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* 長期的にも安全:1食5g以下の糖質でも何の問題も生じない!

日時: 2011/10/29(土) 06:32:14 メンテ
名前: tsunco

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前の記事でご紹介した『看護ジャーナル11月号』には44〜45pに掛けて、
大櫛陽一教授(写真:東海大)による『間違いだらけの糖尿病の予防と治療(エビデンス・ベース)』と言うコーナーがございます。
ここには実に沢山のエビデンス(内外の学術論文・教科書)が列記されていますが、私が特に注目したのが以下の英文論文です。

Brain Aging and Nutrition
http://www.jstage.jst.go.jp/article/jaam/7/14/167/_pdf/-char/ja/
Michiya Igase1), Toru Mizoguchi2), Yoichi Ogushi3), Tetsuro Miki1) and Akira Ueki4)
1) Department of Geriatric Medicine & Neurology, Ehime University, Graduate School of Medicine
2) Shinjuku Mizoguchi Clinic
3) Department of Medical Informatics, Tokai University School of Medicine
4) Division of Neurology, Saitama Medical Center Jichi Medical University
ANTI-AGING MEDICINE Vol. 7 (2010) , No. 14 pp.167-173
(受付日 September 17, 2010)
(掲載決定日 November 5, 2010)
(オンライン発行日 December 15, 2010)
抄録
In the “Brain Aging and Nutrition” symposium at the 2010 10th Scientific Meeting of the Japanese Society of Anti-Aging Medicine, three experts were invited to report recent findings on maintenance of brain health. Speaking on “The association of postural instability with brain atrophy/cognitive impairment”, Dr. Michiya Igase (Department of Geriatric Medicine & Neurology, Ehime University Graduate School of Medicine) described the importance of Anti-Aging examination for early discovery and early treatment of decreased cognitive function according to an Anti-Aging examination, particularly stressing on the importance of preventing frailty in the elderly. Dr. Toru Mizoguchi (Shinjuku Mizoguchi Clinic), speaking on “Improved brain function and nutrition”, discussed how low intake of glucose, amino acids, vitamins, and minerals leads to metabolic abnormalities in the brain and low production of neurotransmitters, which can cause depression and many other psychiatric illnesses not only in the elderly, but in middle age too. In “The brain prefers ketones to carbohydrates as an energy source”, Dr. Yoichi Ogushi (Department of Medical Informatics, Tokai University School of Medicine) presented data showing that a ketotic diet, also known as a low-carbohydrate diet (Atkins' or Bernstein's diet), is safe, and, moreover, that ketones are used as an energy source by the brain. This work suggested that advanced glycosylation end product is a risk factor for Alzheimer's and Perkinson's disease, and that glucose is only utilized after keton bodies by the brain. This notion in turn raises the possibility that a ketotic diet may prevent or slow the progression of Alzheimer's disease.
Anti-Aging measures above mentioned may play crucial roles in preventing brain atrophy, cognitive impairment, and depression which are closely related to the aging process. Stable energy supply and adequate nutritional distribution to neurons in the brain are keys to maintain brain function through neuronal survival and biosynthesis of neurotransmitters.
キーワード: Cognitive impairment, postural instability, depression, very low-saccharide diet, ketones


ご覧の様に共著者には大櫛教授の他、溝口徹先生もその名を並べておられます。
この論文では、ズバリ1食5g以下の糖質でも問題ない事が示されております。
1食5g以下の糖質で、かつ1日1食夕のみとなれば『糖質ゼロ・かまいけ式』でございます。
1食5g以下の糖質ではAIR(急性インスリン応答)を招きません。
余計なインスリンシグナルが出ないのですから、スローエイジングにつながります。
単なる血糖コントロールだけでなく、スローエイジング・ピンコロを目指す志の高い欲張りな皆様、安心して『糖質ゼロ』にチャレンジ致しましょう(笑)。
この際、糖質1食5g以下(uptake of saccharide is lower than 5g per diet)に関する大櫛先生の論文(こちらは和文)をもう一つご紹介致します。


