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* 石田均教授:『糖質制限食を主張する人たちは「詐欺師」だ。』

日時: 2012/01/18(水) 08:18:49 メンテ
名前: tsunco

クリックで原寸大表示します

1/16の江部先生の報告記事に付いたコメントで気になった物がありました。
ディベート前日(1/14)のワークショップUも大いに盛り上がったみたいですな。
皆様ならきっともう見ておられますよね。
でも、ご紹介致します(笑)。
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-1947.html

>14日の学会
病態栄養学会、1/14のワークショップ「食品交換表とカーボカウント」も立ち見の出る盛況でした。
http://www.eiyou.gr.jp/gakujutsu/pdf/prg03.pdf
ワークショップ U 第3会場(Annex Hall 1)
食品交換表とカーボカウント
座長 京都大学 共生人間学 津田 謹輔
    杏林大学 第三内科  石田 均
WSU-1 カーボカウントの利点と注意点
東京女子医科大学 糖尿病センター 内潟 安子
WSU-2 カーボカウントとの有用性と運用法
大阪市立大学 発達小児医学 川村 智行
WSU-3 「食品交換表」にカ―ボカウントが必要か
グランドタワーメディカルコートライフケアクリニック 伊藤千賀子
WSU-4 栄養指導における「食品交換表とカーボカウント」活用方法の基本について
京都大学医学部附属病院 栄養管理室 幣 憲一郎
WSU-5 カーボカウントを用いた栄養指導の実際
大阪市立大学医学部附属病院 栄養部 藤本 浩毅

内潟Dr, 川村Drいずれも申し合わせたように「糖質制限を推進しているわけではない」と話しました。
内潟Drは池田Dr(2001)の著作から旧作の図を示し、糖質制限批判の論文として、titleだけをあげました。
石田Drが上げている論文と同一でした。
1) Diabetes 58(12) 2741-2748, 2009
ttp://diabetes.diabetesjournals.org/content/58/12/2741.full
2) PNAS 106(36)15418-15423, 2009
www.pnas.org/content/106/36/15418.full
整形の中村Drは「食事指導で炭水化物50-60%という、エビデンスのないのに、あるかのように言うのはおかしい」と質問していました。
中村Drが、「極端な糖質制限とはどのようなものを指すのか」と質問したら、
石田Drは「炭水化物40%以下を指す」「糖質制限がよくないというエビデンスは多くある」と回答しましたが、根拠を示しませんでした。
2012/01/16(Mon) 22:24 | URL | 精神科医師A | 【編集】

中村巧先生vs石田均先生。
実に面白い。
じかに見てみたかったですな、このガチンコバトル(笑)。
皆様ならご存知だと思いますが、この石田均先生(写真)って、糖質制限批判派の急先鋒でございます。
この人物には気を付けなければなりません。
何でもありの曲者ですから。
例えばこんな感じです。

学会誌「糖尿病」に掲載された石田均氏の糖質制限食批判論文への論(2011/5/31)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-1683.html

>おはようございます。
日本糖尿病学会・学会誌「糖尿病」(Vol.54 No.4 Apr.2011)に、杏林大学の石田均先生が「カーボカウントの利点と欠点」というタイトルで解説されています。2011年の4月号です。
その論文の「おわりに」で以下のように述べておられます。
低炭水化物食(糖質制限食)への批判展開ですね。
本当に根拠があるのか検討してみましたが、やはり根拠なしでした。( ̄_ ̄|||)
【「カーボカウントの利点と欠点」について、中立的な立場で述べてみた。
しかしながら本稿の最後に警笛を鳴らしたいことは、この方法の一種の悪用により極端な糖質の制限に走らないように留意すべき点である。
ごく最近の糖尿病症例を対象としたRCTにおいても、極度の低炭水化物食(炭水化物20%、脂質60%)の場合、通常の炭水化物60%+脂質20%の食事と比較すると全身の動脈の硬化度がむしろ悪化しているとの成績が示されており、一見血糖値が下降して糖尿病の病態が改善した様に見えたとしても、大動脈のみならず全身の臓器に張りめぐらされている血管系に対し、高血糖以外の機序により何らかの悪影響を及ぼしている可能性が推測されている。
すなわち従来からの和食の基本となる低脂肪食が長期にわたる心血管の保護に大いに寄与していることが、いま改めて臨床のエビデンスとして明らかとなって来ている。・・・(後略)】
糖尿病学会誌にこういう記事が掲載されたのは、いよいよ糖尿病学会としても「糖質制限食」の流れを、無視できなくなってきたということだと思います。
また、糖質制限食とカロリー制限食の学問的論争が起こることは大いに望ましいことです。論争は熱烈歓迎です。
それで早速、『ごく最近の糖尿病症例を対象としたRCT』として、石田均先生が論文の根拠として引用しておられる、以下の英文の文献を取り寄せて読んでみました。
『Una Bradley1, Michelle Spence2, C. Hamish Courtney1, Michelle C. McKinley2, Cieran N. Ennis1, David R. McCance1, Jane McEneny2, Patrick M. Bell1, Ian S. Young2 and Steven J. Hunter1
Low-Fat Versus Low-Carbohydrate Weight Reduction Diets
Effects on Weight Loss, Insulin Resistance, and Cardiovascular Risk: A Randomized Control Trial
Diabetes 58:2741-2748』
米国糖尿病協会の医学雑誌Diabetesですから、それなりの文献かと思ったのですが、なんと
『SUGAR BUREAU (砂糖局)U.K.』、英国砂糖局がスポンサーの一つで、怪しさがたっぷり漂って来ました。
この論文、肥満者24人を被験者として8週間ですから、期間も短いし人数も少ないので、そもそも信頼度はいまいちです。
結論から言います。
かなりひどい歪曲された論文でした。
このような論文しか引用できなかった、杏林大学の石田均先生に同情したくなるほどです。
言い換えれば、糖質制限食に不利なデータを示す信頼度の高い文献が、現時点で存在しないことの裏返しと言えますね。 *
【極度の低炭水化物食(炭水化物20%、脂質60%)の場合、通常の炭水化物60%+脂質20%の食事と比較すると全身の動脈の硬化度がむしろ悪化しているとの成績が示されており】
石田均先生は英文の原著の本文を読まれたのでしょうか?
原著の本文を読むと、
Aortic augumentation index(動脈硬化の指標の一つ)は、低炭水化物食では有意な変化をしていません。
つまり、悪化していません。
原著の冒頭の要約の「結果」には、あたかも低炭水化物食でAortic augumentation indexが悪化したかのような記載があるのですが、石田均先生はそれをそのまま引用されたようです。
しかし、繰り返しますが、本文の記載では有意差はなく、低炭水化物食による悪化は認められません。
このように、本文をよく読めば真実が判明しますが、冒頭の「結果」や「結論」だけみると騙されてしまいます。
典型的な歪曲論文の手口です。
英国砂糖局がスポンサーの論文には、同様の歪曲論文が多いので注意が必要です。
さらに英文原著の本文を読むと、低炭水化物食群において中性脂肪値とHbA1cが有意差をもって改善していますが、低脂肪高炭水化物食群では改善なしです。
原著では、低炭水化物食群における中性脂肪値とHbA1cの有意な改善を、意図的に冒頭の「結果」から省いています。
これは、せこいを通り越して、詐欺同然ですね。
インパクトファクター(*)が8.261のDiabetesにして、このようなことがまかり通るのですから
ゆめゆめ油断は禁物ですね。
(*)インパクトファクター(Impact Factor)とは1論文あたりの引用回数の平均値を計算したものです。自然科学・社会科学分野の学術雑誌の影響力を示すとされています。インパクトファクターが高いほど、影響力の高い論文を収録していることになります。
最後に、糖質制限食の効果を証明する、信頼度の高い疫学研究の報告です。
糖質制限食によりHDLコレステロールが増加し、体重も減少しています。上述の英国砂糖局がスポンサーの論文とは、研究期間も人数もけた違いで信頼度が全く違います。
ちなみに、ニューイングランド・ジャーナルのインパクトファクターは50.0(1位)
米国医師会雑誌のインパクトファクターは31.7(2位)
です。

