーフェクト腕)

■デュエルガンダム
連邦軍の重装型MS。少数量産化されている。
(SEED−MSVにいるデュエルダガーを意識。同じ理由でバスターも少数量産化されてる、予定)
ビリーが使用する機体はシールドを装備せず、両手にグレネードランチャー付きビームライフルを装備している。

■ガンダムアストレイ
連邦軍の量産型MS。ガンブレ3に存在しないM1アストレイに代わり、量産化されている。
ラナロウが使用する機体は右腰にカレトヴルッフ、左腰にツインソードライフルを装備している。
(カレトヴルッフ+緑枠脚。そのため、シールドはフライトユニットにマウントされた形になっている)

■シャイニングガンダム
連邦軍の試作型白兵戦用MS。採用されなかった試作機であるが、Gジェネレーションズにて運用される。
(なお、操縦系がモビルトレースシステムであるかどうかは今のところ言及しない方針で)
エルフリーデが使用する機体はバックパックにヒートナギナタを装備している(ライジングBP)

■ウイングガンダム
連邦軍の試作型可変MS。採用されなかった試作機であるが、Gジェネレーションズにて運用される。
キリシマが使用する機体は頭部・胴体部とシールドに若干の改装が加えられている。
(頭・胴・盾がEW版、腕・脚・BP・バスターライフルがTV版という、私が好みの部分だけを折衷した仕様)

■ガンダムデュナメス
連邦軍の試作型狙撃用MS。採用されなかった試作機であるが、Gジェネレーションズにて運用される。
エターナが使用する機体は(GN)スナイパーライフルを装備しており、珍しく変更点が無い。

■百式
連邦軍の高機動型MS。少数量産化されている。
エイブラムが使用する機体は腕部が換装され、ビームスマートガンやグレネードランチャーを装備している(百式J腕)

■ガンダムMk−II
連邦軍の試作MS。量産機であるジムIIIにデータがフィードバックされている。
ブラッドが使用する機体は腕部をジムIIIのものに換装してミサイルポッドを装着した他、
Eパックを2つ連結したライフルと、拡散ビーム砲を搭載したシールドブースターを装備している。
(ジムV腕+ヘイズルライフル+強化型シールドブースター)

■ガンダムアレックス
連邦軍の試作MS。量産機であるジムカスタムにデータがフィードバックされている。
ジュナスが使用する機体は肩部と脚部を改造してミサイルポッドを装備している(ビルパ版ミサイルポッド×4)他、
ビームジュッテを内蔵したライフルと、そのEパックを収納したシールドを装備している(GP01ライフル+シールド)

■ジムIII、ジム改、ジムカスタム
連邦軍の主力量産型MS。ジム改とジムカスタムは脚部をホバーユニット装着型に改装して機動力を向上さえ、
更に腕部とバックパックをジムIIIと同様のものに換装した事で、ジムIIIと遜色ない戦闘力を得ている。
(また、ジム改は胴体部もパワードジム同様の4連ダクトのものに換装されていたり、
ジムカスタムはジムクゥエル同様に左胸部に角型センサーを増設するといった改装もされている)
(頭・胴がカーディガンorジムカスタム、脚がカーディガン、腕・BPがジムIII、という感じ)

■アガメムノン級
連邦軍の戦艦。MSを9機搭載可能。
(SEED原作では「メビウスを20機搭載可能」という設定だったものの、流石にそれは多過ぎる気が…
というより、メビウスとMSではサイズ差もある事だし、半分の9機で妥当だろうと判断)
* Re: 機動戦士ガンダム BREAK TO GENESIS ( No.12 )
日時: 2017/07/13(木) 22:41:36 メンテ
名前: 名無しさん

【登場メカ解説・コロニー統合軍編】

■ザクII改
統合軍の量産型MS。旧式だが、近代化改修を加えた上で主に地上部隊で使用されている。
(「主に地上部隊で」と付け加えたのは、宇宙では「高機動型ザクIIが量産されている」から。
繰り返すが、各作品の正史とは全く違う世界なので、高機動型が量産できてもおかしくないのです)
(また、ガンブレ3にはフリッツヘルムしかないので、通常型頭部は通常型ザクのもので代用)

