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* 頓珍漢なコメント:ディベートセッションのタイトルを変更すべし

日時: 2012/01/11(水) 07:57:02 メンテ
名前: tsunco

クリックで原寸大表示します

1/15のディベートがいよいよ近付いて参りました。
今から楽しみです。
小生は前日夜から京都に参集する心算です。
そんな中、江部先生の1/5の関連記事『3つのディベートセッション、医学界のターニングポイントとなるか!?』
に動物性蛋白質大嫌いな「名無しさん」から頓珍漢な長文コメントが付いています(1/8)。
文面からして医療関係者の方からのコメかと思います。
皆様にご紹介致します。
でもコメント付ける際は名乗りましょうよ、ハンドルでいいので。
最低限のマナーですもの(笑)。
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-1934.html#comment13910

>プラントベース(植物)のホールフード(精製しないで丸ごと食べる)で、かつ、小食(カロリー制限)があらゆる病気にならないでかつ長寿であることが、the china study (中国の食生活と癌有病率の史上かつてない膨大な疫学調査)でわかってきました。ただし科学は、仮説検証の繰り返しですので、また変わるかもしれませんが。私は強く言いたいのですが、炭水化物とひとくくりにするのは、混乱を招くのではないでしょうか。とにかく精製した炭水化物(たとえば精白米)と未精製のビタミンミネラル脂肪酸など含有の炭水化物(例えば玄米)を区別すべきでは、ないでしょうか?食後血糖値が同じ例えば200としても精白米と玄米では、生化学的なふるまいは、違うのでしょうと思います。このへんの区別が曖昧であるからでしょうが、低炭水化物のために、肉食を薦めたりそのための、根拠として、人間は本来500万年前より主として狩猟に頼っており(このための証拠はあるのですか?500万年前のことを主張するのはいいがきちんと検証したのでしょうか))農耕はたかだか数千年だから、体内の代謝システムが変わるわけがないとか、人間に必須なビタミンB12やメチオニンは植物にはいっていないとかは言うのですが、しかし、実はビタミンB12はオーガニックの植物には含まれていますし(ちゃんとPlant and Soil誌にずいぶん前に、報告されていますしメチオニンも同様であるということをご存知なのでしょうか?(ちなみに世界の三大長寿地域の食生活では、ほとんど動物性の食物はとっていない)また、人間が肉食だという根拠によくイヌイットの疫学調査が、引き合いに出されますが、かれらは、肉というよりアザラシのすべてを食べていたということで、けっして肉のみを食べていたという訳ではないのでしょうか(ちなみにわたくしはイヌイット調査の原文はPubMedでも見つけらませんでした。是非原文を読んでみたいと思っています)。骨や眼球内蔵すべてを丸ごと食べていたのではないでしょうか。例えば目に必要なルテイン(肉には含まれていなく、 ほうれん草やブロッコリーなどの野菜に多い)も目を食べればまかなえますので。肉食というより、もっと、動物丸ごと食べていたので、全動物食(精製してない動物食と言ったところでしょうか)といったほうが、いいでしょう。糖尿病の治療のために低炭水化物ダイエットを信ずる混乱の本質として、同じ炭水化物でも、精白米や食パンのような精製した文字どうり炭水化物とそうでない炭水化物つまり、ビタミン、ミネラル、食物繊維、タンパク質複合物(ビタミンミネラル 蛋白質食物繊維が豊富な穀物、つまり玄米や全粒粉のパンといったほうがわかりやすいでしょうか)を同じ炭水化物と考えていること。また、ビタミン12や必須アミノ酸の一つであるメチオニンが植物では、摂れない、人体にとって必要な蛋白が植物では摂れないという無知があるのでしょう。今やアメリカでは、アトキンスダイエットは、完全に廃れていますし、元アメリカ大統領クリントンが、ビーガン食(要するにベジタリアン)に変えて、心臓病を克服したのを、アメリカ国民に告白したこともあり、アメリカでは、以前はアトキンスやサウスビーチダイエットなどの低炭水化物ダイエットから(ちなみにアトキンスの低炭水化物の商品を扱う会社も負債を抱え倒産)プラントベースのホールフードが癌 心臓病 糖尿病などに最も良いと認知されているようです。そしてプラントベースのホールフードのレストランが普及しています。このことか原因だか私はわかりませんがアメリカ人の癌有病率は、減少しています。ひるがえって、確かに低炭水化物(精製炭水化物を減らすという意味ではそれはそれで良いと私も思います)のダイエットは当然血糖値というパラメータ(変数)のみ見れば短期的には効果的ですが、(そもそも糖尿病は、血糖値の高さに目が奪われがちなのですが、それだけでなくミネラル ビタミン 蛋白など総合的な栄養代謝失調であるのではないですか?)だから動物性の蛋白だけ、を食べるのは、どうでしょうか。ちなみに実は植物も蛋白質は動物性食品に劣らず多いですよ。必須アミノ酸も実は全部まかなえるのす。(よってアミノ酸スコア100ということ!!!ただしオーガニックベースの植物です。肥沃な大地での植物では人間に必要なビタミン、ミネラル、タンパク質が、動物ではなくプラント(植物)ベースでまかなえるとういうことです。決してわたしは、植物学者ではありません。念のために根拠はthe china studyです。また文化人類学では土地がビタミンミネラル 菌などが少なく痩せていくのが、文明の衰退を助長する要因と考ているそうです。ちなみに先ほど申し上げましたクリントン元大統領はこのthe china studyを読んでから食事を変えたようです。私は、英語の原本を読みました)そして誤解が多いのですがタンパク質イコール肉ではないようです。肉は、ホモシスチン(アミノ酸の一種)がたっぷり入っていますので、動脈硬化の心配があります(アトキンスは、転倒の事故死だそうですが、検死の結果肥満で心臓病があったようです)ので肉だけ食べるのではなく他の組織例えば目(ルテイン DHA豊富)や脳(脂肪酸DHAに富む。魚油と言われているがじつは、魚の食べる植物が由来で決して魚がオメガ3の脂肪酸のDHAをつくるわけではないので誤解しないでください。この意味で植物由来の亜麻の実や油をとるということを、欧米の人は、心得ているようです。)や内臓(細菌や酵素や便?が豊富) 肝臓(鉄ミネラル蛋白豊富) 骨(カルシウムなど) 骨髄(ミネラル蛋白アミノ酸豊富)などを全部食べる、要するに肉食ダイエットではなく、あえて言うなら動物の全身をたべるという全動物食ダイエットならまだ私も理論的にはわかりますが。おいしいステーキなどの肉食ダイエットを薦めるドクターは、サプリメント(ビタミンCや葉酸。また肉に多い動脈硬化の要因のひとつであるホモシスチンの影響を防ぐためビタミンBのB6やB12を摂ることを薦めることもるようですが、500万年前に我々人類は、果たしてこのような、サプリメントを摂っていたのでしょうか?ようする肉食あえて譲って言えば全動物食にしても充分なビタミンCなどの抗酸化剤が摂れないのではと思います。おそらく1月15日の京都でのディベートは、不毛なことになるでしょう。ただ江部先生には、炭水化物の定義を精製した糖質のことなんだと言い換えれば勝目はあるかもしれませんが。何度もいいますが、糖尿病や癌などの病気にならないための食事については、アメリカでは、決着がついているようです。ご参考にしてください。京都では、頑張ってください。