>コメント
「Diabetes誌の原著を読んでみました」です。
江部先生
上記の「Diabetes誌の原著を読んでみました」の者です。丁寧なお返事ありがとうございました。
先生に言われていることに納得しました。
ところで、私の自己紹介しますと、職業は生化学の教育と研究です。研究対象はヒトや動物ではありませんが、この分野の学術的なことは、他の患者よりはよく理解できます。
Diabetes誌の論文の話を続けますと、そもそもSDが0.003であること自体が異常で、きちんと研究を行っていないことを示唆しています。
さて、話はかわります。前回の投稿の後の9/3(土)に開催された平成23年度日本栄養・食糧学会九州・沖縄支部のシンポジウムに出かけてきました。http://extwww.cc.saga-u.ac.jp/~knagao/Shibu2011.htmlです。
ここで石田均氏の講演がありましたので、その様子を報告します。
石田均氏は、食品交換表の編集長で、カーボカウントを次の版で取り入れたいという話をしていました。
「あまりにも遅すぎる」と感じました。
その後、糖質制限食批判に移りました。糖質制限食を主張する人たちを繰り返して「詐欺師」と批判していたのが印象的でした。Diabetes誌の論文の紹介もありました。
そのプレゼンテーションの方法ですが、実際の数値を示すものではなく、矢印の傾斜で数値変化を示すというものでした。
そして、Aortic augumentation index(動脈硬化の指標の一つ)を示す矢印が上昇していました。実際には、12.3±12.2から14.5±11.9への変化で、P値が0.32ですので、江部先生が言われるとおり、「変化していない」が正しいです。
いろいろ政治的な理由があり、その場で、石田均氏批判することはしませんでしたが、腹立たしい一日でした。私は科学者として、石田均氏の詐欺的プレゼンテーション手法が許せません。
2011/09/05(Mon) 11:59 | URL | 一市民 | 【編集】

石田均先生の講演の模様をもっと詳しく報告します
江部先生
上記の「一市民」です。シンポジウムのプレゼンテーションの模様をもっと詳しく報告します。
Diabetes誌の論文の結果について、各検査項目ごとに増減を矢印の傾斜で示している図でした。
したがって、要約だけを読んで、この図を作ることは不可能です。
もちろん石田研究室の他のスタッフがこの図を作っ可能性があります。
したがって、石田先生が虚偽であることに気がついていない可能性はあります。しかし、責任はボスにあるのが原則です。
2011/09/08(Thu) 17:27 | URL | 一市民 | 【編集】

Re: 石田均先生の講演の模様をもっと詳しく報告します
一市民 さん。
詳しい情報をありがとうございます。
石田研究室として、本文を読んでおられるとしたら、
有意差がないということは、知っておられるはずです。
知っていて虚偽の発表とは、さすがによろしくないですね。
2011/09/08(Thu) 18:15 | URL | ドクター江部 | 【編集】

詐欺師が人様を詐欺師呼ばわりする。
笑えます。滑稽の極みです。
こういう性悪な人物から「悪用する」だの「詐欺師」だの、
散々扱き下ろされたからには、日頃温厚な江部先生でさえも流石にご立腹です。
因みに、石田先生(1978年卒)は江部先生(1974年卒)の京大医学部の後輩にあたります
また、こんなのもあります。

