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* オルガニック「まほろば」・宮下洋子氏は『日本の女釜池』である

日時: 2011/12/07(水) 11:08:53 メンテ
名前: tsunco

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以前(9/7)、インカグリーンナッツ・インカインチオイル(写真)をご紹介した事が御座いましたが、
同オイルのみならず、脂質栄養全般について解説した素晴しいページを見つけましたので皆様にご紹介致します。

まほろばだより-健康コラム(宮下洋子)
http://www.mahoroba-jp.net/about_mahoroba/tayori/column/column_1_1.htm

>はじめに
東京の友人から素晴らしい油を紹介されました。このオイルはα(アルファー)-リノレン酸系の油で、亜麻仁油や、シソ油、エゴマ油、魚油(EPA・DHA)などと同系列の油です。  
リノレン酸系と、リノール酸系の油(紅花油、ゴマ油、ひまわり油、大豆油、コーン油、綿実油、調合油、調合サラダ油、グレープシードオイル等)は、ただ単にエネルギー源としてだけでなく、相反する性質を持ちながら、生命維持の根幹にかかわるところで、自律神経系やホルモン系、免疫系を機能的にコントロールしてくれています。無意識下で働いてくれているこれらの系は、自然治癒能力とも深くかかわっています。  
例えば、リノール酸系は自律神経を緊張させ、男性ホルモンを優位にさせるとか、リノレン酸系は弛緩させ、女性ホルモンを優位にさせるとか、どちらが良いとか悪いとか言うことではなく、必要に応じてコントロールしてくれているわけです。従って、脂質栄養の系がどちらかに偏りすぎると、必要な時に緊張や集中が出来なかったり、リラックスしたい時に緩まなかったり、その結果、自然治癒能力も正常に働かなくなってしまいます。  
ところが、戦後、食生活が豊かになると共に、リノール酸系の食物油の摂取量は、急激に増え続けて来ました。摂り過ぎて代謝し切れない油は、糖質のカロリー過多や、運動不足と相まって、血管壁を始め、体の各所に炎症をひきおこし、各種炎症性疾患の原因になっています。のみならず、炎症の継続は、ガンの引き金になることも分かってきました。  
日本脂質栄養学会出版の『脂質栄養と脂質過酸化 /奥山治美・菊川清美 編』によると、わが国の現在(1998年のデータです)のリノール酸摂取量(平均6カロリー%以上)は発ガン促進と言う点で、飽和に近い危険なレベルにあると言うのです。
0−1テストは20年以上前からリノール酸過多の予測 0−1テストは20数年前から、リノール酸系の植物油やマーガリンが体に合わないことを教えてくれていました。しかし、当時はまだ亜麻仁油もシソ油もありませんでしたし、オリーブ油も良いものがほとんどありませんでした。その中で国内産の良質のものだけ(金辺オリーブ園)を扱ってきました。しかし、オリーブ油も余り多くは必要ないようでした。    
亜麻仁油の出現  
7〜8年前から亜麻仁油を知り、0−1テストしてみてびっくり!! 必要性を直感し、どこにも先がけてすぐに取り扱いを開始しました。もともとは、アメリカのゲルソン療法と言う食事療法に取り入れられたオイルで、ゲルソン療法を日本に紹介された故・今村光一先生とのご縁でした。亜麻仁油はどんな病気にも、どんな人にも、ほとんど例外なく有効でしたが、難点は高価な事と、クセのある味と香りでした。そのため、料理として使うのは無理で、サプリメントとしてクスリ的感覚で飲んでいただく事にしました。それでも、大人でもなかなか食べにくいオイルを、アトピーの女の子がそのオイルをかけると、嫌いな野菜でもよろこんで食べると言われ、自分に必要な油を本能的に感じとっていることに、驚きました。  
エゴマ油の出現
その後、同じリノレン酸系のエゴマ油も仕入れる事ができるようになり、北海道でも栽培できるし、昔は栽培していたことも知り、まほろば農園でも栽培するようになりました。エゴマ油は亜麻仁油より安価でしたがアクが強く、これもクセのある味と香りで料理に使うには難しいものがありました。