>プラントベース(植物)のホールフード(精製しないで丸ごと食べる)で、かつ小食(カロリー制限)があらゆる病気にならないでかつ長寿である

そんな事はありません、幾ら何でも言い過ぎです。
玄米菜食・ゲルソン療法・甲田療法はグルコース(ミニ)スパイクが少ないことが共通していて、確かに通常人には健康食として定評がありますが、万能ではありません。
糖尿病人にはたとい玄米などの未精製穀物でもダメ(グルコーススパイクが生じてしまう)なのは、ここに来られる方なら既に良くご存知の事かと思います。
もし嘘だと思うのなら、玄米を食べてSMBGでデータを取って見れば直ぐ解る事です。
糖尿病人には良い穀物も、悪い穀物もありません。
その穀物が精製しているか、非精製であるのか、を区別しても仕方がないのです。
だって糖尿病人にはどちらも危険なのですから。

>食後血糖値が同じ例えば200としても精白米と玄米では、生化学的なふるまいは、違うのでしょうと思います

どう違うのでしょうか?
意味不明で根拠無しの個人的意見・希望的観測ですな。
それに通常量の玄米食の場合、食後血糖値は200どころか、300mg/dl超えの方が多いのが悲しい現実です。
将に「グルコーススパイク」そのものでございます。
玄米も糖尿病人には危険である事の何よりの証拠です。
因みに、玄米の糖質量は67.6g/100g、白米は73.5g/100g。
そう、ほんの微差。
糖質量に大した違いはありません。
食後血糖値がドカ〜ンと来るのも当たり前でございます。
http://cgi.members.interq.or.jp/sapphire/satoshi/cgi-bin/nutrition/database.cgi?sline=102&print=1&keys1=1102&tid=list1
http://cgi.members.interq.or.jp/sapphire/satoshi/cgi-bin/nutrition/database.cgi?sline=105&print=1&keys1=1105&tid=list1

そしてこの「名無しさん」、どうも炭水化物と糖質の区別が全くついてない方のようです。
アトキンスを批判しながら、自らアトキンスの愚を繰り返しています。
もっとも、今回(1/15)のディベートセッションのタイトルが「糖尿病治療に低炭水化物食は是か?非か?」
という不的確かつ中途半端なものである事も悪いんでしょうが・・・

言うまでも無い事ですが、糖尿病治療で制限すべきは糖質(アベイラブル・カーボ:available carbohydrate)です。
決して「炭水化物」ではありません。
議論すべきは低炭水化物食ではなく、低糖質食(糖質制限食)なのです。
ですから今回のタイトルがピンボケ・中途半端だと言うのです。
江部先生は1日糖質30〜60g程度までが許容範囲にされておられるみたいですが、
もし貴方が血糖管理だけでなくスローエイジングまで目指すのなら
理想的にはAIRを招かない程度(1食糖質5gくらい未満)まで制限する事が目標になります。
それが釜池先生のいう糖質ゼロ食です。
しかし、その場合でも青物野菜(=高食物線維つまり高炭水化物だけど低糖質)の制限は基本的に必要ありません。
そう、糖質制限食でも糖質ゼロ食でも緑黄色野菜(=高炭水化物・高食物線維・低糖質)はOKでございます。
でも米国のように「糖質」概念がなくて「低炭水化物食」と言うとそうはいかなくなってしまう、青物野菜も制限が必要てな変な事になってしまう(笑)。
だから、やれ精製/非精製だとか、やれ低GIだとか、やれサプリ摂取だとか、本来不要な議論に嵌り込んでしまうのです(笑)。
釜池先生は、「糖質」にあたる適切な用語がそもそも英語には無い事が全ての間違いの始まりである、と説明します。
それ程ビタミン、ミネラル、食物繊維が大切だと言うのなら、青物野菜をしっかり取ればいいのです。
これら(ビタミン、ミネラル、食物繊維)の為に、わざわざ危険な未精製穀類(糖質まみれ)に手を出す必要は微塵もございません。
実際、日野原重明先生はボウル1杯の青物野菜を毎晩摂っておられます。