会長あいさつ
日本栄養・食糧学会 会長(平成22・23年度):石田 均
http://www.jsnfs.or.jp/about/about_message_ishida_old.html
>この度、本学会の新たな会長に就任いたしましたので、この場をお借りして会員の皆様方にご挨拶申し上げます。矢ヶ崎一三前会長と同様に、引き続き宜しくお願い申し上げます。
本学会は創立以来すでに60年以上の歴史を有し、その間一貫して栄養科学ならびに食糧科学に関する学術面とその応用について広く社会に発信するとともに、知識の相互交換や情報の公開化を進めてきました。そして栄養科学、食糧科学の進歩普及を図り、わが国における学術の発展と国民の健康増進に寄与することを目的として、広く社会に開かれた公益性のある活動を行なっています。
私は内科医の一人として、30年余り糖尿病をはじめとする「生活習慣病」の診療に携わって来ました。その間、いまだ大学を卒業したばかりの研修医の頃には、糖尿病の患者数は多く見積っても100〜150万人程度でしたが、昨年の推計ではすでに890万人となり、糖尿病の一歩手前の人々(1320万人)と合わせると実に2210万人、すなわちわが国の約6人に1人が治療もしくは予防の対象となっています。そして重要な点として、この増加の背景には現代社会での食生活の変化が大きな役割を果たしていることにもはや疑いの余地はありません。
そもそも日本人の食生活には欧米の人々とは異なり、農耕民族としての性格が色濃く反映されており、穀物や野菜、果物そして魚介類が食事の中心であったと思われます。その中で日本人の体質に合った「和食」が創作され、インスリン抵抗性の原因となる肥満を回避することで膵β細胞からのインスリン分泌を節約していたと考えられます。
しかしながら、文明開化にともなう食生活の欧米化が交通手段の進歩による運動不足と相まって肥満を助長させ、近年の糖尿病患者数の急激な増加をもたらしています。とくに日本人は遺伝的に膵β細胞が脆弱であり、わずかな肥満にともなうインスリン抵抗性の増大が糖尿病の発症に関与します。この事実は裏を返せば、食生活の改善によりインスリン感受性が少しでも回復すれば、糖尿病にならずに済む人々も多いことを意味しています。
したがって、私達の栄養・食糧学の分野には、「生活習慣病」の予防や病態の進行を阻止する食品やその成分の同定はもとより、栄養指導による食事内容や食生活の改善による疾病の予防に関する臨床的なエビデンスの迅速な確証が求められています。
この様にわが国の環境は、かつての「不足の栄養・食糧学」から、いまや「過剰の栄養・食糧学」へと大きく変遷してきている訳ですが、一方で世界には主に経済的な理由から栄養失調による死が依然として存在することも事実として報道されています。そこで学術面での国際交流を今まで以上に深めることで、人類全体の持続的発展を可能とする必要があります。地球をとりまく環境問題とともに食糧問題やエネルギー問題などの諸問題の解決に資する調査研究の実施が期待されています。私達の日本栄養・食糧学会では、これらの問題を究明し解決するために、医学、農学、薬学、生活科学、健康科学、理工学などの関連する諸学術領域の研究者が共に連携を深めながら、情報交換、研究協力を着実に進めております。
以上の社会的責務を本学会が遂行し、そしてさらなる発展を果たすために、短期的ならびに中期的に行なわなければならない課題がいくつかあります。その中の一部をここに紹介させて頂きます。
まず本学会のみならず全ての学会に関わることですが、2008年(平成20年)12月1日に施行された「公益法人改革関連法」に基づき、学会は従来の法人(特例民法法人)から2013年(平成25年)11月末までに新しい制度に移行することが求められています。現在、理事会の下に新法人化への移行に関するワーキンググループを発足させ、専門家の意見も伺いながら公益社団法人への移行に向けて、学会の新しい定款や組織の変更、移行申請のための日程調整などの点も含めて検討を進めています。
折しもこの7月22日の日附で内閣府特命担当(行政刷新)の蓮舫大臣から、「1つでも多くの法人の皆様に、時期を失することなく公益認定にチャレンジしていただきたい」という思いからのメッセージが、内閣府からのお知らせとしてホームページに発出されています。政府として、現在事業仕分けを通して国からの補助金や天下り役員を受け入れている一部の法人に対し厳しくあり方を問い直す一方で、公益法人に本来期待される「民」による公益の増進には積極的に応援するとの方針が出されています。平成20年度から進めている各支部や学会誌編集業務の収支に関する会計の一本化も、円滑な移行のためのガバナンス強化の一例です。新法人化の件は、学会にとって当面の最重要課題となっています。
次に学会の国際的活動についてお知らせすることがあります。この度、従来からの懸案であった2015年(平成27年)のアジア栄養学会議(12th ACN)の日本への誘致が決定致しました。2009年(平成21年)10月にタイで開催されました FANS (Federation of Asian Nutrition Societies)の会議にて評決がなされました。場所としてはパシフィコ横浜での開催が決定し、5月中旬での日程の調整が進められています。
また、これに呼応する形で数年前から国内大会において海外からの演者も交えた英語によるシンポジウムを行なっており、これからも定期的に開催していく予定です。これらの国際交流活動は公益の増進に資するところが大きいことから、今後とも積極的に取り組みたいと思います。また国内の他の栄養学関連の学会との交流につきましても、これまで以上に関係を深めることで、公開シンポジウムなど社会的な面からも公益性の高い活動を展開して参りたいと存じます。
多くの関連する諸学術領域の連携の下、さらに円滑なる学会運営を目指す所存です。近年の経済状況の低迷もあり、学会を取り巻く状況には決して予断を許さない面もありますが、それだけになお一層気を引き締めて会長としての職務を遂行致したいと存じます。 
今後とも会員の皆様のご支援とご協力をお願い致します。 

杏林大学医学部第三内科 石田均
http://www.kyorin-u.ac.jp/univ/graduate/medicine/education/staff/detail/?id=med16001
1978年3月 京都大学医学部医学科卒業
1985年3月 京都大学大学院医学研究科単位修得
1986年7月 アメリカ合衆国カリフォルニア大学客員研究員
1989年9月 京都大学医学部助手(附属病院病態栄養部)
1996年4月 京都大学大学院医学研究科助教授(病態代謝栄養学,糖尿病・栄養内科)
1998年4月 杏林大学医学部第三内科教授
2006年4月 杏林大学医学部付属病院副院長(2010年3月まで)

農耕民族、食生活の欧米化・・・。
なんか1/15にディベート会場で聴いたばかりの言葉ですな(笑)。
石田先生にしても、門脇先生にしても学会中枢部のお偉方は大体はそんな感じでございます(笑)。
「今の学会のやり方はマッチポンプ。薬屋やコメ産業の方ばかり向いているのではなくて、患者の方を向くべきである。」
お二人には中村巧先生の御言葉をプレゼント致します(笑)。

