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* 奥山治美先生の「よい油脂」と「悪い油脂」

日時: 2011/04/06(水) 16:01:28 メンテ
名前: tsunco

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糖質制限に精を出すと脂質摂取が増える事は以前述べました。
当然のことでございます。
従って、糖質制限を厳しく実践するつもりのあるお方は脂質栄養の勉強が必須となります。
現在、この分野で信頼出来る情報を与えてくれるのが日本脂質栄養学会かなと思っております。

同学会のHPが先月新しくなりましたのでご紹介します。
旧HPは4月中にボツになるみたいです。

日本脂質栄養学会
http://jsln.umin.jp/index.html

浜崎前理事長や大櫛陽一理事の事は何度も書きましたので、本日は奥山初代理事長を取り上げます。

油脂(あぶら)の栄養革命が進行中なのは、ご存じですか?金城学院大学薬学部・奥山治美
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsln/WelcomeOkuyama.html

>長い間、コレステロールが動脈硬化・心疾患の元凶であると考えられてきました。そして、動物性脂肪がコレステロール値を上げ高リノール酸油がそれを下げるという観察から、バターよりマーガリンを!とか、高リノール酸油は善玉!というような栄養指導が続けられてきたのです。 ところがこのような栄養学には、意外なところに落とし穴がありました。実年以上の人では、「コレステロール値が高いほどガン死亡率が低く、長生きである」ことがわかってきたのです。そして、リノール酸のコレステロール低下作用は、1週間というような短期的な効果であって、長期的には動物性脂肪と差がありません。 そればかりではなく、リノール酸の摂取が多くてα-リノレン酸群が少ないと、組織がアラキドン酸で満たされます。それが動脈硬化・心疾患の他、アレルギー過敏症や欧米型ガンの主要な危険因子であったのす。 新しい油脂の栄養学では油脂の主成分である脂肪酸を体内での代謝に基づいて分類します。動物性脂肪や高オレイン酸油の主成分である飽和脂肪酸と一価不飽和脂肪酸の群、種子や多くの種子油に多いリノール酸群、野菜類、魚介類、紫蘇油、亜麻仁油、魚油などに多いα-リノレン酸の群です。α-リノレン酸群はリノール酸群の作用を競合的に抑え、リノール酸摂りすぎの害を抑えるのです。 わが国ではアレルギー過敏症が増え、乳幼児の3人に1人がアトピー性であると診断されているような、異常な社会環境となりました。「リノール酸アラキドン酸炎症メディエーター組織での反応」の亢進が、アレルギー過敏症を作っているのです。抗アレルギー薬の多くが、この反応のどこかを抑えることによって効果を発揮していることからも、この因果関係はわかっていただけるでしょう。α-リノレン酸群はこれを抑えるのです。 いつの時代でも、「今時の若者は・・」という表現がよく使われました。しかし昨今の「若者のきれやすさ」は、アメリカに似てきたようにはみえませんか?二世代までα-リノレン酸欠乏にすると、抑制力が劣り不安誘発の多い動物となります。母親が魚離れ、野菜嫌いの食習慣だと、子供の行動パターンが変わることを示す臨床研究も増えています。魚を食べる国ほど鬱症の発症者が少ないのです。頭の働きまで、油脂栄養が深く関わっています。

『油の正しい選び方・摂り方―最新 油脂と健康の科学』 (健康双書) [単行本]
奥山 治美 (著)
http://www.amazon.co.jp/%E6%B2%B9%E3%81%AE%E6%AD%A3%E3%81%97%E3%81%84%E9%81%B8%E3%81%B3%E6%96%B9%E3%83%BB%E6%91%82%E3%82%8A%E6%96%B9%E2%80%95%E6%9C%80%E6%96%B0-%E6%B2%B9%E8%84%82%E3%81%A8%E5%81%A5%E5%BA%B7%E3%81%AE%E7%A7%91%E5%AD%A6-%E5%81%A5%E5%BA%B7%E5%8F%8C%E6%9B%B8-%E5%A5%A5%E5%B1%B1-%E6%B2%BB%E7%BE%8E/dp/4540072455/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1301961465&sr=8-1

6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

5つ星のうち 5.0

糖質が悪いとなると脂質が肝心。でも脂質は選択が大切です。油選びも寿命の内!!, 2010/8/16

By tsunco "CR・IF" (近畿地方・時々首都圏・たまに国外)
(トップ500レビュアー)

レビュー対象商品: 油の正しい選び方・摂り方―最新 油脂と健康の科学 (健康双書) (単行本)

著者の奥山治美先生と言えば、日本脂質栄養学会の前会長にして、金城学院大薬学部教授、脂質栄養オープンリサーチセンター長をお勤めでございます。
本書では、「よい油脂」と「悪い油脂」の常識がひっくり返えされます。

・特保の油には疑問がいっぱい
・植物油よりバターがよい
・「善玉」「悪玉」が180度逆転したコレステロール対策
・リノール酸がうつ、癌、アレルギーを増やし寿命を縮めている
・トランス脂肪酸は本当に悪役か
・ますます重要性が高まる「第3の油」。それがシソ油、魚油・・・
兎に角一度読んで見て下され。目から鱗ですから。
皆様にお勧め出来る作品です。

