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* またぞろ イカサマ!

日時: 2011/07/06(水) 10:21:00 メンテ
名前: tsunco

先月(6/24〜6/28)、米サンディエゴで開催されたADA2011でのご発表だとか。

「高たんぱく食」対「高炭水化物食」、2年後の体重、腹囲で有意差なし
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/ada2011/201106/520459.html

>高たんぱく食は満腹感があり、除脂肪体重を維持できるため、高炭水化物食よりも減量効果が高いのではないかとの指摘もあるが、低脂肪であれば高たんぱく食と高炭水化物食のどちらを続けていても介入2年後の体重や腹囲に有意差はないことが明らかになった。6月24日から28日まで米サンディエゴで開催された米国糖尿病学会(ADA2011)で、ニュージーランドOtago大学のJeremy D krebs氏(写真)らが発表した。
対象は、2型糖尿病でHbA1c<9.5%、BMI≧27kg/m2の30〜76歳の419人。低脂肪・高たんぱく食群(炭水化物40%、たんぱく質30%、脂肪30%)と低脂肪・高炭水化物群(炭水化物55%、たんぱく質15%、脂肪30%)の2群に無作為に振り分けた。両群とも、栄養士によるグループ指導を最初の6カ月は週に2回、その後6カ月は月に1回受けた。対象者には、15g相当のたんぱく質あるいは炭水化物を含む食品の分量が人目で分かる早見表を渡され、食物の選択はガイドラインに従って自らが行った。
主要評価項目は、体重および腹囲。副次評価項目はHbA1c、空腹時血糖、体脂肪率、血清脂質、血圧、腎機能。評価は登録時、6カ月後、12カ月後、24カ月後に行った。
最後まで介入試験を完了できたのは294人(70%)だった。どの時点でも、高たんぱく食群は高炭水化物群に比べ有意にたんぱく質量摂取量が増加していた。期間中、摂取エネルギー量は両群で低下したが、高炭水化物群の方が有意に低かった。
主要評価項目の体重、腹囲、およびHbA1cは、どちらの群も低下し、両群間の有意差は見られなかった。血圧、たんぱく尿も両群で有意差はなかった。
今回の結果を踏まえてJeremy D krebs氏は、「2型糖尿病患者が長期にわたり体重減を維持するためには、総摂取エネルギー量を低く保ち続けるにはどうしたらよいかを第一に考えるべきであり、たんぱく質と炭水化物の割合については個々が柔軟に捉えるべきであろう」とまとめた。

「総摂取エネルギー量を低く保ち続けるにはどうしたらよいかを第一に考えるべき・・・」
とほほ。
何時までたってもカロリー・カロリー。
やっぱりカロリー神話を礼賛で御座います。
炭水化物が40%であろうが55%であろうが、結局それはどちらも「高炭水化物食」と言う事。
残りの栄養素比率をいじくり回しても余り意味が無いと言うご発表ですな、結局のところ。
肝心なのは糖質ゼロ・高脂肪で『急性インスリン応答』を来たさないと言う事。
それが第一義に考えるべき事でございます。


それにしても、こういう発表・論文は困り者ですな。
どうしても高炭水化物食でも心配ない って印象を多くの人に与えてしまいますから。
江部先生やケトンさんはいつもこう仰ってます。
「まやかし」「詐欺」「不自然」「結論ありき・・・」と。

NEJM誌・カロリー神話肯定論文のカラクリ
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-759.html
http://keton.info/blog/?p=9432

>この研究では、高糖質食と中糖質食の比較検討が行われていたのですが、肝腎の低糖質食(糖質制限食)のグループは無かったのです。これでは詐欺同然です。
「ダイエットの種類は減量の成否に影響しない。」
「3大栄養素の摂取割合よりも総熱量の制限が重要である。」
というカロリー神話肯定の結論が最初にあって、そうなるように研究デザインを組んだのではないか、と勘ぐりたくなるような代物です。
まず、この研究のデザインした
高糖質食(低脂肪/標準たんぱく食)は、糖質65%、
低糖質食(高脂肪/高たんぱく食)は、糖質35%、
であり高雄病院の糖質制限食の糖質12%に比べると、到底、低糖質食とは言えません。
しかも2年間経過した時点で、
高糖質食グループの糖質割合は53.2%と減っており、
低糖質食グループの糖質割合は42.9%と増加していました。
高糖質食グループと低糖質グループの糖質摂取量の差は、当初のデザインよりさらに小さくなっており、これでは差がでなくても当然です。
カロリー神話が肯定された方が都合がよい業界の方々が、背後にいっぱい蠢いていそうな不自然な論文です。
ニューイングランド・ジャーナルの文献でさえも、しっかり読まないと大きな誤解をしてしまうという、教訓にはなりましたね。


>結論では3大栄養素の摂取構成を変えても減量に関して差が無く、従来どおり総カロリーを減らすことで臨床的に意義ある減量が得られるとなっています。重要なので繰返しになります。まず、低炭水化物食を代表するアトキンス式では総摂取カロリーに対して糖質摂取量は5%未満となっているのに対して、今回の炭水化物食では摂取量が35%と非常に高く設定されている点。そして6ヶ月後、2年後の摂取内容詳細を見ると、対極する2集団との間に差が小さくなってしまっている点、これらを考慮すれば差が出ないのは考えれば当たり前ですね。臨床実験の難しいところは、被験者は制限食プロトコルを忠実には実行できないことなのです。人を飼育容器に入れて、きちんと成分を測定した食事を与えるわけにはいかないので、それぞれの集団の食事内容に差が少なくなる傾向があります。更に付け加えると、6ヶ月時と、2年時の食事摂取に関しては自己申告でした。どんなに素晴らしい統計学的手法を用いても、これでは長期的には区別がつきにくくなってしまいます。やはりイスラエル研究で明らかとなったように、低脂肪食よりも低炭水化物や地中海食が健康や減量に対しては有利に働くという結論が一番有力だと考えております。


追記
そうこうしてる内に江部先生が7/6に此のテーマをブログ記事にしておられます。
ご参考まで。

「高たんぱく食」対「高炭水化物食」、2年後の体重、腹囲で有意差なし
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-1726.html

>結論です。
この報告
『「高たんぱく食」対「高炭水化物食」、2年後の体重、腹囲で有意差なし』
というよりも
1)「炭水化物の摂取比率55%群」と「炭水化物の摂取比率40%群」では
  2年後の体重、腹囲、およびHbA1cは、両群間の有意差は見られなかった。
2)その原因は、食後高血糖もインスリン追加分泌も、炭水化物55%群と40%群では
  有意差はなかった。
という可能性が考えられます。
江部康二

 
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