また、「名無しさん」が拘る蛋白質(動物性/植物性)に関しても、動物性の蛋白だけを食べろと言っているのでは有りません、江部先生も釜池先生も。
その証拠に、釜池先生の食事日誌には大量のブロッコリーやでっかい豆腐がしょっちゅう登場していた事は皆様なら良くご存知かと思います。
ほうれん草やブロッコリー・豆腐は私の大好物でもあります。
また狂牛病(BSE)騒ぎの後では流石に脳や目は手に入りませんが、内臓(ホルモン)、肝臓、骨、骨髄も好物で「(準)全動物食ダイエット」を実践していますし、小生(笑)。
従って「名無しさん」が指摘するビタミンCや葉酸・B6・B12の不足は全く心配していません。
勿論、サプリも必須ではありません。
http://cgi.members.interq.or.jp/sapphire/satoshi/cgi-bin/nutrition/database.cgi?sline=612&print=1&keys1=6264&tid=list1
http://cgi.members.interq.or.jp/sapphire/satoshi/cgi-bin/nutrition/database.cgi?sline=618&print=1&keys1=6268&tid=list1
http://cgi.members.interq.or.jp/sapphire/satoshi/cgi-bin/nutrition/database.cgi?sline=248&print=1&keys1=4032&tid=list1

>おそらく1月15日の京都でのディベートは、不毛なことになるでしょう。
江部先生には、(低)炭水化物の定義を精製した(低)糖質のことなんだと言い換えれば、勝目はあるかもしれませんが・・・

「不毛」とは何と失礼な。
でも「名無しさん」が言うように確かに議論すべきは低糖質食の是非に関してです。
決して低炭水化物食の是非ではありません。
今からでも遅くは無い。
当日でもいいので、ディベートセッションのタイトルを変更すべきかと愚考致します(笑)。
もしそれが無理なら、スライドの1枚目に明記して欲しいですな、「炭水化物を糖質の違い」を。
そして「本日は低炭水化物食の是非ではなく、糖質制限食の是非に関するディベートです」と宣言して下さい。
江部先生、そこんとこ宜しくお願いしますね(笑)。

>糖尿病や癌などの病気にならないための食事については、アメリカでは決着がついているようです

恐らく、キャンベルの本やHuの論文(ハーバード大)の事を指しているのでしょうが、
決着済みでも何でも無い事は江部先生の記事やここでも何度か書いていますので、この際読み直して下され。


〜本日の関連記事〜
糖質制限食と発癌リスク:灰本vs江部vs釜池(2011/7/28)
http://bbs11.aimix-z.com/mtpt.cgi?room=ppkorori&mode=view&no=171

堺de『オッソブーコ』on9/22(2011/8/25)
http://bbs11.aimix-z.com/mtpt.cgi?room=ppkorori&mode=view&no=191

1/15 江部先生のDebate対戦相手は久保明先生と判明!(2011/11/29)
http://bbs11.aimix-z.com/mtpt.cgi?room=ppkorori&mode=view&no=275

灰本Dr vs 江部Dr バトルロワイヤル・パート2(2012/1/1)
http://bbs11.aimix-z.com/mtpt.cgi?room=ppkorori&mode=view&no=304

糖質制限食と癌(2009/8/25)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-919.html



〜本日の参考図書〜
The China Study: The Most Comprehensive Study of Nutrition Ever Conducted And the Startling Implications for Diet, Weight Loss, And Long-term Health [ペーパーバック]
T. Colin, Ph.D. Campbell (著)
http://www.amazon.co.jp/China-Study-Comprehensive-Nutrition-Implications/dp/1932100660
内容説明
Part Medical Thriller, Part Governmental Expose and Part Nutrition Manual. Dr. Campbell issues a stark warning against the imminent "Atkins Backlash". This is NOT a diet book. Consumers are bombarded with conflicting messages regarding health and nutrition; the market is flooded with popular titles like "The Atkins Diet" and "The South Beach Diet". Dr. Campbell cuts through the haze of misinformation and delivers an insightful message to anyone living with cancer, diabetes, heart disease, obesity and those concerned with the effect of ageing. Dr. Campbell challenges the validity of these low-carb fad diets and issues a startling warning to their followers. "The New York Times" has recognised the study ("China-Oxford-Cornell Diet and Health Project") as the "Grand Prix of epidemiology" and the "most comprehensive large study ever undertaken of the relationship between diet and the risk of developing disease".
著者について
Dr. Campbell is a Jacob Gould Schurman Professor Emeritus of nutritional biochemistry at Cornell University. He has received more than 70 grant-years of peer-research funding and authored more than 300 research papers.

翻訳書はこちら。
上中下の全3巻です。
星5つと星1つのレビューを付けておきます。


葬られた「第二のマクガバン報告」(上巻) [単行本]
T・コリン・キャンベル (著), トーマス・M・キャンベル (著), 松田 麻美子 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/%E8%91%AC%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%9F%E3%80%8C%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E3%81%AE%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%82%AC%E3%83%90%E3%83%B3%E5%A0%B1%E5%91%8A%E3%80%8D-%E4%B8%8A%E5%B7%BB-T%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%99%E3%83%AB/dp/4901423142/ref=pd_sim_b_1

葬られた「第二のマクガバン報告」 (中巻) [単行本]
T・コリン・キャンベル (著), トーマス・M・キャンベル (著), 松田 麻美子 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/%E8%91%AC%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%9F%E3%80%8C%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E3%81%AE%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%82%AC%E3%83%90%E3%83%B3%E5%A0%B1%E5%91%8A%E3%80%8D-%E4%B8%AD%E5%B7%BB-T%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%99%E3%83%AB/dp/4901423150/ref=pd_bxgy_b_img_b