■グフ
統合軍の量産型MS。旧式だが、近代化改修を加えた上で主に地上部隊で使用されている。
(「主に地上部隊で」と付け加えたのは「この世界のグフは宇宙でも使えるから」です)
なお、その際に使い勝手の悪かったフィンガーバルカンは廃され、グフカスタムと同様の腕部に換装されている。

■ドム
統合軍の量産型MS。旧式だが、近代化改修を加えた上で主に地上部隊で使用されている。
(「主に地上部隊で」と付け加えたのは「この世界のドムは宇宙でも無換装で使えるから」です。
また、本来ドムトローペンに当たる機体が『ドムII』となっており、こちらも汎用タイプ扱い)

■ゲルググ
統合軍の量産型MS。一世代前の機体でありながら、現在でも十分に通用する高い性能を誇る。
バックパックの換装で砲撃戦仕様にも換装可能な他、近代化改修により新型の武装も使用可能となっている。
(この世界には「バックパック無しのゲルググ」は存在せず、高機動型BPを装備しているのが標準。
また、ギラ・ドーガ用ビームマシンガン&シールドやガーベラ・テトラ用ビームマシンガン、
パラス・アテネ用シールド&ビームサーベル等も使用可能。パラスに関しては統合軍側で出す…かも?)

■ギャン
統合軍の量産型MS。一世代前の機体でありながら、現在でも十分に通用する高い性能を誇る。
一度は不採用になりかけたが、一部パーツのゲルググとの互換化やスラスターの増設等を経て量産化された。
(ビームライフルを使用可能+ギャン・エーオースを意識して、高機動型ゲルググのバックパックを装備可能。
更にスカート内部に丸型バーニア=スラスターを3基増設。スカートのサイズの割に何も無いのが気になったので。
更に更に肩部にもスパイクやショルダーシールドを増設したり、ギャンBPにビルパ版ダブルバズーカを加えたり…
等々、改造のパターンは実に様々。これでマ・クベも浮かばれ…オリジン版だと逆に嫌がりそうな気もするがw)

■ケンプファー
統合軍の量産型MS。一世代前の機体でありながら、現在でも十分に通用する高い性能を誇る。
装甲はやや薄いが全身のスラスターによる機動力は脅威的であり、ビーム兵器も装備可能。
(紙装甲というレベルではない程度に防御力はある。ケンプファーはビーム兵器搭載型のMSVがあった…はず。
そういうわけで、ケンプファーも量産型MSとして結構な数が配備されている)

■ガフラン
統合軍の量産型MS。竜を思わせる独特のフォルムを持ち、飛行可能なレベルの機動力や、
各部に内蔵されたビーム兵器による高い攻撃力を併せ持ち、再開戦直後の地上戦での統合軍の優位を担った。

■ドライセン
統合軍の新鋭量産型MS。ドムの発展型であり、高い機動力と厚い装甲を両立している。
腕部やバックパックに独自の射撃武装を装備しているため、格闘武器を装備して出撃する場合が多い。
(ビームトマホークだけでなくヒートランスや、ギャン用ビームサーベルを装備した機体も出したいところ)

■ギラ・ドーガ
統合軍の新鋭量産型MS。ザクの発展型であり、高い汎用性を誇る。
(武装に関しては色々弄りたいところ。パラス盾とかビルパ版ダブルバズーカとかビルパ版トライブレードとか)

■リック・ディアス
統合軍の新鋭量産型MS。技術的にはドムの系列機であるが、外見の印象はやや異なる。
腕部にムーバブル・シールド・バインダーを装備し、背部を換装した重装型と呼ばれる機体も存在する。
(ディアスの方も色々武装バリエが欲しいところ。90mmマシンガンとかケンプファー用ショットガンとか)

■デナン・ゾン
統合軍の新鋭量産型MS。従来機より小型であるが、その分機動力で勝り、パワーも低くない。
マシンガンと一体化したショットランサーやビームシールド等、特徴的な武装を装備する。