そして奥山先生がセンター長をお勤めの金城学院大オープン・リサーチ・センターのページは本当に勉強になるページでございます。
『研究目的
 脂質栄養ほど大きな方向転換を余儀なくされている分野は、現在の医療分野ではみあたりません。“動物性脂肪とコレステロールの摂取を減らし植物油を増やす”という栄養指導を長期に続けますと、むしろ心臓病が増えて寿命が短くなることが分ったのです。これに対し、[1] 摂取油脂のω6/ω3比(n‐6/n‐3比)を低く保つこと、[2] 有害因子を含む食用油の摂取を減らすことが、動脈硬化、癌、アレルギー症、精神神経症を予防する有効な手段であることが、明らかにされつつあります。
 本研究は脂質栄養の新方向を、消費者の側に立って広報し、油脂の安全性に関する研究をすすめ、健康増進に資すことを目的としています。』
皆様には是非こちらも参照されん事をお勧めいたします。

金城学院大オープン・リサーチ・センター
http://www.kinjo-u.ac.jp/orc/index.html
http://www.kinjo-u.ac.jp/orc/research/topic.html
http://www.kinjo-u.ac.jp/orc/research/guideline.html

『長寿のためのコレステロールガイドライン 2010年版』 [単行本]
奥山 治美 (編纂)
http://www.amazon.co.jp/%E9%95%B7%E5%AF%BF%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3-2010%E5%B9%B4%E7%89%88-%E5%A5%A5%E5%B1%B1-%E6%B2%BB%E7%BE%8E/dp/4885193583/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1301962417&sr=8-1

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5つ星のうち 5.0

製薬企業と利害関係の無い研究者により新法下で行われた臨床試験では「スタチンはLDL-コレステロール値は下げるが心疾患予防効果は無い!」, 2010/9/21

By tsunco "CR・IF" (近畿地方・時々首都圏・たまに国外)
(トップ500レビュアー)

レビュー対象商品: 長寿のためのコレステロールガイドライン 2010年版 (単行本)

物凄い告発の書で御座います。
皆様もご存知のように今月初め、新聞報道(読売・毎日)もされた例の「ゲリラ攻撃」で御座います(笑)。
この分野では有名な浜崎智仁教授や大櫛陽一教授が中心となった日本脂質栄養学会・策定委員会が
「コレステロールは低いほど良い」という今の世の常識に真っ向叛旗でございます。
帯には「緊急!コレステロール低下医療に警鐘」とあります。
表紙には茨城県民の最新の追跡調査が刷り込まれています。Jカーブでなく右肩下がり。
そして「LDLが高いと死亡率は低い、LDLは長生きの指標だ!」とのご主張です。
つまり日本動脈硬化学会の「動脈硬化予防のためのガイドライン2007年版」とはまるで逆さまの主張なのです。
何しろこちらは「LDLが高いと心臓病死は増える、だからLDLは低いほうが良い!LDLは悪玉だ。」ですから。

2004年、大規模介入臨床試験の公明性を確保するため新法(事前届出制)が欧米で施行されました。
それ以来、企業と直接利害関係の無い研究者によりその新法に沿って行われた近年の多くの臨床試験で
「スタチンはLDL-コレステロール値は下げるが心疾患予防には効果が無い」ことが明らかにされました。
そこで無駄な、時に有害な医療をなくすために、今回のガイドラインが華々しく登場したので御座います(笑)。
そのエッセンスは
・コレステロール摂取量を増やしても血清TC値は上がらない。
・コレステロールの基準値を決める上で最も重要なエンドポイントは総死亡率である。
・血清コレステロールの善玉・悪玉説はその根拠が崩れた。
・動脈硬化性疾患・炎症性疾患を予防するためには、ω6系脂肪酸の摂取量を減らしω3系脂肪酸の摂取量を増やすことを勧める。
・欧米から発信されている脂質栄養情報を妄信しないように勧める・・・等々

特に私がこの本で偉いと思うのは、6pに策定委員がたの利益相反(Conflict of Interest:COI/過去5年間・年間50万円以上)情報を公開している点です。
可哀想な位に皆さん、研究費・寄付金を貰っておられない(笑)。だから遠慮なく真実を書けた訳だ。貰ってたら遠慮します、普通。
利益相反とは各委員が製薬企業などから研究費や講演料・寄付金などを幾ら貰っているかって情報であります。
当然、そんな事を自から積極的に公開する方など居る筈は無く、我が国でCOIを情報公開しているガイドラインなど殆ど有りませんでした。
現に日本動脈硬化学会の「動脈硬化予防のためのガイドライン2007年版」にはCOIは一行たりとも公開されていません。
COIの情報公開は最早当たり前の先進諸外国に比べて、我が国が最も遅れている分野で御座います。