葬られた「第二のマクガバン報告」(下巻) [単行本]
T・コリン・キャンベル (著), トーマス・M・キャンベル (著), 松田 麻美子 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/%E8%91%AC%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%9F%E3%80%8C%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E3%81%AE%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%82%AC%E3%83%90%E3%83%B3%E5%A0%B1%E5%91%8A%E3%80%8D%EF%BC%88%E4%B8%8B%E5%B7%BB%EF%BC%89-%EF%BC%B4%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%99%E3%83%AB/dp/4901423169/ref=pd_bxgy_b_text_b

52 人中、49人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています

5つ星のうち 5.0

The China Study, 2007/10/10
By ドリームキッズ "夢太郎" (東京都)

レビュー対象商品: The China Study: The Most Comprehensive Study of Nutrition Ever Conducted And the Startling Implications for Diet, Weight Loss, And Long-term Health (ペーパーバック)

中国の政治体制の研究かと思いきや、2005年に出版された栄養学と現代病の話である。産業革命と共に豊かになった人類は、文明化と近代化の証として野菜を基本とした食生活から、動物を食材とする食生活へと変化させて来た。しかし、この動物性栄養素を食することが現代病の原因であるという。この本を読んだ時、もし、最愛の人が癌で闘病しているとしたら、間違いなくベジタリアンになることを考えるだろう。これは宗教の本では無い。50年に渡る動物実験と臨床研究の成果から導き出した結論である。それは、野菜と魚を食材とした食事に人類は戻らなければならにという著者のメッセージには驚かされる。それは、日本の食文化の原点であるからだ。
著者、T. Colin Campbell 博士は、彼の生涯に渡る動物実験と、フィリピン、中国に於ける病気と栄養の研究を通して、あらゆる生活習慣病、癌、心臓病、アルツハイマー病、白血病に至まで、現代人の死亡原因となっている病気は動物性栄養素を摂取することと関係があると主張する。動物実験から、動物性栄養素を控えるだけで病気は抑制されるという。それに対し、植物性栄養素を日常の食事とする人は健康であり、生活習慣病や現代病を予防することが出来ると結論付けている。
キャンベル(T. Colin Campbell)は酪農を営む家庭に生まれる。父を心臓病で亡くしたキャンベルはジョージア大学で獣医学を学んだ。奨学金を得るためにコーネル大学で動物性栄養素を研究して修士を取得する。このとき、ネズミが日常食べる餌の量を減らすことでネズミの寿命を伸ばすことに成功した実験で有名になった Clive McCay 博士の研究室最後の学生となる。そして、コーネル大学で乳牛と羊を早く成長させるより良い方法を開発して博士号を取得する。その後、人間の身体が動物性蛋白質を作る能力を向上させる研究に励むことになる。
彼のキャリアーは、有毒物質ダイオキシンとアフラトキシンの発見から始まる。その年、何百万羽の鶏が餌に含まれる有毒物質によって死んでしまった。その原因と思われる飼料に含まれる未知の有毒物質を解明するMITのプロジェクトを任されたとき、彼は鶏の餌から発癌性物質ダイオキシンを発見する。そして、バージニア工科大学に移り、フィリピンの栄養不良の子供達を救う国家プロジェクトを手伝うことになる。このプロジェクトで、フィリピンの子供達に肝臓癌の発病率が異常に高いことを調査する。そこで、フィリピンで消費されるピーナッツやトウモロコシに見付けられるカビの毒素が発癌性物質アフラトキシンであることを発見する。
このフィリピンの研究が始められた頃、栄養不良の原因は蛋白質の不足にあると広く世界中で考えられていた。特に、動物性蛋白質の不足である。ところが、発癌しているのは、高蛋白質を摂取している富裕層の子供に多く肝臓癌が発病していることが分かる。更に、インドに於ける調査研究で、アフラトキシンを投与されたネズミに20% の蛋白を含ませた餌を毎日与えると肝臓癌を発病し、5%の蛋白質を含む餌を与えると抗癌作用が現れるという研究データが発表される。
このことから、キャンベル博士は蛋白質に特に注目して、癌を進行させる栄養物質との関わりに付いて、より詳細な動物実験プログラムを開始する。ここでの発見はショッキングなものであった。先ず、ネズミにアフラトキシンを与え、蛋白質の少ない栄養物で作られた餌を毎日与えるとアフラトキシンによる発癌を抑制するのである。しかも、与えられた発ガン性物質アフラトキシンの量とは関係なく、蛋白質の少ない餌が発癌を劇的に抑止していることが分かる。更に、発癌したネズミに低蛋白質栄養物で作った餌を毎日与えると、癌の進行を停止させることが分る。蛋白質の日常の摂取は確実に癌の進行に影響し、蛋白質の摂取量を単に調整するだけで癌の進行を促進することも抑制することもできた。
その後、全ての蛋白質がこの効果を齎すわけではないことが分かる。乳牛蛋白質の 87% を構成するカゼイン乾酪素は全てのステージで癌の進行を促進する。これに対し、いくら摂取しても癌を進行させない蛋白質が存在することが分かる。小麦や大豆からとれる安全な蛋白質、植物性蛋白質である。
1970年代初頭、中国の周恩来首相が末期癌を患っていた。この良く理解されていなかった癌に関する情報を収集する調査が開始される。調査は中国全土に渡り、12種の癌に特定した死亡率の分布を中国地図の上に色分けした。この調査の結果は、特定の地域に特定の癌による死亡率が偏っていることを明確に表していた。これを契機に、中国の日常の食事、生活様式、病気を包括的に研究する、米中挙げての国家プロジェクト、中国研究(The China Study)が開始される。
キャンベル博士はこの二大国家を結ぶプロジェクトをリードして、重大な発見に結びつく。動物性食品が、心臓病、糖尿病、癌などの生活習慣病と深く関わり合っているという発見である。そして、他の多くの研究結果を合わせると、あらゆるタイプの癌、リューマチなどの自己免疫疾患、骨、腎臓の健康、老化で起こる視力と脳の病気(認知的不協和、機能不全、アルツハイマー)などが日常の食事によって強く影響を受けること証明している。そして、著者キャンベルは植物性栄養素(一部の魚を含む)を日常食とすることが、我々の健康を作り出し、癌、心臓病、アルツハイマー、そして生活習慣病から守ると結論付けている。
著者キャンベルは、更に、彼の研究成果を食品と健康に関する8原則として解説している。食品栄養に興味のある方、そして医学に携わる人々には必読の書籍である。