0−1テストでは亜麻仁油より良い結果でした(未精製の亜麻仁油に残留重金属が検出されるので良くないと言われる研究者の方もおられ、多少そのような事も関係しているかなと思いましたが、0−1テストでは気にならない程度でした)。
亜麻仁油もエゴマ油も未精製で、栄養価が高い反面、人体に有害なアクや夾雑物が多少肝臓に負担をかけるようでした。しかし、高くてまずいので摂りすぎの心配はありませんでしたし、デメリットよりメリットの方がはるかに大きいものでした。
しそ油の出現  
そのうち国内で(原材料は中国)しそ油(エゴマ油を精製したもの)を作る所が出来、0−1テストしてみると、亜麻仁油やエゴマ油より総合的にプラス反応でした。肝臓の丈夫な人は未精製のエゴマ油の方が良い場合もありますが、少し摂ると、精製したものの方がよくなりました。精製すると栄養価も少なくなりますが、添加物や農薬、公害などの多い現代では、毒素を分解したり排泄したりする肝臓や腎臓は疲れていて、未精製の油は受けつけないようです。  
その上、精製したしそ油は味にクセがなく、たまに魚臭さが気になる人もいますが、ほとんどの人がおいしく感じる事ができました。リノレン酸系の油は熱や光に弱く、酸化しやすいのが難ですが、酸化防止剤としてビタミンCやEを添加してあるので、過熱する料理にも少しは使えるようでした。もう一つ難点は、容器が遮光ビンではないので要注意でした。さいわい紙箱に入っているので、私は紙箱に入ったまま使っていました。
もう一つ難点は、搾油の仕方が、圧搾しぼりでも、コールドプレスでもなく、薬品抽出でした(もちろん薬品の残留はありませんが)
さらに、0−1テストで残留農薬は出ませんが、有機と言う認証もありません。 それでも0−1テストでは、総合点でしそ油が一番と出るので、お客様には優先的にお勧めし、健康相談された方には、すべてしそ油を使っていただきました。従って、精製してある事や薬品抽出を嫌がるお客様は、有機・未精製でコールドプレスの物をお求めになるので、いろんな考え方も尊重し、そのような亜麻仁油も販売して来ました。それぞれに、いろいろ一長一短あるものの、リノレン酸系の不足している現代人にはどちらも効果テキメンで、お客様に喜ばれてきました。
理想のオイルは  
しかし、一方では本当に納得できるオイルも見つけたいという気持ちもありました。理想的には、国内産・オ−ガニック・コールドプレスのしそ油ですが、それでなくても高価なしそ油ですから、もし造ってくれる会社があったとしても、高くて誰も買える人がいないと思います。精製したものが良いか、未精製が良いかは、コールドプレスしてみなければどっちがいいかわかりません。
インカオイルの出現  
そんな時でした。アマゾングリーンナッツオイルと言うインカオイルが東京の友達によって紹介されました。0−1テストしてみて本当にビックリ!!どの油よりダントツの一位でした。
NPO(特定非営利特定法人)アルコイリスのプロデュースで、有機認証は取得してないものの、食用油の国際コンクールで金賞を受賞しています。
アルコイリスは、ROHAS=Life Styles Of Health and Sustainability(=ロハス・人の健康と持続可能な社会の両方を望む生活志向から生まれた理念)を志向し、アマゾングリーンナッツを軸に、熱帯雨林の自然環境保全と、地域経済活性化を目指している団体です。
何よりも気に入ったのは、このインカオイルは、無添加、未精製、コールドプレスであるばかりでなく、100g中200ミリグラムものビタミンEが含まれ、天然の強力な抗酸化剤となっている事です。    
しかも良質の遮光ビンに保護されています。未精製でも酸化してないせいか、肝臓でもマイナス反応になりません。未精製のものがマイナス反応なのは、酸化や老化のせいが大きいと思います。エゴマ油も原材料のエゴマは余りクセのないあっさりした味ですが、油になると色も濃く、嫌味のある味になり、0―1テストするとオーガニックでも肝臓でマイナス反応するのです。  