 
Page: [1]
* 石田均教授からの攻撃:パート2 ( No.1 )
日時: 2012/01/23(月) 14:00:11 メンテ
名前: tsunco

糖質制限批判の急先鋒:石田均先生が今度は「月刊糖尿病2012年1月号」で糖質制限食批判を繰り広げておられます。
http://www.igaku.co.jp/tonyobyo/tonyobyo_1201.html
江部先生は昨日(1/22)のブログで早速反駁です。
それにしても石田教授と言う方は本当にクセモノですな(笑)。

糖質制限食批判の根拠として引用されているDiabetesの論文について(2012/1/22)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-1952.html
>おはようございます。
石田均先生が「月刊糖尿病2012年1月号」で糖質制限食批判の根拠として引用されているDiabetesの論文について、精神科医師Aさんから、貴重なご意見をいただきました。
このDiabetesの論文(*)は、2012年1月14日(土)に開催された
第15回日本病態栄養学会年次学術集会のワークショップU「食品交換表とカーボカウント」
でも、演者により糖質制限食批判の根拠として引用されていました。
この論文は、英国砂糖局がスポンサーの一つです。
(*)Bradley U et al., Diabetes. 2009:58(12):2741-8
【12/01/21 精神科医師A
杏林大教授・石田均氏の批判
月刊糖尿病2012年1月号
「糖尿病の食事療法の新たな展開」石田均
P116 <極端な糖質制限食への警鐘>
さて、上述の一般的な利点や欠点に十分留意しながら、日常生活のなかでカーボカウントの考え方を食事療法に活用するとしても、実際のところ最も注意すべき問題点として、現状においてもいまだ炭水化物の摂取下限に関するコンセンサスが得られていないことが挙げられる。したがって、この方法の一種の悪用によって極端な糖質制限に走ることのないよう留意すべきと考えられる。
実際に、最近のFooらの動物実験による成績[5]から、極端な糖質制限食(炭水化物12%,蛋白質45%,脂質43%)を長期間摂取すると、“いわゆる西洋食"(炭水化物43%,蛋自質15%,脂質42%)と比較して、血糖値は予想通りに低下した。なお、ここで興味深いのは、脂質の合量については両者間に差がない点である。このように、みかけ上は“いわゆる西洋食"に比べて血糖コントロールの改善を示すものの、一方で大動脈の動脈硬化をさらに促進することが明らかにされている。
また、ごく最近のBradleyらの肥満2型糖尿病症例を対象としたRCT[6]においても、低脂肪食(炭水化物60%,脂質20%)と低炭水化物食(炭水化物20%,脂質60%)を比較すると、予想に反して全身の動脈の硬化度が、低炭水化物食においてむしろ悪化するとの成績が示されている。
これらの事実は、従来からの日本食の基本となる低脂肪食が、長期にわたる心血管系の保護に大いに寄与していることを改めて明らかにした。それとともに、昨今、糖尿病症例に対する民間療法として、雑誌などを通して一種のブームのように流布されている極端な糖質制限に対して、強い警鐘を鳴らしている。
[5] Foo SY et al., Proc Natl Acad Sci USA. 2009:106(36):15418-23
[6] Bradley U et al., Diabetes. 2009:58(12):2741-8 】

【12/01/21 精神科医師A
Diabetesの論文
論文のAbstractにはこう明記されています
<RESULTS>
a significant decrease in augmentation index following the low-fat diet,
compared with a nonsignificant increase within the low-carbohydrate group.

低炭水化物群は「非有意な増加」ですから、『むしろ悪化する』とはいえません。
明白な誤りです
<CONCLUSIONS>
"may imply"が使われています。「意味するかも知れない」と訳すべきでしょう
http://diabetes.diabetesjournals.org/content/58/12/2741.abstract
精神科医師A さん。
いつも貴重な情報をありがとうございます。
また今回は、「石田均先生のDiabetesの論文への誤解釈」を、指摘していただき、大変参考になりました。
【<RESULTS> で、低炭水化物群は「非有意な増加」ですから、『むしろ悪化する』とはいえません。】
その通りですね。
「非有意な増加」ということは、統計学的には変化なしで、即ち「悪化なし」です。
石田均先生は、<RESULTS> に関して、明白な誤解釈をしておられます。
【<CONCLUSIONS>では"may imply"が使われています。「意味するかも知れない」と訳すべきでしょう 】
これも、精神科医師A さんの仰有る通りと思います。
Diabetesの論文の著者は、本文の成績と違うことを要約に書くことに、さすがに気がひけたのか、<CONCLUSIONS>では、とても曖昧な表現を使って、断定を避けています。
石田均先生の論文解釈:
「全身の動脈の硬化度が、低炭水化物食においてむしろ悪化するとの成績が示されている」(∵)?
Diabetesの論文には石田解釈のような、成績はどこにも示されていません。
さらに、論文の本文を読むと、低炭水化物食群においては、HbA1cと中性脂肪値が統計的に有意に改善していて、低脂肪食群では改善なしということが、明記されています。
この、低炭水化物食群での動脈硬化への有利な成績は、冒頭の<RESULTS><CONCLUSIONS>では、意図的に省かれています。
極めてアンフェアな論文です。(`´)
冒頭の要約だけ読んで、本文を読まなければ、このようなことはわかりません。
このようなアンフェアな論文を引用すること自体が、勉強不足を露呈しているとしか言いようがありません。
他に信頼度の高い(糖質制限食批判の根拠となる)RCT研究論文がなかった事の証明とも言えますね。
「Bradley U et al., Diabetes. 2009:58(12):2741-8」
この論文を引用して糖質制限食批判の根拠というなら、せめて本文を読んで頂きたいと思います。
そうすれば、この論文には、「低炭水化物食で動脈硬化度が悪化する」という成績は、どこにも書いてないことが明白となります。
江部康二