18 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

5つ星のうち 1.0

英語が読めたら2, 2011/8/11
By beat

レビュー対象商品: 葬られた「第二のマクガバン報告」(上巻) (単行本)

正直、内容は素晴しいものであり、私自身が実践してるプログラム『ヴィーガンなのに肉体改造』でも、とても勉強になる内容でした。
【上巻】では、タンパク質と、脂肪、食物繊維、ファイトケミカル、について書かれており、単一の栄養素を取り出して考えるのではなく、ホールフードの食事をすることで栄養というのは身体に吸収されると説いています。また、ローカーボダイエットの代表的なアトキンスダイエットの危険性を指摘しています。
現代のベジタリアンとは植物性のタンパク質も植物性の脂肪(アボガドやナッツ)も過剰に摂取するべきではないというのがスタンダードになりつつありますが、依然として翻訳者(松田氏)の自分の考えだけで、動物性からのタンパク質や脂肪だけが悪で植物性のタンパク質や脂肪はむしろ病気を治す。とあり、タンパク質なのか動物性タンパク質なのか境界線もいまいちはっきりせず、不自然な構成で書かれています。
動物性食品が悪だと決めつける凝り固まった頭の人間(ナチュハイ妄信者)なら不自然には感じないでしょうけども、初めてこの手の本を読むような人間であれば不自然な内容になっているように感じるはずです。
【中巻】では、癌と心臓病と糖尿病という字が嫌という程書かれています。心臓病の手術は延命処置以外の何者でもないということ(再発率が高く、いづれ死ぬ)で、クリントン元大統領がこの本を読んで菜食生活を取り入れられていることもうなずける内容です。もし、あなたが心臓病や癌とは無縁ならおもしおくもなんともない内容です。
ただナチュラルハイジーン等を取り入れててる方で、ビタミンDの不足を感じてるのであればビタミンDが日光浴をすることで、肝臓に運ばれ『貯蔵型ビタミンD』となり20日間蓄えられ、使用時には腎臓に運ばれ『活性型ビタミンD』に変わり6〜8時間で消費される、等の詳しい内容も掲載されています。その他に、免疫システムとして白血球と骨髄の関係から、カルシウムの過剰摂取(乳製品)の害についても詳しくそのまま翻訳されています。
【下巻】では、上巻から続く一つの栄養素を取りあげても健康とは無縁であり、ホールフードにこそ栄養があると説いています。なぜ、このフレーズを言い続けてるのかと言うと、世の中でサプリメント業界が発展したのは、一つの栄養を取りあげる事で健康になると、科学者達の研究を逆手に取ってきたからだと著者は言いたいようです。その流れは続き、学校やスポーツのスポンサードも、医療の教育機関も全て、乳製品や製薬会社がスポンサーなので、教育として菜食が広まらないのはこのためだと書かかれています。
また、著者キャンベル氏は菜食を広めれば病気は治す事ができると広めたいようですが、病院や医者は病気がなければ稼業できないので、治療としての菜食は広まらないとも書いてます。下巻では世の中の闇の部分が書かれてるわけです。
あえて感想を言えば、相変わらず、翻訳者(松田氏)の考えに沿って作者の真実がねじ曲げられてるような内容になっていてテンポを乱されます。
《グスコー出版はナチュハイ妄信者をマーケティングターゲットに??》
米国では一冊でまとめられてる本が、なぜ日本では ¥1,800- × 3冊 = ¥5,400- なのでしょうか?これこそ“ナチュラルハイジーン信者 × 3”という売り上げ見込み以外は予想できません(やたらと同じフレーズを何度も書いて、ほとんど全ての行に段落が打ってある)。
そもそも『フィット・フォー・ライフ』はグスコー出版になる前は『ライフスタイル革命』というキングベアー出版から出ていました。それをわざわざグスコー出版にして売りなおしているので、肉食より大きな闇のような気がします。
C・B・エセルスティン (著)の『心臓病は食生活で治す』角川学芸出版、 松田 麻美子 (翻訳) は ¥2,100- と、グスコー出版じゃないから他の本より高い事実もあります。
『葬られた「第二のマクガバン報告」上巻』で、栄養学の分野で最も尊敬されているキャンベル博士から依頼を“お願いされた”とありますが、本当でしょうか?一年余りして原稿が送られてきたそうなので余計に疑わしいです。ナチュラルハイジーンの『フィット・フォー・ライフ』のように自分の本を書くためのネタにしてしまうので、それほど審査で時間がかかったのだろうと思われます。
信者と書いて儲かるとはこのことですね。



『アメリカ上院栄養問題特別委員会レポート いまの食生活では早死にする―自分の健康を守るための指針』 (リュウブックス) [新書]
今村 光一 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/product-reviews/4766703480/ref=cm_cr_dp_synop?ie=UTF8&showViewpoints=0&sortBy=bySubmissionDateDescending#R2GUOL6PBY6ENA