次に味ですが、未精製にもかかわらず、酸化してないせいか本来の味だけがそのまま残っており、個性はあるものの、嫌味がありません。インカオイルのパンフには、
オリーブ油よりも軽やかで、さらさらな食感と、アマゾンの熱帯雨林を思わせるような芳醇な緑の香り・・・続いてほのかな果樹香が口の中に広がり、後にナッツの風味が残ります。
と表現されています。別にこれは少しも大げさではなく、よくぞ表現されたと感心しています・・私はこんなに表現力がないので・・・・・  
私がこの味に魅せられたのは、ソフテリアのパンを焼いてオリーブ油のようにつけて食べた時でした。もちろんドレッシングも大変おいしいし、炒め物に使っても揚げ物に使っても大丈夫のようです。ただし、味に個性があるのでお好きでない方もいらっしゃるかもしれません。
比較実験をしてみました
植物油の中では比較的酸化しにくいグレープシードオイルと同じ野菜を炒めて比較実験をして見ましたが、インカオイルの方が良い成績でした。しかし、せっかく良質なオイルを、炒めてしまってわずかでも酸化させる事なく、生のままで戴いた方がもったいなくないように思います。
難点は高価な事です(詳しくは別パンフごらん下さい)揚げ物はもちろんの事、炒めものでも気がひけます。後はお客さまの選択にお任せいたします。健康相談された場合は今の所、まほろばの一押しオイルとしてお薦めしていますが、たいした病気でもない方や、健康増進のためにはしそ油で十分ではないかと思います。  
インカオイルは食用油と言うよりは、サプリメントと位置づけた方がふさわしいようなオイルだからです。 それでは加熱用としてはどんな油を使えばよいのでしょうか?  (まほろば取り扱いオイルの範囲で)  
酸化しにくいのは、オリーブ油やグレープシードオイルですが、シードオイルはリノール酸系の油なので、リノール酸取りすぎの現代人にとっては、避けたいところです。オリーブ油はオレイン酸が多いので、同じようにオレイン酸の多い肉類を摂られている方には余り合わないようです。(オレイン酸の含有量が70%以上もあるので)オリーブ油は菜食か、魚介系の食事の多い方に合うようですが、それほど必要量が多いわけではありません。現代人に不足しているのは、しそ油や亜麻仁油、インカオイル、魚油のようなリノレン酸系の油で、これはどんな食生活の人にも合うようです。魚油は余りにも酸化しやすいので、食用油として人類は採用して来ませんでしたが、魚の形では食べてきました。
まほろばからの提案  
体質改善を望まれる方は、最初、しそ油か、亜麻仁油、インカオイルだけで食生活を組み立てます。たいていの方は、オイル全体を摂りすぎていますし、結果、炎症反応も強い方が多いので、良いオイルでも少なめにおさえ、主として生で取り入れます。動物性の飽和脂肪酸や、良質のコレステロールも必要なので、発酵バターも少しずつ摂り入れて下さい。体全体から不必要な油が抜けて行くに従って、反対の性質のリノール酸系のオイルも加熱用として少しずつ摂るようにしていきます。
しかし、もともと摂りすぎているオイルなので、当分は、できるだけ少なめにした方が良いようです。  春〜夏にかけて脂肪分を減らし、油の体質改善が出来た方は、秋から冬にかけて、油の多い濃厚なお料理が必要な時期に、十分代謝でき、寒さに対する抵抗力をつける事ができます。
本当に良い油は皆高価です  
油のことばかり言っているような私でも、余りに高いのでため息がでる時があります。でも食べすぎさえしなければ(他の食べ物を)、これらのオイルの効果は絶大なので、我が家の薬箱だと思うようにしています。
でもインカオイルは本当に高い。大勢の方に使って頂きたいのに・・・・・私でさえためらうものを、どうやって人に薦められるのか、ちょっとした壁にぶつかっています。今の所、感謝デーの時にできるだけ割引できるようにするとか、そのくらいしか考えられないでいます・・・それでも高いので、サプリメントと考えるしかありません。
それでは、最後がすっきりしませんが、以上新しいオイルのご紹介とさせていただきます。  