超低糖質食評価研究から見えてきた食事指導の問題点
http://www.jstage.jst.go.jp/article/jln/19/1/53/_pdf/-char/ja/
大櫛陽一(1)、春木康男(1)、宗田哲男(2)、銅冶英雄(3)、糖質ゼロ食研究会(4)、山内忠行(5)
(1)東海大学医学部・基礎医学系、(2)宗田マタニティクリニック、(3)千葉大学整形外科、
(4)宗田ビューティースタジオ、(5)ミナト医科学
Summary
Introduction: A control of blood glucose is known to be the most important fact
to protect development of complications of diabetes. A low-carbohydrate diet has
been recognized to be one of the choices of diets for patients with diabetes. But, a
very low-carbohydrate diet where the uptake of carbohydrate is lower than 130g per
day is not recommended by American Diabetes Association now. Methods: We
examined 16 patients who are continuing in some years a very low-saccharide diet
where the uptake of saccharide is lower than 5g per diet. Results: Their fasting
glucose, HbA1c, triglyceride, HDL-C, creatinine, all ionic values, pH and bicarbonate
of venous blood were normal. Their ketone body and free fatty acid were higher than
people who have normal diet, but their respiratory quotient was 0.72 and it assures
- 53 -their resource of energy changes from glucose to ketone body.
Conclusion: Dietary ketosis never makes acidosis. The very low-saccharide diet is a safe and most
effective diet for patients with diabetes
Key words : health guidance, diabetes, saccharide, hyperglycemia after diet,
ketone body
脂質栄養学 第19巻、第1号(2010)

>アトキンス式ダイエットの最初の 2 週間は 1 日炭水化物 20g 以下の VLSD であり,
世界で 100 万人を超える人が実践したとされており、短期的な安全性は実証済みと考え
て良い5)。バーンスタイン食も 1 日炭水化物 30g と VLSD であり、人数は定かでないが、
世界中の糖尿病患者で長期間の実践が行われている 7)。日本でも、荒木裕 9)、釜池豊秋
10)、江部康二 11)らにより、 VLSD が糖尿病患者に対する血糖値管理、ベータ細胞維持、
合併症予防に関して、臨床上で多く患者において成果を上げている。
しかし、その科学的な評価が十分ではなかったために、学会での認知は遅れていた。
ようやく ADA は 2004 年の "Life with Diabetes" で食後血糖値を上昇させる唯一の栄養
素が炭水化物であることを明記し 6)、 2008 年の Statement では低炭水化物食の有効性
を認めた 12)。欧米ではカーボ・カウント 13)や低炭水化物食である地中海式食事 14)の効
果は定着しており、炭水化物 10 エネルギー % 以下の VLSD について、 2 週間 15)、 2 ケ
月16)、 6 ケ月17)の安全性や効果を示す報告も多くなってきた。
日本では、糖質を食品からエネルギーの半分以上を摂取する必要があるとされている
が、 9 種のアミノ酸、 6 種の脂肪酸、 14 種のビタミン類、 14 種の無機質が必須栄養素で
あり、糖質は必須栄養素ではない18)。脳は糖質を優先的にエネルギー源にするが、糖質
が少ない時にはケトン体が主たるエネルギー源となる19)。糖質しかエネルギー源にでき
ないのはミトコンドリアを持たない赤血球などであるが、糖新生によるグルコースで十
分にまかなわれる。今回の VLSD 実践者において空腹時の呼吸商が 0.72 であることは、
脂質つまりケトン体が主たるエネルギー源として使われていることを示している。また
糖負荷試験で、その呼吸商が徐々に上昇したことは、血糖値が増えればインスリンの作
用により、糖質が主たるエネルギー源へと変化していくことも示していた。このように、
糖質と脂質のエネルギー源の切り替えは、連続的かつ緩やかに行われており、生体が持
つ緩衝機能により、血中の pH やイオンのバランスが保たれている。食事性ケトーシス
は徐々に進行するため、インスリンの絶対的な欠乏による1型糖尿病のケト・アシドー
シスのような状況は引き起こされない。
過半数の人が 2 型糖尿病でインスリン分泌能が低下していたにもかかわらず、空腹時
血糖値や HbA1c は正常を維持しており、 VLSD の明らかな効果が確認された。また、
静脈血 pH と Hco3 − 、イオンバランス、クレアチニンなどが正常であり、 VLSD の長期
安全性についても確認できた。
今回のデータは、 VLSD における初めての長期的な安全性と効果性を科学的に示した
ものと考えられる。