<Bradley U et al., Diabetes. 2009:58(12):2741-8>
Low-Fat Versus Low-Carbohydrate Weight Reduction Diets
Effects on Weight Loss, Insulin Resistance, and Cardiovascular Risk: A Randomized Control Trial
Una Bradley1, Michelle Spence2, C. Hamish Courtney1, Michelle C. McKinley2, Cieran N. Ennis1, David R. McCance1, Jane McEneny2, Patrick M. Bell1, Ian S. Young2 and Steven J. Hunter1
Abstract
OBJECTIVE Low-fat hypocaloric diets reduce insulin resistance and prevent type 2 diabetes in those at risk. Low-carbohydrate, high-fat diets are advocated as an alternative, but reciprocal increases in dietary fat may have detrimental effects on insulin resistance and offset the benefits of weight reduction.
RESEARCH DESIGN AND METHODS We investigated a low-fat (20% fat, 60% carbohydrate) versus a low-carbohydrate (60% fat, 20% carbohydrate) weight reduction diet in 24 overweight/obese subjects ([mean ± SD] BMI 33.6 ± 3.7 kg/m2, aged 39 ± 10 years) in an 8-week randomized controlled trial. All food was weighed and distributed, and intake was calculated to produce a 500 kcal/day energy deficit. Insulin action was assessed by the euglycemic clamp and insulin secretion by meal tolerance test. Body composition, adipokine levels, and vascular compliance by pulse-wave analysis were also measured.
RESULTS Significant weight loss occurred in both groups (P < 0.01), with no difference between groups (P = 0.40). Peripheral glucose uptake increased, but there was no difference between groups (P = 0.28), and suppression of endogenous glucose production was also similar between groups. Meal tolerance–related insulin secretion decreased with weight loss with no difference between groups (P = 0.71). The change in overall systemic arterial stiffness was, however, significantly different between diets (P = 0.04); this reflected a significant decrease in augmentation index following the low-fat diet, compared with a nonsignificant increase within the low-carbohydrate group.
CONCLUSIONS This study demonstrates comparable effects on insulin resistance of low-fat and low-carbohydrate diets independent of macronutrient content. The difference in augmentation index may imply a negative effect of low-carbohydrate diets on vascular risk.

* 脂質代謝の側面から糖質制限食にはリスクがある!らしい ( No.2 )
日時: 2012/10/09(火) 13:30:27 メンテ
名前: tsunco

クリックで原寸大表示します

糖質制限に理解のある馬渕茂樹先生(写真:浅草・雷門の内科 東京トータルライフクリニック)
のブログから勝手に引っ張って来ます。
反対派急先鋒の石田均教授(杏林大学医学部)がまたもや糖質制限に攻撃を加えているようです。
馬渕先生先生のブログは他にも実に興味深い短編記事が満載ですので是非参考になされればと思います、皆様。

日本臨床栄養学会に参加中(2012/10/7)
http://ameblo.jp/wellaging-dr-mabu/entry-11372559705.html
昨日から、平河町にある日本都市センターホテルで開催中の「日本臨床栄養学会」に参加中です。
大学の同級生で、現在、杏林大学医学部糖尿病内分泌代謝内科教授をしている石田均さんの教育講演を聴きました。
テーマは「糖尿病食事療法の意義とその新たな展望」でした。
糖質制限食のことが話題になるのだろうと思っておりましたら、やはりそうで、脂質代謝の側面から、如何に糖質制限食がリスクがあるのかというお話が展開されました。
先日、このブログでもご紹介したスウェーデンのエビデンスを用いて、「糖質制限食は、血糖値は下げるけれど、脂質代謝が好ましくない状態になる。結果的に動脈硬化性疾患が増え、心血管イベントが増える」、との論理展開でした。
これについては、糖質制限食推進派の高雄病院江部康二理事長が反論されています。
しかし、この50年で日本人の食事は、総エネルギーが15%減少、糖質摂取量が10%減少、脂質摂取量が10%増加している中で、糖尿病患者数が200万人から800万人に増えていることも事実であり、糖質制限食が本当に総死亡率を上げるのか、下げるのかの研究が必要であると思いました。
「糖質制限食の長期的予後については、まだ解っていない」、と言うのが“科学的な態度”なのかなと思いました。

その後、女子栄養大学の川端輝江さんによる「トランス脂肪酸の摂取量と疾病との関わり」という教育講演を聴きました。
●最新のデータでは、日本人の総トランス脂肪酸摂取量は、一日あたり、0.3g(ちなみにアメリカは2.6g)であり、WHOの勧告「一日の総トランス脂肪酸量は1g以下にする」は十分クリアしている。
●このところの健康志向から、マーガリン・ファットスプレッドに含まれるトランス脂肪酸の量が、およそ5g/100gからおよそ3g/100gまで減少している。
●トランス脂肪酸の摂取量のみを減らそうとするのでなく、加工食品を減らす、総脂肪摂取量を減らす、同じもの(脂肪含有食品)を食べ続けない、が心得として大切である。
そのような内容が印象的でした。
引き続き、最新情報に、自分をアップデートしてゆきます。
台東区浅草/雷門の内科
東京トータルライフクリニック
院長 馬渕茂樹

第34回日本臨床栄養学会総会
http://www.2012rinsho-eiyo.org/index.html
スタチンは糖尿病も増やす
http://ameblo.jp/wellaging-dr-mabu/entry-11367902506.html
今度はスタチン、肺炎のリスク増加
http://ameblo.jp/wellaging-dr-mabu/entry-11367019163.html
糖尿病の“常識”が変わる
http://ameblo.jp/wellaging-dr-mabu/entry-11344845555.html

* 第1回日本くすりと糖尿病学会学術集会 ( No.3 )
日時: 2012/10/09(火) 13:56:13 メンテ
名前: 通りすがり

名前を知っている講師が多かったので、参加しました。

山田氏は糖質制限の話はなく一般的な薬の話。
石田氏は、糖質制限の害の話が中心。下記を重点的に
話していました。石田氏がネックですね。


>スウェーデンのエビデンスを用いて、「糖質制限食は、血糖値は下げるけれど、脂質代謝が好ましくない状態になる。結果的に動脈硬化性疾患が増え、心血管イベントが増える」、との論理展開でした。


教育講演3 2012年9月23日(日) 8:45〜 9:30 第1会場(本館メインホール)
糖尿病の薬物療法
山田 悟(北里研究所病院糖尿病センター) 座長:井上 岳(北里研究所病院薬剤部)