オイルの王:インカグリーンナッツ・インカインチオイル発見!(2011/9/7)
http://bbs11.aimix-z.com/mtpt.cgi?room=ppkorori&mode=view&no=197



『油の正しい選び方・摂り方―最新 油脂と健康の科学』 (健康双書) [単行本]
奥山 治美 (著)
http://www.amazon.co.jp/%E6%B2%B9%E3%81%AE%E6%AD%A3%E3%81%97%E3%81%84%E9%81%B8%E3%81%B3%E6%96%B9%E3%83%BB%E6%91%82%E3%82%8A%E6%96%B9%E2%80%95%E6%9C%80%E6%96%B0-%E6%B2%B9%E8%84%82%E3%81%A8%E5%81%A5%E5%BA%B7%E3%81%AE%E7%A7%91%E5%AD%A6-%E5%81%A5%E5%BA%B7%E5%8F%8C%E6%9B%B8-%E5%A5%A5%E5%B1%B1-%E6%B2%BB%E7%BE%8E/dp/4540072455/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1323138222&sr=8-1

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5つ星のうち 5.0

糖質が悪いとなると脂質が肝心。でも脂質は選択が大切です。油選びも寿命の内!!, 2010/8/16

By tsunco "CR・IF" (近畿地方・時々首都圏・たまに国外)
(トップ500レビュアー)

レビュー対象商品: 油の正しい選び方・摂り方―最新 油脂と健康の科学 (健康双書) (単行本)

著者の奥山治美先生と言えば、日本脂質栄養学会の前会長にして、金城学院大薬学部教授、脂質栄養オープンリサーチセンター長をお勤めでございます。
本書では、「よい油脂」と「悪い油脂」の常識がひっくり返えされます。

・特保の油には疑問がいっぱい
・植物油よりバターがよい
・「善玉」「悪玉」が180度逆転したコレステロール対策
・リノール酸がうつ、癌、アレルギーを増やし寿命を縮めている
・トランス脂肪酸は本当に悪役か
・ますます重要性が高まる「第3の油」。それがシソ油、魚油・・・
兎に角一度読んで見て下され。目から鱗ですから。
皆様にお勧め出来る作品です。

そして奥山先生がセンター長をお勤めの金城学院大オープン・リサーチ・センターのページは本当に勉強になるページでございます。
『研究目的
 脂質栄養ほど大きな方向転換を余儀なくされている分野は、現在の医療分野ではみあたりません。“動物性脂肪とコレステロールの摂取を減らし植物油を増やす”という栄養指導を長期に続けますと、むしろ心臓病が増えて寿命が短くなることが分ったのです。これに対し、[1] 摂取油脂のω6/ω3比(n‐6/n‐3比)を低く保つこと、[2] 有害因子を含む食用油の摂取を減らすことが、動脈硬化、癌、アレルギー症、精神神経症を予防する有効な手段であることが、明らかにされつつあります。
 本研究は脂質栄養の新方向を、消費者の側に立って広報し、油脂の安全性に関する研究をすすめ、健康増進に資すことを目的としています。』
皆様には是非こちらも参照されん事をお勧めいたします。



油について-油選びに迷うあなたに(宮下洋子)
http://www.e-coop.co.jp/school/zero_food_2005_oil.htm
宮下ご夫妻
http://www.pinpoint.ne.jp/miyasita.pdf
まほろば
http://www.mahoroba-jp.net/
http://www.mahoroba-jp.net/about_mahoroba/tayori/kokoga/kokoga1.html