■サーペント
統合軍の新鋭量産型MS。砲撃支援をメインとした機体であり、多数の武装を背部ラッチや腕部に装備可能。
格闘武装は標準装備ではないがオプションとして装備可能であり、シャポー機はハイパービームソードを装備している。
(エピオン用。普通のビームサーベルじゃ主張が弱いかな?と判断して)

■GN−X
統合軍の新鋭量産型MS。後継機の『GN−XIII』も既に開発されている程の汎用性と拡張性を誇る。
標準的なビームライフルや、そのバレルを換装したロングビームライフルに加え、
GN−Xにはバスターソード、GN−XIIIにはランスといった独自の複合兵装も装備可能となっている。
(GN−Xにアルケー用バスターソードなのは、粒子の色という共通点から。
また、粒子の色の違いは単なる演出だけであり、GN−Xの赤色粒子には毒性が〜といった問題は無い)

■ガウ攻撃空母
統合軍の航空母艦。MSを3機搭載可能な他、ビーム砲に加えて対地爆撃も可能な能力を持つ。
本来は宇宙用の母艦であったものを転用して開発されたため、コロニー統合軍の技術でも速やかに量産が可能であった。
(「ガウが本来宇宙用〜」というのは小説版ファーストだと宇宙で使われてた事からの発想。
…あ、飽くまで「この世界のガウは」ですよ。おおおオフィシャルではございませぬぞ!)

■リシテア級
統合軍の汎用母艦。宇宙・空中だけでなく地上・水中でも運用可能な高い汎用性を誇り、
陸上走行の際は艦を折り畳んでさながらバイクを思わせる形状になる。
(開発者の個人的趣味だとか、地球クリーン作戦だとかの事情は無く、単純に汎用母艦として作られている)

■エンドラ級
統合軍の汎用母艦。武装は少ないものの、宇宙・空中を問わない汎用性を持つ。
* Re: 機動戦士ガンダム BREAK TO GENESIS ( No.13 )
日時: 2017/07/15(土) 19:39:07 メンテ
名前: 名無しさん

【インターミッション】


―Gジェネレーションズ壱番艦 クラップ級簡易型『キャリー・ベース』―

「あ〜…やっぱ三食付の仕事っていいわぁ〜…」
「給料も良いしメシも上々、ホントいい職場に恵まれたもんだぜ」
そう言うオペレーターの『ラ・ミラ・ルナ』と、操舵手の『エルンスト・イェーガー』が食卓を囲んでいた。
作戦が終わり、ブリッジクルーは交代要員にブリッジを任せて休息を取っていたのである。

「そーそー、今度また日本による機会があったらアキバ行かない?
行きつけの中古屋にまた秘蔵のアニメソフトが入ってるかもしれないしさー」
「…普通の女子はそんなマニアックな店には入らないのよ、クレア…」
「えー? レイチェルだって服とかアクセとか見たいでしょー?」
「それはいいけど、クレアの服装センスっていっつも変というか、異文化的というか…」
「何よー、二人に未知なる世界への招待をしてあげてるんじゃなーい」
エリスとクレアと雑談しているのは第二オペレーターの『レイチェル・ランサム』であった。
年齢も近い女子三人はたちまち交友関係を育み、三人一緒にいるのが日常になっていた。
だからといってクレアの独特のセンスが受け入れられているわけではなかったのだが…

「まーった、ビリーの奴の戦い方が荒くてやんなっちゃうよ…
ラナロウも白兵戦が多くて損耗が多いし、クレアも色々と危なっかしくてヒヤヒヤするし…
あたしら整備班の仕事を増やさないで欲しいもんだねぇ」
MSデッキで機体を見上げながら愚痴ったのは、整備班長の女性『ケイ・ニムロッド』であった。
年若いながらも、卓越したメカニックセンスとサバサバとした性格でパイロット・メカニックどちらの信も厚い。
ケイは食事代わりにクッキーをかじりながら、メカニック達に指示を送り、MSの整備を開始した。