教育講演5 2012年9月23日(日) 10:15〜11:00 第1会場(本館メインホール)
インクレチンと糖尿病食事療法−食事中の糖質量との関連について−
石田 均(杏林大学医学部第三内科) 座長:金丸 良雄(山梨県立中央病院薬剤部)


http://jpds.or.jp/seminar/seminar02.html
* 通りすがりさんへ ( No.4 )
日時: 2012/10/09(火) 15:38:49 メンテ
名前: tsunco

貴重なご報告有難うございます。
『第1回日本くすりと糖尿病学会学術集会』なんて初耳です(笑)。
今回が立ち上げだったんですね。

>石田氏は、糖質制限の害の話が中心。
下記を重点的に話していました。
石田氏がネックですね

この曲者先生、彼方此方で攻撃を繰り返しておるのですな(笑)。
スウェーデンからのBMJ論文はボロボロになっていることご存じないのでしょうね、きっと(笑)。

BMJ論文『低炭水化物高蛋白食は女性の心血管リスクを増加』?(2012/7/4)
http://bbs11.aimix-z.com/mtpt.cgi?room=ppkorori&mode=view&no=443

>何だか、反糖質制限派の石O均先生(杏O大医学部)辺りがが飛びつきそうな論文ですな(笑)。

まさに私の予言通りになりましたね。
きっちり飛びついてはりました(笑)。

それにしても、かつて馬渕先生から「学会に迎合している」と酷評された山田悟先生は何の役にも立たないですな。
困ったものでございます(笑)。
あっ、それからこちらも興味があります。

>特別講演4 2012年9月23日(日) 11:00〜12:00 第1会場(本館メインホール)
インクレチン療法の新たな視点
清野 裕(関西電力病院・日本糖尿病学会理事) 座長:乾 賢一(京都薬科大学)

の重鎮先生はどんな感じでしたでしょうか?
『クローズアップ現代』の時みたいに悪口言ってなかったでしょうか(笑)。
もし通りすがりさんが重鎮さまのご講演をお聞きになっていれば、ご教授下されば幸いに存じます。


「重鎮さまのイチャモン」(ひろばアーカイブ:2009/6/20より)
今年の5月、当地大阪、中之島の大阪国際会議場(通称「グランキューブ大阪」)で滋賀医大・柏木厚典教授の大会会長の元で、第52回日本糖尿病学会・年次学術集会が開催されました。柏木教授は阪大卒(71年)。地元に「凱旋」でございます(笑)。
この際、江部先生と大櫛教授(東海大)が共同で糖質制限の演題を発表されたのは記憶に新しい処でございます。
演題名は「2型糖尿病における低炭水化物食の有用性とテーラーメード運動処方」というものでありました。実に画期的でございます。バンザ〜〜い(笑)。
http://www.convention.co.jp/jds52/japanese/top.html
実は、全く同じ会場で、また同じ大会会長(柏木教授)で、一昨年(2007年)11月、第44回日本糖尿病学会・近畿地方会ってのが開催されました。柏木会長にしてみれば、今年の全国大会の丁度良い「予行演習」になった地方会だった事でしょう。
本日はその時のお話でございます。
関西の糖尿病学の権威、糖尿病学会・糖尿病協会の重鎮先生様のご登場でございます(笑)。いろいろ差し障りがございますので、実名は控えさせて頂きます。
実はこの時も糖質制限の演題が出ておりまして、たまたま小生その演題を聞いておりました。糖質制限を始めて4ヶ月目の私でした。既に20Kgは体重落ちてましたっけ。糖質制限の真実性を確信していた頃でございます。
確か、演者は医師ではなく、管理栄養士さんかなんかのパラメディカルさんでした。当然、素晴らしい成績・データで、実に感激もののご発表でした。
余りにご立派な発表でしたので、私は会場から拍手喝采が起こるかもと思いました、正直。ところが、その発表が終わるなり、例の重鎮の先生がコメントに立ち、
「短期的に良いって言ったって、そんなに脂肪沢山食べさせて危険じゃない。長期予後の分らない食事療法なんかして、もし、動脈硬化が進んだらどうしますの。」
ってな趣旨の事をのたまうのでした。
会場が一瞬にして凍り付いたことは言うまでも有りません。「壊し」に来られたのでありますよ。普段なら顔なんか出さないパラメディのセッションに重鎮先生様がわざわざ来たのは。
会場は氷点下180度でしたが、私はお頭のテッペンから火が噴き出しそうでした(笑)。
そもそも糖質制限の長期予後がまだ分らないから、トライアルしているのではないでしょうか。
また、重鎮先生は脂肪を食べさせたら動脈硬化が進むと信じ込んでおられるようでございます。
「コレステロール神話」の信者さんでございます(笑)。
このひろばのメンバーの皆様なら、「脂肪悪玉説は間違いだった」ことはよ〜くご存じの事だと思います。重鎮先生にも江部先生のブログを読んで頂きたいものでございます(笑)。
それにカロリー制限療法の長期予後はそんなに立派なんでしょうか。
1年間に血液透析導入される数、失明される数、足を切断する数。
重鎮先生は糖尿病の権威ですから、それ位の事をご存じ無い筈はございません。
実に悲惨なものでございます。
「カロリー制限食が合併症予防、糖尿病進展抑制に効果なし」と言う何よりのエビデンスであります。
カロリー制限療法は糖質をしこたま食べさせる訳ですから、グルコース・スパイクを防げません。当然、動脈硬化がドンドン進みます。
その結果が透析導入、失明、足切断でございます。
結局、田辺功氏が仰る通り、
「僕たちが一生をかけてきた病気がそんな簡単に解明されたとは信じたくない。」
「もしそれが本当だったら、今までの僕たちの苦労は一体何だったんだ。」
なのだと私は邪推してしまいました。
どんなに偉い学会の重鎮先生でもやっぱ「人間」でございます。
そりゃ「面子」ってものがあります。
「何が何でも認めたくない。壊してしまいたい。」
そんな心理があのコメントに如実に表れている様に感じた小生でした。
それにしても、大のお医者(しかも「権威」とされている重鎮先生さま)がパラメディカルをイジメちゃあいけません。
大人げないったら、ありゃ〜しない(笑)。いじめっ子じゃあるまいし。
いずれ、そんなコメントをすると、会場から失笑を買う時代が早く来る事を切に願っております。
まったりと地道に参りましょう。