『「脳の栄養不足」が老化を早める! 』(青春新書INTELLIGENCE) [新書]
溝口 徹 (著)
http://www.amazon.co.jp/%E3%80%8C%E8%84%B3%E3%81%AE%E6%A0%84%E9%A4%8A%E4%B8%8D%E8%B6%B3%E3%80%8D%E3%81%8C%E8%80%81%E5%8C%96%E3%82%92%E6%97%A9%E3%82%81%E3%82%8B-%E9%9D%92%E6%98%A5%E6%96%B0%E6%9B%B8INTELLIGENCE-%E6%BA%9D%E5%8F%A3-%E5%BE%B9/dp/4413042565/ref=cm_cr_pr_pb_t

23 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

5つ星のうち 5.0

「控える」より「いかに酸化させないか」が大切!溝口先生はあの伊藤教授に近付いている!!, 2009/11/8

By tsunco "CR・IF" (近畿地方・時々首都圏・たまに国外)
(トップ500レビュアー)

レビュー対象商品: 「脳の栄養不足」が老化を早める! (青春新書INTELLIGENCE) (新書)

「老化はトシではなく脳の酸化が原因だった!」との帯でございます。
ただ、タイトルや帯が「脳の・・・」となってはいますが、内容は栄養不足や酸化は脳だけではなく、あらゆる組織・臓器の栄養不足・酸化が元に有ると言う事でございました。脳は2%の体重比でしかないのに、20%ものエネルギーを消費する「大食漢」なので、溝口先生はわざわざそういうタイトルにされたみたいで御座います。

老化メカニズム3大仮説(フリーラジカル説、テロメア説、遺伝子説)のうち、フリーラジカル説を中心に据えての論旨展開です。フリーラジカル説とは、ミトコンドリアからのROS・フリーラジカルの漏出が異常に増加し、浄化・排除機構(=アポトーシス)が著しく高じると、細胞脱落亢進・臓器萎縮、そして段階的臓器機能低下から変性疾患、老化、発ガン、早世につながると言う仮説でございます。

食べ物を変えて抗酸化力を高める。フリーラジカルをどんどん消去する。さすれば老化防止につながる。それには高蛋白、低糖質、質の良い脂質(n-3増/n-6減、トランス脂肪酸厳禁)、ビタミン、ミネラルたっぷり。そう、グルメな食べ方の推奨でございます。「控える」より、「いかに酸化させないか」が大切だと。実に素晴しい。先生はカロリー神話やコレステロール神話をバッサリと切っておられます。スタチンはCoQ10まで低下させると大警告です。また、運動のやり過ぎにも警鐘を鳴らしています。汗が滴り落ちて、息が上がり会話も出来ないほど運動をやるのは明らかにやりすぎだ。たくさん運動する事が健康のためによく、老化防止にも効果が有るという考え方は「迷信」であると。ですから、今の特定指導(メタボ指導)でかえって老化を促進していると警告です。世間にはカロリー制限と過剰運動を指導する医師ばかりですから、当然そうなりますな。塩分制限にも片寄り過ぎるなとも。ここも実に素晴らしい。

そして、デスクワーク中心なら、糖質は取らなくてもいい、蛋白と脂質で十分まかなえると断言です。糖質を摂れば当然その分、蛋白と脂質摂取は減ります。カロリー過剰かつ栄養不足。糖質は酸化ストレス過剰を招くだけでなく、同時に栄養不足も招きます。
「食べる事は生きる事。」(179p)
蓋し名言でございます。 最近のメタボエイジング仮説では、
「食事はストレスである。食べるとは生きる事であり、同時に老いる事、死に近付く事でもある。」
と更に進んでいます。両面からのアプローチが有ればもっと良かったかも知れません。
いずれにしても皆様にお勧め出来る良著でございます。当然星は5つ。どうぞご一読を。


線虫が語る:老化とは、インスリンが働くことである (2011/4/12)
http://bbs11.aimix-z.com/mtpt.cgi?room=ppkorori&mode=view&no=57

リピトールはミトコンドリア機能障害を惹起する!(2011/5/14)
http://bbs11.aimix-z.com/mtpt.cgi?room=ppkorori&mode=view&no=120

新宿溝口クリニック
http://www.shinjuku-clinic.jp/
http://orthomolecule.jugem.jp/

 
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