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* 売られた諠譁:『酵母からヒトまで渡る寿命の延長』

日時: 2011/06/09(木) 05:49:47 メンテ
名前: tsunco

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『Extending Healthy Life Span—From Yeast to Humans:酵母からヒトまで渡る寿命の延長』

Extending Healthy Life Span—From Yeast to Humans
Science 16 April 2010: Vol. 328 no. 5976 pp. 321-326
http://www.sciencemag.org/content/328/5976/321.abstract
Abstract
When the food intake of organisms such as yeast and rodents is reduced (dietary restriction), they live longer than organisms fed a normal diet. A similar effect is seen when the activity of nutrient-sensing pathways is reduced by mutations or chemical inhibitors. In rodents, both dietary restriction and decreased nutrient-sensing pathway activity can lower the incidence of age-related loss of function and disease, including tumors and neurodegeneration. Dietary restriction also increases life span and protects against diabetes, cancer, and cardiovascular disease in rhesus monkeys, and in humans it causes changes that protect against these age-related pathologies. Tumors and diabetes are also uncommon in humans with mutations in the growth hormone receptor, and natural genetic variants in nutrient-sensing pathways are associated with increased human life span. Dietary restriction and reduced activity of nutrient-sensing pathways may thus slow aging by similar mechanisms, which have been conserved during evolution. We discuss these findings and their potential application to prevention of age-related disease and promotion of healthy aging in humans, and the challenge of possible negative side effects.

これは、昨年4月に超一流医学誌『Science』に載った総説です。
今現在でも続いている、サーチュイン派とmTOR派の大論争の始まりです。
この総説では、サーチュインを敢えて無視し、その結果「サーチュインは余り重要でない、特に哺乳類では」論になっています。
これではサーチュイン派と大諠譁になって当たり前ですな(笑)。
覚えておいて損はないと思いますよ、皆様。

要旨(和訳)
イースト菌やゲッ歯類《マウス》の餌を制限する(dietary restriction)と正常食の場合より、長生きする。栄養感知信号伝達系を遺伝子操作、あるいは薬剤で抑制すると同様の効果がみられる。ゲッ歯類では、餌制限および栄養感知信号伝達系を抑制すると、発ガンや神経変性を含む、加齢に関連する機能低下や疾患の頻度を減少しえる。餌制限は赤毛サルで、寿命を延長し、そして糖尿病、ガン、そして心血管疾患を予防する; ヒトでは、加齢関連疾患を予防する。成長ホルモン受容体に変異があるヒトでは、発ガンと糖尿病はまれで、そして栄養感知信号伝達に変異があるヒトは長生きする。だから、食事制限および栄養感知信号伝達系の活性抑制は、同様の機序で加齢を遅延する(それらは、進化の過程で保存された)。ここでは、これらの発見とヒトにおける加齢関連疾患の予防への適用そして健康な加齢、そして《薬剤の》可能性のある副作用対策について論ずる。

因みに、伊藤裕教授(慶大医)はサーチュイン派でございます。
その証拠に、4ヵ月後の2010年8月にこの総説に対して以下の様なコメント・反論を連名で寄せていますから。

Dietary restriction: standing up for sirtuins.
Science. 2010 Aug 27;329(5995):1012-3; author reply 1013-4.
Baur JA, Chen D, Chini EN, Chua K, Cohen HY, de Cabo R, Deng C, Dimmeler S, Gius D, Guarente LP, Helfand SL, Imai S, Itoh H, Kadowaki T, Koya D, Leeuwenburgh C, McBurney M, Nabeshima Y, Neri C, Oberdoerffer P, Pestell RG, Rogina B, Sadoshima J, Sartorelli V, Serrano M, Sinclair DA, Steegborn C, Tatar M, Tissenbaum HA, Tong Q, Tsubota K, Vaquero A, Verdin E.

ガレンテ・シンクレア・今井・伊藤・門脇・坪田・・・
それにしても蒼々たるメンバーですな。
この件では、こんなブログ記事もございます。

Science, 27 August 2010 (Volume 329, Issue 5995)
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/comment?date=20100827&section=p16

>お便りコーナーでSirtuinsを巡る応酬が・・・
Dietary Restriction: Standing Up for Sirtuins
4月に発表されたレビュー"Extending healthy life span—From yeast to humans"にSirtuinsのことを載せるべきだとSirtuinsの関係者が主張。
それに対してほ乳類の寿命を延ばすという報告はなく、Sirtuinsがヒトでの加齢を遅らせると見なすのは妥当ではないと回答。