このコラムの筆者である宮下洋子さんは相当見識の高いなかなかの人物と御見受け致しました。
何故なら、まほろばのHP内で「ヒトの天食」についても実に鋭いシリーズコラムを書いておられるのです。
ついでにご紹介致します。
但し、長文です。気合を入れてお読み下さい(笑)。

人の天食は穀菜食である?@〜E
http://www.mahoroba-jp.net/about_mahoroba/tayori/column/column_shoku1.htm
http://www.mahoroba-jp.net/about_mahoroba/tayori/column/column_shoku2.htm
http://www.mahoroba-jp.net/about_mahoroba/tayori/column/column_shoku3.htm
http://www.mahoroba-jp.net/about_mahoroba/tayori/column/column_shoku4.htm
http://www.mahoroba-jp.net/about_mahoroba/tayori/column/column_shoku5.htm
http://www.mahoroba-jp.net/about_mahoroba/tayori/column/column_shoku6.htm

>「伝統的な食養観」に掉さす事もあり、「伝統的な日本型食生活にリターンしよう」と言う時代の潮流にも逆らう面もあります
>貿易自由化と減反政策で瀕死の米作農家に大反対に合うかもしれません
>ところが、0−1テストすると、肉も魚も卵も乳製品も野菜も海草も果物も、何でもバランスよく食べるのが良いと出るのです。 しかも、でんぷん質は極力減らし、野菜や海草や果物を増やしたほうが良いとでるのです。 つまり、動物性食品を増やした分だけでんぷん質を減らし、野菜や海草や果物を多くするわけです。実際にそうした方が、体調は良くなるし、不思議と病気も良くなって行く
>食生活を改善していくと、縄文食に近い形になってきたのです。しかもそれは現代の最先端のアンチエイジング(抗老化)医学が、食との関連分野で到達しかかっている方向性とも、はからずも一致しているものでした
>現代人は運動不足なのに、でんぷん質を取りすぎている
>さらに重要なのは、すでに人類学者が認識しつつあるように、狩猟採集から農耕への移行は、一般的に質の高い食料から、質の低い食料へ移行する事によって特徴づけられる点にある
>人類は、500万〜800万年前に二足歩行を獲得したけれど、みずから大型動物を捕獲して食料にしていたわけではなく、他の動物によって殺された動物の死肉漁りをしていた
>ヒトはもともと肉食動物ではありませんか!!! 狩猟民は、最初は大型、中型の動物と比較的狭い範囲の植物性食料ばかりを捕っており、中石器時代(1万5000年前)のうちに、小型の獲物やすりつぶすための種子類、魚類や甲殻類などが加えられました
>考えてみれば、何百万年という人類史の中で、農業と牧畜の歴史は、たったの1万年であり、ヒトが地球上に現れた期間のわずか1パーセントほどのことなのです
>植物性食品だけの組み合わせで栄養を充足させることの難しさが分かると思います。食べれば食べるほどでんぷん過多のカロリー過多・たんぱく質不足になってしまうのです
>やはり、運動不足の現代人は、でんぷん質の多い穀物を思い切って減らしながら、動物性食品も食べ、豆類も食べてはじめてバランスのよい栄養補給が出来るのだと思います
>驚いたことに、このような膨大な資料の分析によって、穀物への依存度がより高まるにつれて、栄養不良や貧血、伝染病、寄生虫、虫歯、関節炎、骨膜炎(骨髄炎)、高血圧、虫垂炎、憩室炎、腸ガン、結核等々、過去にはほとんどなかった疾病が増えて来ることが確認されたのです
>古代人の歯や人骨研究の視点で見た、疾病や栄養との関係は、ほとんど例外なく、農耕民の健康レベルは、狩猟採集民より低下している
>健康志向の現代人は、肉を食べるなら出来るだけ脂肪を落として食べましょうという風潮があります。しかし、古代人は心臓病などなかったのに、現代人のほうが心臓病に悩まされています
>好むと好まざるとにかかわらず、あらゆる現代の不幸と争いは、農耕経済の発達と共に、用意されたと言っても過言ではないでしょう。≪ 農業は人類の原罪≫と言う人もいるくらいです
>もし、人類に≪原罪≫があるとすれば、それは農業にではなく、神格化するほどの穀物(米)に対する極端な偏りと、思い入れ、依存と執着にあるのではないでしょうか?それが日本では一番極端な形であらわれました
>世界のアカデミズムは、単一栄養素(穀物という糖質栄養素)への偏りという栄養学的観点を本質的な共通点として指摘しています。 瑞穂の国の日本では、これらは積極的に取り上げにくい観点ではありますが