15 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

5つ星のうち 4.0

”食源病”という認識は素晴らしい。もう一歩突っ込めれば良かったかもしれません。, 2010/10/14

By tsunco "CR・IF" (近畿地方・時々首都圏・たまに国外)
(トップ500レビュアー)

レビュー対象商品: アメリカ上院栄養問題特別委員会レポート いまの食生活では早死にする―自分の健康を守るための指針 (リュウブックス) (新書)

1977年、アメリカ上院栄養問題特別委員会(委員長マクガバン)がアメリカ国内ばかりでなく、世界中の権威や研究機関の頭脳を動員して食事と健康の関係を調べ、報告書としてまとめました。これが『マクガバンレポート』と呼ばれる物で、5000ページにも渡る大リポートでございます。そしてそのエッセンスは、
『ガン、心臓病、脳卒中などアメリカの6大死因となっている病気は、現代の間違った食生活が原因になって起こる”食源病”である。この間違った食生活を改めることでこれらの病気を予防する以外に先進国民が健康になる方法はない。
間違った食生活とは、ハンバーガーに代表される動物性タンパク質・脂肪分と砂糖が多く、全粒穀類野菜・根菜類(繊維質)が少ない食生活のことだと数多くの実例や数値を示しながら結論づけています。そして先進国が理想とすべき食事の内容は昭和30年代の日本食であるという紹介もなされました。すなわち、精製しない穀類(玄米)、大豆タンパク、黄緑色野菜や根菜類、海草や魚介類ということです。』

つまり、このリポートでは、先進国が理想とすべき食事の内容は「昭和30年代の日本食」であるという結論でございます。
本当にそうでしょうか。
そもそも、昭和30年代の日本人の平均寿命は大した事はありませんでした。
我が国では昭和25年に平均寿命がやっと50歳を越えたばかりなのです。
”食源病”という認識は実に素晴らしいのですが、動物性タンパク質・脂肪分を悪玉視し過ぎるのは如何な物でしょうか。むしろこれらの摂取増によって、急激に我が国の寿命は延び始めたのです。人類本来のニッチなのですから当たり前でございます。
”食源病”の黒幕は精製糖質過剰、そしてω6系脂肪酸(トランス脂肪酸)過剰。
ここら辺りまで、もう一歩突っ込めれば良かったかもしれません。
産業界への遠慮・配慮がある限り、難しいかも知れませんな。



『太らない、病気にならない、おいしいダイエット ―ハーバード大学公式ダイエットガイド』 [単行本]
ウォルター C. ウィレット (著)
http://www.amazon.co.jp/%E5%A4%AA%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84%E3%80%81%E7%97%85%E6%B0%97%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84%E3%80%81%E3%81%8A%E3%81%84%E3%81%97%E3%81%84%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%83%E3%83%88-%E2%80%95%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%89%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89-%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%BC-C-%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88/dp/4334973965/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1326095331&sr=1-1

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5つ星のうち 4.0

ウィレット&前田:名師弟コンビが贈るバイブル的名著!でも我が国では売りにくいかも?, 2008/2/25

By tsunco "CR・IF" (近畿地方・時々首都圏・たまに国外)
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レビュー対象商品: 太らない、病気にならない、おいしいダイエット ―ハーバード大学公式ダイエットガイド (単行本)

原著は、ハーバード大の栄養学の重鎮、ウィレット博士の名著である。翻訳者はAdiponectinの発見者:阪大の若き才能、前田先生である。博士は、かの本田賞(2004年度)に輝いている世界的権威である。博士が最新知見を元に、一切のしがらみ無く、作ったのが新しいフード・ピラミッドなのだ。この新しいピラミッドのキーポイントは以下の3点である。
 
 その第一は、炭水化物(糖質)についてである。白米、白パン、白パスタ、白糖、芋類な精白穀物(=易吸収性炭水化物=「白物」と私は呼んでいる)は極く控えめに摂る事を勧めている。逆に、玄米、全粒小麦などの未精白穀物(=難吸収性炭水化物)は毎度毎度摂る事を勧めている。これには異論もある。何故なら、特に糖尿病の方は、未精白穀物によってさえもグルコース・スパイクを防げず、危険だからだ。残念ながら、糖質に良質なものは無いのだ。但し、「食の棲み分け」、「食い分け」、「テーラーメイドダイエット」を考えるならば、まあ、致し方ない面もあるかも?。 
 
第二は、アルコールを勧めている事である。勿論、大酒呑みはダメで、適量の飲酒ではあるが。はっきりと酒がいいと仰る栄養学関係者は実際、稀である。但し、博士は、疫学的にはアルコール摂取群で乳癌、大腸癌が増えるという。しかし、この害は葉酸の併用で防げるとの事。従って、博士は総合ビタミン剤(サプリメント)の摂取も勧める。この点に関して、糖質入りアルコール飲料(ビール、日本酒、どぶろく等)がこれらの発癌を増やすのは、博士の仰る通りかもしれないが、若干のデータからだが、焼酎などの蒸留酒(=糖質ゼロ)にはその危険は無い、と私は考えている。また、赤ワインについては、含有ポリフェノールであるレスベラトロールに、ガンの発現を抑制する効果があることが報告されているが、実験モデルでの話しである。また、最近出てきた糖質ゼロ発泡酒は当然、データはまだ無い。 