効果が証明できれば何の問題もない。既に臨床研究しているんだし。
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20100120#p3
実証する前に総説に噛みつくというのは大した効果が期待できないことがわかってしまったのかなと邪推してしまう。
ちなみにこの手紙に名前を連ねている日本人がこの人で
http://www.tsubota.ne.jp/index.html
『細胞からキレイになる 遺伝子ダイエット』
という本を書いている。こんな厳しい食事法を一生続けられるならそれはそれで結構かも。高齢になってからも続けられるのかな?
ただ「最新の医学データ」といって「白いものを食べない」とか「サプリメントを摂れ」とか臨床上実証されていないものを薦めるのはどうか。確かに眼科領域では比較的抗酸化仮説は強いけど、デトックスとかキレーションとかはまともな医師なら薦めないはず。
http://www.menopause-aging.org/reading/2008/2008vol7_02.pdf


『細胞からキレイになる 遺伝子ダイエット』 [単行本(ソフトカバー)]
坪田 一男 (著)
http://www.amazon.co.jp/%E7%B4%B0%E8%83%9E%E3%81%8B%E3%82%89%E3%82%AD%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B-%E9%81%BA%E4%BC%9D%E5%AD%90%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%83%E3%83%88-%E5%9D%AA%E7%94%B0-%E4%B8%80%E7%94%B7/dp/4838721447/ref=sr_1_4?ie=UTF8&qid=1307511188&sr=8-4

3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

5つ星のうち 5.0

ダイエットもアンチエイジングも同じだった!!それには「食事・運動・御機嫌」, 2010/11/6

By tsunco "CR・IF" (近畿地方・時々首都圏・たまに国外)
(トップ500レビュアー)

レビュー対象商品: 細胞からキレイになる 遺伝子ダイエット (単行本(ソフトカバー))

筆者の坪田先生は日本抗加齢医学会の重鎮(副理事長)であり、現在まで何冊もアンチエイジング関連の本を上梓されています。
この本はそのタイトルからして「ダイエット本」なんですが、同時にやっぱり「アンチエイジングの本」でもあります。
筆者に拠れば、基本はどちらも同じ「食事・運動・御機嫌」なんですから。
同じネタで何度も美味しい(笑)。
この3つは「痩せて」「長生き」、そして「綺麗」の基本でもあったんですな。

巻頭で先生は「どう考えてもおかしいと思うダイエット法が世の中に蔓延している」と嘆きます。
それに引き換え、この本は実際に最新の科学的根拠に富んでいます。
カロリス・サーチュイン・レスベラトロール・ホルミーシス・オートファジー・・・
実は先生は慶応大医学部の教授(眼科学)でもあり、私が尊敬する天才・伊藤裕教授のご同僚でもあります。
本著では鋭くポイントを押さえた文言が続きます。
・白い物は止める
・肉と卵は控えなくていい
・鍵となるのは血糖値
・1日2リットルの水を飲む
・プチ断食で体に活力を
・運動でミトコンドリアが増える
・睡眠時間が短いと早く老ける
・ポジティブに生きる人は長生き
実に素晴らしい。

巻末(175p〜)には1週間分のカロリスレシピ付いており、これも便利。
但し、糖質ではなく炭水化物表示である点と、GI値を過大評価しておられる所(29p)には異論も有りますが、星は充分5つ進呈出来ます。
科学的にダイエットやアンチエイジングを理解したい方に絶好の入門書です。


まあ、メカニズム(写真)論争はどうでも、
健康長寿には
糖質ゼロ・解糖系抑制・β-ヒドロキ酪酸呼吸促進・インスリン/IGF-1系抑制・飽和脂肪解禁・ω6系過剰注意・トランス脂肪酸回避・
間歇的断食・有酸素運動・AMPK活性化・mTOR抑制・オートファジー活性化・ERストレス低減・ミスフォールド蛋白質低減・ロイシン過剰注意・筋肉付け過ぎ注意・
良質睡眠・体内時計維持・御機嫌・笑い・レスベラトロール・赤ワイン・・・
これらの実践でエフィシェント・ミトコンドリア(Efficient Mitochondria)を獲得し、オオカカさまの「御機嫌」を伺いましょう(笑)。

追記
本日アマゾンの「参考になった投票の総数」が初めて1000票に達しました(今現在1001/1218)。
これも皆様方のお陰と存じます。
これからも宜しくお願い申し上げます。
尚、私のレビューページは「amazon tsunco」でググルとトップにヒットします。
もし、お知り合いに未だこのページを知らない方が居られましたら、紹介して頂ければ幸いです。
https://www.amazon.co.jp/gp/pdp/profile/A24ICSCBWG0UZ5?ie=UTF8&%2AVersion%2A=1&%2Aentries%2A=0
http://www.google.co.jp/search?sourceid=navclient&hl=ja&ie=UTF-8&rlz=1T4GGLL_jaJP322JP323&q=amazon++tsunco

 
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