実に素晴しい。
そう言えば、江部康二先生が高雄病院での糖尿病食を「新縄文式糖尿食(SJT)」と読んでおられたのを思い出します。
それにしても、宮下洋子さんって見識だけでなく何とも物凄い勇気のある方でも御座いますな。
この際、彼女を『日本の女釜池』と呼ぶ事に致しましょう(笑)。
もし彼女が集大成のご本を出された際は、即購入するでしょうな、わたくし(笑)。



『農業は人類の原罪である (進化論の現在)』 [単行本]
コリン・タッジ (著)
http://www.amazon.co.jp/%E8%BE%B2%E6%A5%AD%E3%81%AF%E4%BA%BA%E9%A1%9E%E3%81%AE%E5%8E%9F%E7%BD%AA%E3%81%A7%E3%81%82%E3%82%8B-%E9%80%B2%E5%8C%96%E8%AB%96%E3%81%AE%E7%8F%BE%E5%9C%A8-%E3%82%B3%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%BF%E3%83%83%E3%82%B8/dp/4105423037/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1323138618&sr=8-1

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「禁断の果実」とはなんと穀物のことであった!!, 2010/7/21

By tsunco "CR・IF" (近畿地方・時々首都圏・たまに国外)
(トップ500レビュアー)

レビュー対象商品: 農業は人類の原罪である (進化論の現在) (単行本)

実に大胆な表現・壮大な仮説の問題作である。
旧約聖書に登場する「エデンの園」は今のペルシャ湾の海底にあったと仰る。海に沈む前、そこは平坦な上に温暖湿潤で食べ物や水にあふれた「この世の楽園」であった。しかし終わりの時が来た。氷河期が終わったのだ。最終氷期は1万年前に終わり、大陸を覆っていた大氷河が溶け、海面が上昇し始めた。それも最大200m。大洪水の発生だ。「ノアの大洪水」としてこれも旧約聖書に登場する逸話である。

 人々は園を追われ(失楽園)、中東の地で恒久的な農業を続ける羽目になった。農業はしんどい。しかし、増えた人口を養うためには人々はそうするしかなかった。「すべての災いの始まり」である。農業が始まるまで、男の身長は平均178c、女は168cmだった。それが農業を始めると男160cm、女155cmになってしまった。確かに人口は爆発したが、殆どの人が栄養失調になってしまった訳だ。人が本来の食い物(Niche)でない物(穀類)を食べると悲慘なことになる。今も昔も変わらない真実である。「禁断の果実」とは実は穀物のことであったのだ。

 我々は農業という原罪を背負うことで成立した。社会も文明もすべてそうだ。今も、何億人もが穀物・炭水化物の生産・流通・販売に関わって生計を立てている。更には、何十億人もが穀物・炭水化物を主に食べて生きている。いったん始めたら止められないのが農業。「螺旋状の悪循環である」と筆者はいう。地球環境や生態系は破壊され続け、人々は病気(穀物病・糖質関連疾患)に悩まされ続ける。すなわち、農耕の開始は「究極のトレードオフ」だった訳だ。我々人類は未来永劫にわたり、この原罪から逃れることは出来ないのだ。やれやれ。