 その第三は、「脂肪は選んで摂る」との教えである。不飽和脂肪酸(一価はオリーブオイルに多いオレイン酸など、多価はEPA、DHAなどの魚脂である)は善玉オイルであり、積極的に摂る事を勧める。一方、飽和脂肪酸(肉、バターなど)は、控えめに摂る事を勧めている。博士は、飽和脂肪酸と精製炭水化物を、同ランク(フード・ピラミッドの頂上部分:「悪の両横綱」)としているが、ここは少し、異論がある。私は精製糖質の方が、明らかに悪ランクと思っている。同列に扱ってはならない。従って、私は易吸収性・精製糖質を、「悪の一人横綱」と呼んでいる。過剰精製炭水化物の方が善玉長寿ホルモン:アディポネクチン濃度を下げるのだ。次回の改訂でそうなる事に期待。また、博士はトランス脂肪酸(マーガリン、ショートニング、コーヒーフレッシュ等)が極めて危険(動脈硬化を超加速する為)だと既に指摘していて、実際、後年(2006年)、ニューヨーク州ではトランス脂肪酸は全面禁止されている。禁止とまでは行かなくても、その他の全米49州総てで、トランス脂肪酸含有量の表示義務があり、また、トランス脂肪酸を含む製品の使用を規制する国がどんどん増えているのに対し、日本では全くの野放し状態なのである(恐)。何処までも、国民の健康、生命より、業界の利益を優先するお国柄である(怒)。薬害肝炎、薬害ヤコブ、薬害エイズしかりである。あんまり言うと経済産業省、厚生労働省にやられそうだが(笑)。

簡単に手に入らない方は、本田財団・本田賞授与式記念講演(2004.11.17.)のリポートに、今すぐアクセス。本書のエッセンスが充分に詰まっている。勿論無料である(笑)。ダイエットや健康食、食の安全に関心のある方にお勧めできる。但し、ピラミッドの頂上の最も避けるべき食品の一つとして、white rice(白米)と明記しちゃってますので、我が国では売りにくいでしょうね、恐らく(笑)。



『親指はなぜ太いのか―直立二足歩行の起原に迫る』 (中公新書) [新書]
島 泰三 (著)
http://www.amazon.co.jp/%E8%A6%AA%E6%8C%87%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%9C%E5%A4%AA%E3%81%84%E3%81%AE%E3%81%8B%E2%80%95%E7%9B%B4%E7%AB%8B%E4%BA%8C%E8%B6%B3%E6%AD%A9%E8%A1%8C%E3%81%AE%E8%B5%B7%E5%8E%9F%E3%81%AB%E8%BF%AB%E3%82%8B-%E4%B8%AD%E5%85%AC%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%B3%B6-%E6%B3%B0%E4%B8%89/dp/4121017099/ref=sr_1_3?s=books&ie=UTF8&qid=1326100841&sr=1-3

3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

5つ星のうち 5.0

400万年前、人類は「ボーン・ハンター」として誕生した!!, 2008/2/16

By tsunco "CR・IF" (近畿地方・時々首都圏・たまに国外)
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レビュー対象商品: 親指はなぜ太いのか―直立二足歩行の起原に迫る (中公新書) (新書)

 我々人類は地球上に誕生以来、元々、何を食ってきたかを教えてくれる名著である。それどころか、このご本はちょっとソコラの本とは全く次元が違う、大傑作と言っても過言でない位のご本である。「ニッチ(Niche)概念」と「口と手連合仮説」がこの著作のキーポイントである。ニッチとは、簡単に言えば、「特定の主食」である。「口と手連合仮説」とは、「霊長類ではその種の口と手の形が主食を決定する」という仮説である。
 
 人類は臼歯のエナメル質が異様に厚く、犬歯が縮小して歯列が平らで、すり潰しに適しており、頑丈な顎としっかり握りしめる手を持っている。この口と手の特徴に対応したニッチ(Niche)とは一体何か??島博士によれば、拇指球と小指球の間に出来る窪みには石が収まるというのである。そして、すり潰すべき極く硬い物とは骨だという。そう、人類のニッチ(Niche)は骨、骨髄であったのだ。拾い集めた骨を石でかち割って、中の骨髄、海綿骨を掻き出し、それを啜って食べていたという。400万年前、人類は「ボーン・ハンター」として誕生したのだ。しかし、「ハンター」といっても、狩猟ではなく、「骨・死肉あさり」であった。その証拠に、タンザニア(人類発祥の地)には、ハザ族という現在でも骨・骨髄を常食する部族が存在する。この大地溝帯の周辺は、200万年前から基本的な生態系が変わっていない。従って、ハザ族の食い物は初期の人類とよく似ていると考えられているのだ。初期人類は1日に必要なカロリーの60%を骨髄から得ていただろうと推測されている。
 
 「片手には石を、もう一方の手には骨を持ち、立ち上がる、そして歩き出す。」なんとドラマチックな表現だろう。博士の「口と手連合仮説」によれば直立二足歩行も「必然」なのだ。何という壮大かつ美しき理論だろう。全く反駁不可能である。 私はこのご本を2007.11.04.に購入し、その高度な内容に大層感激したのだが、その直後の11/30に発行された釜池先生の著作『医者に頼らない! 糖尿病の新常識・糖質ゼロの食事術 かまいけ式でスローエイジング!』で、先生もこのご本を大変参考にされたと同著内で書かれていたので、これにも魂消たのである。釜池先生は人類誕生(400万年前)以来、農耕を始める(1万年前)までの長い長い間、我々のご先祖は、一体何を食べてきたかに非常に興味があったと述べておられる。そして、このご本には、正にその答えが書かれていたのである。その釜池先生も着目するのキーポイントは、「骨髄、海綿骨には糖質は皆無である。」という点である。そう、人類の主食・ニッチは本来「糖質ゼロ」なのだ。まさしく釜池理論の原点である。