* 炭水化物の摂取下限に関する長期的コンセンサスは得られていない ( No.5 )
日時: 2012/11/08(木) 05:18:25 メンテ
名前: tsunco

昨日(11/6)のDMネットワークの記事より。
日本臨床栄養学会に引き続いて今度は病態栄養セミナーだとか。
ここでも例の如くスウェーデンからのBMJ論文を引用しておられます。
石田教授はあちこちでご批判をお続けのようでございます(笑)。

食品交換表の新たな方向性 カーボカウントの是非
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2012/019290.php
2012年11月06日
10月に都内で開催された「第11回病態栄養セミナー」で、石田均・杏林大学医学部第三内科教授が、『日本人にふさわしい糖尿病食事療法を考える』と題して講演し、「食品交換表」の新たな方向性を示した。
自由度の高い食事療法が求められている
 糖尿病の食事療法で広く用いられている日本糖尿病学会の編集による「糖尿病食事療法のための食品交換表」(以下「食品交換表」)は、前回の改訂(2002年)よりすでに10年近くが経過しており、新たな改訂が近く予定されている。
 「食品交換表」の初版は約50年前の1965年に発刊された。初版では、第1項として「適正なエネルギー」、そして第2項には「糖質量の制限」、第3項には「栄養素のバランス」が記載された。4年後の1969年には第2版への改訂が行われ、「基礎食・付加食」という新たな指導方法が導入された。
 1,200kcalの食事を基礎食とみなし、それ以上のエネルギー量を付加食とする考えが示され、この部分については糖尿病患者が自由に選択できるようになった。実際には、当時の日本人の平均的な食事(脂肪20%程度、炭水化物60%程度、残りの約20%はタンパク質)からみると、付加食の大部分は炭水化物であったと推測される。
 基礎食・付加食の指導の背景には、「食事療法を不必要なまでに困難なものにしない」という目的があった。この点について石田均教授は「主に炭水化物からなる付加食の量を正確に把握することが、自由度の高い食事療法の指導法に結びつくことを意味しており、これは現在のカーボカウントの考えかたとも相通じる」と指摘する。
しかし、基礎食・付加食という記載は、1993年改訂の第5版から使われなくなり、2002年改訂の第6版では食事療法の原則として、(1)適正なエネルギー量、(2)栄養素のバランスの2項目が引き続き記載されている。
問い直される炭水化物・糖質の意義
 最近話題になることが多い「カーボカウント」は、食事に含まれる炭水化物量を計算する方法だ。糖質の量を知ることができれば、食後の血糖値上昇の度合いをある程度知ることが可能となり、食後の血糖コントロールの安定化、さらにはインスリン療法中の症例では製剤の選択や使用する単位数の決定が容易となると考えられている。
 炭水化物は食事の総エネルギーの50〜60%程度(主なものは多糖類である把質)を占め、かつ消化・吸収が速いことから、ほかの栄養素と比べ食後血糖に大きな影響を及ぼす。
「糖質量と血糖管理に注目したカーボカウントは、個々の患者の生活に合わせた柔軟な対応ができる指導法として期待されている。炭水化物や糖質の意義について、糖尿病食事療法のなかで問い直す必要が出てきた」と石田教授は話す。
カーボカウントに関する臨床研究の代表例として、1993年に公表された大規摸研究DCCTがまず挙げられる。強化インスリン療法による厳格な血糖コントロールで1型糖尿病の合併症予防が可能となることが実証されたが、そのなかでカーボカウントが食事計画のひとつの手段として用いられ注目を集めた。
しかし、欧米の食習慣をはじめとする生活様式は、日本人とは異なる点が多い。「食品交換表は日本人の食習慣に根差した食事指導のツールであり、主食と副食から構成される日本の食事(和食)の形態をよく反映している。欧米人とは異なり肥満の度合いが少なく、インスリン分泌能が弱いという遺伝素因に順応した和食の伝統を守ることは、日本人の健康寿命を維持することを意味する」と石田教授は強調する。
カーボカウントの欠点
 カーボカウントには、(1)基礎カーボカウントと、(2)応用カーボカウントの2つの段階がある。(1)はすべての糖尿病患者が適応であり、食品に含まれる栄養素と食後血糖値の関係を把握し、糖質を規則正しく摂取するトレーニングの段階、(2)は強化インスリン療法中の糖尿病患者が適応となり、(1)を学んだ後、食品中の糖質量と超速効型/速効型インスリン投与量を調整できる段階となる。
 カーボカウントには欠点もある。「脂質やタンパク質のエネルギーが過剰となることが多く、脂質異常症などの生活習慣病のリスクが増大しやすい」、「糖質量に合わせたインスリン量の詞整が可能となるため、逆に間食の回数や食事量そのものの増大を生じ、体重増加を生じやすい」、「同様の糖質量であっても、食材のグリセミックインデックスが低値の場合には、同量のインスリンを用いても低血糖を生じることがある」といった欠点は、糖質量のみを重視し全体の栄養バランスに注意を払わないことで引き起こされる。
 極端な炭水化物(糖質)制限食として知られるアトキンスダイエットで、心筋梗塞や脳卒中、動脈硬化などの心血管疾患が増加することを示した、スウェーデンの女性約4万4,000人を約15年間観察した研究も報告されている。糖質摂取量の低下、あるいはタンパク質摂取量の増加は心血管イベントに関連することが示された。この研究は、2012年6月に英医学誌「BMJ」に発表された。
「炭水化物の摂取下限に関する長期的なコンセンサスは得られていない。極端な糖質制限に走ることのないように留意すべきだ。日本人における伝統的な食文化に根差した食品交換表にもとづく食事療法の意義を確立するために、より大規模かつ長期にわたる臨床研究による科学的根拠の確立とガイドラインの作成が早急に望まれる」と石田教授はまとめた。
* しらねのぞるばさん グッジョブで〜す ( No.6 )
日時: 2013/01/15(火) 14:59:05 メンテ
名前: tsunco