「後方の基地を一つ落とし、弐番艦の方も航空中の艦2隻を仕留めた…
戦果としては上々ですが、旧式も多かったとなると、敵戦力への損害は然程ではないでしょうね」
「このまま一進一退のゲリラ戦を続けていては前大戦と同じ結果になる…何か決定打があればいいが、な」
キャリー・ベースの副長『ニキ・テイラー』が艦長の『ゼノン・ティーゲル』に報告し、状況を分析する。
旧式まで動員した統合軍の支配領域は広範になっており、地球全土でゲリラ戦の様相を呈していた。
それに対して連邦軍は対処に追われるばかりであり、宇宙の方でも攻め切る事が出来ず、戦局は膠着していた。
「だからこそ、私達のような特化戦力の集中運用で戦局を確実に、少しずつでも好転させていく…
そう上層部は望んでいるのでしょうね」
「それで終わればいいが、な…」
ニキが冷静に分析する一方で、ゼノンは深く感じていた。この戦争が単純なものではない…
単なる利権や思想、政治的思惑を超えた「何か」がこの戦争を動かしているのだ、と…
* Re: 機動戦士ガンダム BREAK TO GENESIS ( No.14 )
日時: 2017/07/15(土) 19:40:16 メンテ
名前: 名無しさん

―Gジェネレーションズ弐番艦 ペガサス級前期型『セキトバ』―

「ふんふふーんふふーん♪」
「…カチュア、またアイスの食べ残し、付いてる」
「えー? …あー!」
軍艦にいるとは思えない年齢の少女『カチュア・リィス』は、同じく同年代の『シス・ミットヴィル』に指摘され、
艦内の磨かれたガラスに映った自分の顔を見ながら大きく驚きの声を出し、すかさず手で顔を拭いた。
二人は「ある実験」のために軍の研究施設に拾われ、そこから流れに流れてGジェネレーションズの預かりとなった。
尤も、子供を前線に立たせる事に反対した周囲の進言もあって、二人はオペレーターを担当している。
「あらあら、折角ですから私がカチュアちゃんをおめかししてあげましょうか?」
「ネル姉(ねぇ)お願〜い。ミーちゃんもやる?」
「私はいい…」
「ぶー」
そんな光景に割って入った操舵手の『ネリィ・オルソン』は、カチュアを連れて自室へと向かっていった。
如何にも「お嬢様」という言葉が似合う、大きなボリュームの髪とノーブルな態度の彼女であったが、
家の束縛から逃れ「普通の女の子」を目指して軍に志願した、という経緯を持つ。
(ちなみに、カチュアが他人をニックネームで呼びたがるのはいつもの事である)

「機体の整備は完了。キリシマさんがちょっと弾薬を使い過ぎてる以外はすぐ整備が済んだな。
そしたら次はオペレーターの交代要員だな…腕が鈍らないようにMSシミュレーターもやっておかないと…」
ジュナスと同年代の少年『シェルド・フォーリー』は、MS格納庫を立ち去ってブリッジへと向かった。
本来はパイロットとして採用されたが、メカニックやオペレーター、操舵手も多様にこなす器用さを持ち、
本人の生真面目さも相まって便利屋としてあちこちから重宝されていた。

「ゼノンちゃん達と合流して次の指令を受け取るわ。いいわね、イワンちゃん?」
「そんな事『言わん』でも分かっとる…な〜んて♪」
薔薇を胸に付けた男、というその「趣味」が一目で解かる、セキトバ艦長の『ブランド・フリーズ』に、
副長の『イワン・イワノフ』は下らないダジャレで返した。一応なりとも副長ではあるが、
ハッキリ言ってまるで役に立たず、下手したらオペレーターの少女二人の方が有効な指示を出すレベルである。
ただし、イワンの直感は神がかり的なものがあり、それに救われる事も少なくなかったために、
彼の性格も相まって愛嬌ある存在として親しまれていた。
* Re: 機動戦士ガンダム BREAK TO GENESIS ( No.15 )
日時: 2017/07/15(土) 19:41:18 メンテ
名前: 名無しさん