『親指はなぜ太いのか―直立二足歩行の起原に迫る』 (中公新書) [新書]
島 泰三 (著)
http://www.amazon.co.jp/%E8%A6%AA%E6%8C%87%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%9C%E5%A4%AA%E3%81%84%E3%81%AE%E3%81%8B%E2%80%95%E7%9B%B4%E7%AB%8B%E4%BA%8C%E8%B6%B3%E6%AD%A9%E8%A1%8C%E3%81%AE%E8%B5%B7%E5%8E%9F%E3%81%AB%E8%BF%AB%E3%82%8B-%E4%B8%AD%E5%85%AC%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%B3%B6-%E6%B3%B0%E4%B8%89/dp/4121017099/ref=sr_1_3?ie=UTF8&qid=1323139735&sr=8-3

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400万年前、人類は「ボーン・ハンター」として誕生した!!, 2008/2/16

By tsunco "CR・IF" (近畿地方・時々首都圏・たまに国外)
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レビュー対象商品: 親指はなぜ太いのか―直立二足歩行の起原に迫る (中公新書) (新書)

 我々人類は地球上に誕生以来、元々、何を食ってきたかを教えてくれる名著である。それどころか、このご本はちょっとソコラの本とは全く次元が違う、大傑作と言っても過言でない位のご本である。「ニッチ(Niche)概念」と「口と手連合仮説」がこの著作のキーポイントである。ニッチとは、簡単に言えば、「特定の主食」である。「口と手連合仮説」とは、「霊長類ではその種の口と手の形が主食を決定する」という仮説である。
 
 人類は臼歯のエナメル質が異様に厚く、犬歯が縮小して歯列が平らで、すり潰しに適しており、頑丈な顎としっかり握りしめる手を持っている。この口と手の特徴に対応したニッチ(Niche)とは一体何か??島博士によれば、拇指球と小指球の間に出来る窪みには石が収まるというのである。そして、すり潰すべき極く硬い物とは骨だという。そう、人類のニッチ(Niche)は骨、骨髄であったのだ。拾い集めた骨を石でかち割って、中の骨髄、海綿骨を掻き出し、それを啜って食べていたという。400万年前、人類は「ボーン・ハンター」として誕生したのだ。しかし、「ハンター」といっても、狩猟ではなく、「骨・死肉あさり」であった。その証拠に、タンザニア(人類発祥の地)には、ハザ族という現在でも骨・骨髄を常食する部族が存在する。この大地溝帯の周辺は、200万年前から基本的な生態系が変わっていない。従って、ハザ族の食い物は初期の人類とよく似ていると考えられているのだ。初期人類は1日に必要なカロリーの60%を骨髄から得ていただろうと推測されている。
 
 「片手には石を、もう一方の手には骨を持ち、立ち上がる、そして歩き出す。」なんとドラマチックな表現だろう。博士の「口と手連合仮説」によれば直立二足歩行も「必然」なのだ。何という壮大かつ美しき理論だろう。全く反駁不可能である。 私はこのご本を2007.11.04.に購入し、その高度な内容に大層感激したのだが、その直後の11/30に発行された釜池先生の著作『医者に頼らない! 糖尿病の新常識・糖質ゼロの食事術 かまいけ式でスローエイジング!』で、先生もこのご本を大変参考にされたと同著内で書かれていたので、これにも魂消たのである。釜池先生は人類誕生(400万年前)以来、農耕を始める(1万年前)までの長い長い間、我々のご先祖は、一体何を食べてきたかに非常に興味があったと述べておられる。そして、このご本には、正にその答えが書かれていたのである。その釜池先生も着目するのキーポイントは、「骨髄、海綿骨には糖質は皆無である。」という点である。そう、人類の主食・ニッチは本来「糖質ゼロ」なのだ。まさしく釜池理論の原点である。