昨日(1/15)の江部先生の記事と素敵なコメントから御紹介致します。
実を申せば、私も先週末(1/12〜1/13)は京都でした。

13/01/13  しらねのぞるば
第16回日本病態栄養学会年次学術総会に参加して
京都国際会館での第16回日本病態栄養学会年次学術総会に参加してまいりましたが,今回は糖尿病性腎症がメインテーマとのことで,糖質制限をテーマとしたものは,山田先生の1件のみでした(Meet the ExpertU-1).先生は糖質=100g/日程度の糖質制限で血糖値変動を少なくすべきと,例によって多数のスライドで説明されました.
その後に続いた東大糖尿病・代謝内科の植木先生(Meet the ExpertU-2)は,中立的な意見でしたが,興味を引いたのは,講演の折々で,
『脳はケトン体も利用できる』
『脂肪摂取率 25%未満でなければならないということに科学的根拠はない』
『蛋白質摂取量も体重基準で推奨しているが,これも科学的根拠はない』
『カロリー制限食に糖尿病患者の寿命を延長させるというエビデンスはない』
などを,サラリと述べておられました.
しかし,興ざめだったのは,これらの講演の最後に,座長指名により清野先生が,
『三大栄養素はすべて人間に必須のもの. インスリンを出さないことがいいことだという極端な議論ではなく,インスリンを分泌させて,血糖を筋肉や組織に取り込ませるのが正しい姿』
と締めくくり.これは昨年座長がDebateと全く関係ない発言で締めくくったので、今回は座長が言いたいことを代弁するようおおせつかったのでしょうか.
なお,驚いたのは,糖質制限どころか,カーボカウントにすら真っ向から反対という講演がありました.(Meet the ExpertV-1).
またその理由というのが,【とてもわかりやすくできている】食品交換表にカーボカウントを持ち込むと計算が煩雑になるから反対だ,というので二重に驚いて思わず椅子から転げ落ちそうになりました.
賛否両論を出すという運営の設定上,否定論の役割を押し付けられたのでしょうが,これはあんまりですね.
これでは食品交換表のために患者があるのであって,患者のために食品交換表あるのではない,ということになってしまいます.
案の定,講演の後に出たのは,『食品交換表は使えない』『せいぜい表1,2くらいを参照する程度』と,否定的意見でした.
合同パネルディスカッションでは,糖尿病の食事療法がとりあげられていましたが,杏林大学の石田先生は相変わらずの『糖質制限では動脈硬化・腎症が悪化し,のみならず癌・総死亡率も上昇する』とのネガティブキャンペーンです.
ところがその根拠とするものは,やっぱりラットの動物実験と,例のBMJ論文だけでした.この2つのみを延々と多数のスライドで紹介して『糖質を摂らないと,心疾患で死ぬ』と断定していました.
最後に『食品交換表が理想的』とやっぱりねの結論.なお看過できないのは、糖尿病患者を侮辱するような発言もあったことです.
次回食品交換表改訂で,一部カーボカウントの考えを取り入れる予定と述べた後で,
『まあ,糖尿病の方,1,000万人いますからね.1%でも1万人ですからね,結構変な人もおられます.まあ,そういう人にはこういうオプション(=カーボカウントにようる糖質管理)で』
ときました.
こんな人が日本糖尿病学会の食事療法の中心にいていいものでしょうか?
ところがその後に続いた,臨床最前線の方々の講演は,血糖値コントロールを良くするために,いかにカーボカウントを取り入れるか,という実にまっとうなお話ばかりだったので,なおさら石田先生のスタンスの奇怪さが目立ちました.
皮肉なことに,今回の学会で一糖尿病患者にとって,もっとも参考になったのは,ランチョンセミナーでした.
1日目の『糖尿病の診療・療養指導における血糖自己測定の活用とピットフォール(落とし穴);LS-1-7』と,2日目の『CGMから見た糖尿病治療の最適化;LS-2-10』により,スポットデータに過ぎない空腹時血糖値と,平均血糖値指標であるHbA1cだけでは,食後高血糖などの急峻な日内血糖値変動,及び夜間の低血糖を見過ごしてしまい,病態が全く異なるのに,同じ治療・投薬が行われてしまう危険性をあきらかにしていました.


戦争と人間みたいな
司馬遼太郎もいってますが、この映画でも頑迷な陸軍参謀(特に関東軍)が描かれています。
この学会の“重鎮”はまるでこの参謀、陸軍指導部みたいですね。
科学的に、そして患者の立場でということがぬけているのでしょうか?
それにしても一万人くらいは変な人がいるって…。
いやいやDMだけじゃなくてももっともっと“変な人”これから生まれていきますよ。しっかり主張する人がね。
2013/01/14(Mon) 18:15 | URL | denzoumorizou | 【編集】


>一万人くらいは変な人がいる
>こんな人が日本糖尿病学会の食事療法の中心にいていいものでしょうか?

しらねのぞるばさん、そしてdenzoumorizouさん、グッジョブです。
小生が言いたいことを完全に代弁してくれています。
私も石田教授の侮辱発言には堪忍袋の緒が切れそうになりましたもの。
石田均教授の名誉のために申し上げますと、
糖質制限が長期的に危険である根拠として、
PNASのマウスの実験論文とスエーデンからのBMJ論文だけでなく、
灰本先生がお好きなハーバートからのHuらのAnn Intern Med に載った例の論文をもう一つ上げておられました。
どれもボロボロに反駁済みのものばかりでしたが・・・(笑)。

それから、学会からの帰り、北山通りの焼肉南山さんに初めてお邪魔しました。
http://www.nanzan-net.com/carboff/index.html
美味しかったです。
女将さん、有難うございました。
またお邪魔します。
焼肉南山さんではこの世界の有名人にお目に掛かる幸運に恵まれました。
どなただとは申しませんが(笑)。
以上、御報告致します(笑)。

http://bbs11.aimix-z.com/mtpt.cgi?room=ppkorori&mode=view&no=335
http://bbs11.aimix-z.com/mtpt.cgi?room=ppkorori&mode=view&no=241
http://bbs11.aimix-z.com/mtpt.cgi?room=ppkorori&mode=view&no=12
* Re: 石田均教授:『糖質制限食を主張する人たちは「詐欺師」だ。 ( No.7 )
日時: 2017/10/03(火) 22:45:22 メンテ
名前: 名無しさん

まぁ、糖質制限して勝手に不健康なれば?
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