 時代はずっと下って1万年前、人類は農耕を始め穀物に手を出した。各地に文明が芽生え、人口が爆発する基盤が固まった。サバンナのスカベンジャー(scavenger)から万物の霊長;地球上の盟主様への大出世である。しかし、これと引き替えに、人類は大きなリスク(糖質という老化の元、万病の元)を背負い込んだ。しかも、恐ろしい事にそうとは全く知らないうちに。人類がこの不都合な真実に気付くのには、21世紀になるのを待たなければならなかったのである。現在の人類は、過剰に発生した活性酸素(フリーラジカル)の消去(スカベンジ)と、過剰に摂りすぎた糖質の処理に四苦八苦、本当に難儀しているのだ。その結果、様々な病気(癌・悪性腫瘍、アルツハイマーなどの変性疾患、メタボ、糖尿病・動脈硬化などの生活習慣病、アトピーなどのアレルギー疾患、リューマチなどの自己免疫疾患、などなど挙げ出したらキリが無い)が発生し、本来の寿命がどんどん短縮し、人々に次々と不幸災難が降りかかっているのだ。確かに、文明を築き地球上の盟主様になれたのは、誠にお目出たい事なのだが・・・。
 人類学、進化学に興味のある方のみならず、本来の食生活、健康長寿に関心のある方にもお勧め出来る傑作中の傑作である。是非是非、ご一読を。


 
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* 京都へ行って来ます ( No.1 )
日時: 2012/01/14(土) 12:15:22 メンテ
名前: tsunco

1/15のディベートを観戦しに、今から京都に出発します。
江部先生・大櫛教授の御健闘を心よりお祈り致します。
観戦報告は後日またUpする心算ですので、皆様どうかお楽しみに(笑)。
では・・・
* 1/15のディベートのタイトル、何かすっきりしません ( No.2 )
日時: 2012/01/25(水) 13:03:13 メンテ
名前: tsunco

多くのWebサイトを持ち、この業界では有名なオーサーさん(松田 虔さん)も小生と同じ違和感を感じたみたいです。
御紹介します。

なぜかすっきりしないタイトル「糖尿病治療に低炭水化物食は是か非か」(2012/1/19)
http://9365.blog61.fc2.com/blog-entry-624.html
>糖質制限食を研究し、理論を確立し、普及に努められている 高雄病院理事長 江部康二医師を招聘するのに、日本病態栄養学会は、糖質制限食という言葉を使わずに、低炭水化物食という言葉を使いました。
江部康二医師の最初の著書のタイトルが、主食を抜けば糖尿病は良くなる! 糖質制限食のすすめ です。
【送料無料】主食を抜けば糖尿病は良くなる!
以来江部康二医師は、一貫して糖質制限食という表現を使っておられます。
江部康二医師のご努力によって、日本で糖質制限食が普及してきました。
糖質制限食ー江部康二医師、と多くの人に受け入れられ、認知されるようになってきました。
糖質制限食と聞けば、江部康二医師をイメージし、江部康二医師の名前を聞けば、糖質制限食の先生と誰もがイメージします。
決して低炭水化物食の江部康二医師ではありません。
低炭水化物食という言葉を使われたことは一度もありません。
江部康二医師を招聘するのに、日本病態栄養学会は、糖質制限食という言葉を使わなければ、江部康二医師に対して失礼だと私は考えます。
ディベートのタイトルも
「糖尿病治療に糖質制限食は是か非か」にしなければ、江部康二医師に対して失礼です。
もし私なら、招聘状が届いた時点で日本病態栄養学会に対して抗議したでしょう。
低炭水化物食ではなく、糖質制限食という言葉を使うように要請したでしょう。
それが受け入れられなければ、招聘には応じられないと回答したでしょう。
あくまでも、糖質制限食の江部康二医師ですから。
Google検索をかけてみます。
キーワード:糖質制限食 江部康二    431,000件
キーワード:低炭水化物食 江部康二   64,300件
日本病態栄養学会 ディベートタイトルに関するもの以外にはありません
この数値の差が示すものを、しっかりと認識すべきです。
メディアによる報道でも、糖質制限食 江部康二 が一緒に記事になる必要があります。
低炭水化物食 江部康二は、本意ではないはずです。
10歩譲ったとして、江部康二医師がディベートセッションの最初に、
自分が研究を通じて理論構築し、実践してきたのは、低炭水化物食ではなく糖質制限食である。
したがって糖質制限食について述べる。メディアの方がおられたら、低炭水化物食をすべて糖質制限食と置き換えて記事にしていただきたい。
このように断りをされたのかどうか、言葉の定義について最初に確認されたのかどうか、ドクター江部のブログに記述がありませんのでわかりません。
でも、何かすっきりしません。


「失礼だ。」
「私なら抗議した。」
「私なら招請を受けない。」
どうも、松田さんって小生と同系列の人間みたいですな(笑)。

>自分が研究を通じて理論構築し、実践してきたのは、低炭水化物食ではなく糖質制限食である。
したがって糖質制限食について述べる。メディアの方がおられたら、低炭水化物食をすべて糖質制限食と置き換えて記事にしていただきたい。
このように断りをされたのかどうか、言葉の定義について最初に確認されたのかどうか・・・

ご報告致します。
立論の最初に、言葉の定義についての確認は一斉有りませんでした。
また、最初に「断り」も有りませんでした。
ただ、最初のスライドに
『低炭水化物食(糖質制限食)』
とカッコ付きで記載しておられただけ。
江部先生、お優しい(アバウトとも言う)方ですから(笑)。


松田 虔さんのウェブサイト
http://diabetes01.livedoor.biz/
http://km02.blog95.fc2.com/
http://9365.blog61.fc2.com/
http://ameblo.jp/kenm025/
http://ameblo.jp/kenm01/
http://lowcarb01.blog.fc2.com/
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