 時代はずっと下って1万年前、人類は農耕を始め穀物に手を出した。各地に文明が芽生え、人口が爆発する基盤が固まった。サバンナのスカベンジャー(scavenger)から万物の霊長;地球上の盟主様への大出世である。しかし、これと引き替えに、人類は大きなリスク(糖質という老化の元、万病の元)を背負い込んだ。しかも、恐ろしい事にそうとは全く知らないうちに。人類がこの不都合な真実に気付くのには、21世紀になるのを待たなければならなかったのである。現在の人類は、過剰に発生した活性酸素(フリーラジカル)の消去(スカベンジ)と、過剰に摂りすぎた糖質の処理に四苦八苦、本当に難儀しているのだ。その結果、様々な病気(癌・悪性腫瘍、アルツハイマーなどの変性疾患、メタボ、糖尿病・動脈硬化などの生活習慣病、アトピーなどのアレルギー疾患、リューマチなどの自己免疫疾患、などなど挙げ出したらキリが無い)が発生し、本来の寿命がどんどん短縮し、人々に次々と不幸災難が降りかかっているのだ。確かに、文明を築き地球上の盟主様になれたのは、誠にお目出たい事なのだが・・・。
 人類学、進化学に興味のある方のみならず、本来の食生活、健康長寿に関心のある方にもお勧め出来る傑作中の傑作である。是非是非、ご一読を。



『Suicide By Sugar: A Startling Look at Our #1 National Addiction』 [ペーパーバック]
Nancy, Ph.D. Appleton (著)
http://www.amazon.co.jp/Suicide-Sugar-Startling-National-Addiction/dp/0757003060/ref=sr_1_sc_1?ie=UTF8&qid=1323149430&sr=8-1-spell

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「米国の女釜池」の途轍もない勇気にこっちが心配になる位の傑作, 2010/7/30

By tsunco "CR・IF" (近畿地方・時々首都圏・たまに国外)
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レビュー対象商品: Suicide By Sugar: A Startling Look at Our #1 National Addiction (ペーパーバック)

それにしても何とも衝撃的なタイトルの問題作である。
『糖質による自殺』とな。凄過ぎる。
冒頭から糖質が何故いけないかを100個以上の理由を上げ、糾弾しておられる。

そして“ Sugar-Related Diseases”=「糖質関連疾患」という新概念。
それには次のようなものが挙げられるとな。
大腸癌、乳癌、前立腺癌、子宮体癌、卵巣がん、胃癌、肝癌・胆道癌、肺癌、喉頭癌、腎癌などの悪性腫瘍、胃・十二指腸潰瘍
学習障害・学習能力低下、うつ、注意欠如性多動症、軽度記憶障害、怒り・神経質・易疲労、反社会的行動、アルツハイマー・パーキンソン病、偏頭痛、統合失調症などの脳神経症状・疾患
中性脂肪増加、超悪玉コレステロール増加、善玉コレステロール低下、脂肪肝、
糖尿病、肥満(メタボ)、動脈硬化など
関節炎  虫歯・歯周病  痔  静脈瘤  骨粗鬆症  白内障  湿疹・アトピー性皮膚炎  にきび  痛風・高尿酸血症  気管支喘息 過敏性腸  便秘・軟便・下痢・・・
確かに糖尿病患者の死因のトップはガン。血管合併症ではない。
アチラで製糖業界と言えば、兵器産業と並んで巨大なマフィア。
こんな事書いちゃって、大丈夫なんだろうかとこちらが心配になる。
その途轍もない勇気に私はアップルトン博士の事を「米国の女釜池」と呼んでいる。

"Health or sickness, you choose."
彼女は終りの方でこう指摘する。
そう。ヒポクラテスは死んだのだ。
今時、医療でパターナリズムは流行らない。
"informed choice."
"informed decision."
"empowerment"
結局、どちらを選ぶのかはその方次第なんである。

こう言った告発の書が堂々と刊行される時代によくなったものだと、感慨深いものを感じるのは私だけではないであろう。
英語に自信のある御方は一度チャレンジされては如何であろうか。
とにかく素晴らしいご本でございます。

 
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