―ジェネシス母艦 エンドラ級『フリギア』―

「どーよ、俺様のパーフェクトな指示? 敵の狙いが降下中の艦だから戦力の配分が1:2だって
見事に見切って、相手がミサイル支援型で遠距離戦狙いだから白兵戦で仕留めろって」
「そのぐらい普通に解かることだよ? というか、先に分析したのは副長じゃない」
調子に乗っているオペレーターの『ジュウゾー・オハラ』に、操舵手の『レッセル・ミズカ』が突っ込む。
このジュウゾーという男、オペレーターとしては非常に優秀な能力を持っていたものの、
何かと口数が多く、戦闘中も戦闘以外でも余計な事を言いたがるために、浮いた存在となっていた。
「ケッ…所詮は旧式のアップデート品、大した見所はねぇ奴ばっかだったぜ」
そう愚痴りながら、整備班長の『サダニ・アルマーズ』が通りかかった。
彼は根っからのメカマニアであり、メカを弄れるという理由から軍に志願した人間である。
そのため破損した敵機を回収した際、それが彼の望んだものでないと解かった結果、機嫌を損ねていた。

「わ、私…ちゃんとやれてますよね? 地道な戦いかもしれませんが、大切ですよね?」
「ええ。少なくとも、私達は今生きている。それはあなたの指示が正しかった証拠です。自信を持ちなさい」
怯える女性艦長の『ルーナ・マナ』を励ましたのは、副長の中年男性『デネボラ・シャヒム』であった。
キャリア組のルーナが艦長を務めていたものの、実際は副長のデネボラが指揮を取る場合が多く、
一部では「デネボラ艦長、ルーナ副長」と揶揄する声もある。
ただ、ルーナの判断は間違ってない場合の方が多く、デネボラは飽くまでその後押しをするだけであった。

地上がゲリラ戦になっている一方で、宇宙でも連邦軍が統合軍に対して執拗な攻撃を仕掛けていた。
統合軍は地球上に向かって援軍や物資を順次降下させていたが、連邦軍は大気圏でその通商を狙っていく事で、
統合軍の戦力をすり減らしていった。だからこそ、それを阻止するジェネシスの任務は重要であった。
「…ゼノン…あなたは今どこにいる…この戦争の闇と、その先に何を見ている…」
デネボラは前大戦を戦ったライバルを想い、誰にも聞こえないよう密かに呟いた。



戦士達は大きな運命のうねりを前にして、束の間の休息を過ごしていた…
* Re: 機動戦士ガンダム BREAK TO GENESIS ( No.16 )
日時: 2017/07/15(土) 19:42:20 メンテ
名前: 名無しさん

【インターミッション・あとがき】
というわけで、ブリッジクルー紹介を兼ねてインターミッションです。

『セキトバ』は「艦長ブランド、副長シス、通信カチュア、操舵ネリィ、整備シェルド、ゲストイワン」ですね。
(ジェネシスのステータス的にはこう。ただ、自然さを考慮するとイワンが副長の方がいい、としました。
シェルドが便利屋というのはどのクルーステータスも程々に高い事を考慮して、です)
それと「ゲストがどういう立ち位置なのか」については「第二オペレーター」という設定にここではさせていただきます。

え、キャリー・ベースに6機もMSは乗らないって?増設ハンガー…という冗談はさておき、
クラップ級後期型(簡易型?)はJrになる前のリーンホースがシュラク隊+ウッソを乗せていた
→小型MSならそれなりに入るので、標準〜大型MSが6機入ってもいいのでは?と考えました。
(標準型のクラップ級は搭載数6機みたいですしね)

それとセキトバ(赤兎馬)は、ペガサス級のサラブレッド型です(それとついでに言うと、
『正史ではない世界』である事を強調するために、ペガサス級も量産化されているという設定にしたいなと。
ただ、前期型=サラブレッド型、後期型=グレイファントム型、だけになりそうですが。
ホワイトベースやアルビオンだと映像作品の主役艦ってイメージが強いので…)
キャリーベースに合わせる意味でも赤色のカラーだと脳内補完しています。

また、エンドラ級の艦名『フリギア』は、キュベレーを崇拝していた地から取らせてもらいました。
更にデネボラさんとゼノン艦長が前大戦ではパイロットとしてライバルであった、とか勝手に設定してみたり。

我ながらどんどん無謀な設定を付け足していってる自覚ありますよ、ええ…
とはいえ、それなりに楽しく書けてる自覚もありますので、続けられる限りを尽くしたいものです。
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