83-91pには参考文献が沢山明示されており、こちらも直に当たって見る価値有り。
今後はこの叩き台を元に、あらゆる分野の専門家から意見を集約して、より良い方向に改定する予定だとか。
現場の医師・栄養士だけでなく、コレステロールが高目と言われている方、スタチンを飲んでおられる方、全てにお勧め出来る良作です。
この際、浜崎教授や大櫛教授、そして寺本民生動脈硬化学会理事長の一般書も併せて読まれる事をお勧めします。
本屋に無い時は、版元の中日出版社に問い合わせてみるのもよし。

 
Page: [1]
* Re: 「よい油脂」と「悪い油脂」 ( No.1 )
日時: 2011/04/06(水) 10:57:17 メンテ
名前: yesican

小さな頃から、ウチでは
料理に使う油はサラダ油、
パンに使うのはマーガリン といった食生活でした。

糖質制限を始めたのは3年前。
糖質を意識するようになってから、
油脂にも気を遣うようになりました。

サラダ油をオリーブオイルに、
マーガリンをバターに という風に今はシフトしていますが、
これまで30年以上 サラダ油、マーガリンで過ごしてきてても、
将来 動脈硬化や心疾患、欧米型の癌等を患う確率を
低減させるのに間に合うのでしょうか?
* う〜〜ん。 ( No.2 )
日時: 2011/04/06(水) 11:16:14 メンテ
名前: tsunco

間に合うかどうかはGOK.
恐らくデータは無いでしょう。
でも、やってみる価値はありそうです。

オリーブオイルは更にエゴマ油に進化することを御勧め致します。
* Re: 奥山治美先生の「よい油脂」と「悪い油脂」 ( No.3 )
日時: 2011/04/06(水) 19:50:23 メンテ
名前: yesican

>間に合うかどうかはGOK.
 恐らくデータは無いでしょう。

そうですか。

私には間に合わなかったという結果になったとしても、
これからの世代の人たちに広く知れ渡り、
彼らに 油脂の種類を選んで摂るという意識が
芽生えたらいいですね。 *

オリーブオイルは主に加熱調理する時に使い、
えごま油はサラダなんかのローフードを食べる時に使っています♪
* えごま油の使い方 ( No.4 )
日時: 2011/04/07(木) 07:08:14 メンテ
名前: tsunco

>オリーブオイルは主に加熱調理する時に使い、
えごま油はサラダなんかのローフードを食べる時に使っています

御意。
我が家もそうしています。

奥山先生の指摘する「オリーブオイルの摂り過ぎは発癌につながる」仮説を指示する先生を他にも存じておりますが、我が国で摂り過ぎを心配しなければならない人は少ないと思っております。
日野原先生も毎日大匙一杯であって、ボトル一本毎日飲んでおられるわけでは有りません(笑)。
* 『飽和脂肪酸の解禁』へエビちゃんがまた一つ出たようです ( No.5 )
日時: 2013/02/27(水) 13:19:17 メンテ
名前: tsunco

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『飽和脂肪は悪玉、ω6PUFAは善玉』ドグマはまるっきりの嘘八百!
日本脂質栄養学会のHPにもUpされていますが、
BMJの今月号にまたひとつ嬉しいエビデンスが出たようです。
『人間にとって昔は入手できなかったものは不要である。(浜崎)』
農耕の開始以前、植物油なんかはなかったのですから、
飽和脂肪(骨髄・肉)の方がヒトにとって安全なのは当然の事なんですけどね(笑)。

動物性脂肪より植物性の方が危険? 変更で死亡リスク上昇
http://kenko100.jp/news/13/02/12/01
40年前の豪研究を再解析
飽和脂肪酸を多く含む動物性脂肪を、多価不飽和脂肪酸の豊富な植物性脂肪に切り替えることで、心臓病になるリスクが低くなる―。世界的な“常識”とされ、多くの国で食事指針の基本的な考え方になっているが、これを覆す研究結果が報告された。米国立アルコール乱用・依存症研究所のChristpher E. Ramsden氏らが、オーストラリアで約40年前に行われた研究を再解析した結果、動物性脂肪から植物性脂肪(リノール酸)に切り替えたグループで、心臓病になるリスクが上昇したことが分かったという。詳細は、2月5日発行の英医学誌「BMJ」(2013; 346: e8707)に掲載されている。
心筋梗塞などで入院した男性458人を検討
動物性脂肪から植物性脂肪へ切り替えることは、世界的な推奨事項の基本とされてきた。しかし、植物性脂肪に多く含まれるω(オメガ)6系不飽和脂肪酸の一つ、リノール酸の効果については英国と米国で見解に違いがあり、リノール酸が心臓病や死亡のリスクを低下させるかどうかに関する最新の臨床試験データも報告されていないという。
そこでRamsden氏らは、1966〜73年にオーストラリアで行われた研究のデータをあらためて解析することにした。解析の対象は、心血管イベント(心筋梗塞や心不全など循環器の病気の急激な発症、悪化)によって4つの施設のいずれかに入院した、30〜59歳の男性458人。動物性脂肪から植物性脂肪(リノール酸)に切り替えるグループ(介入群、221人)と、何もしないグループ(対照群、237人)に、無作為に分類した。
介入群に対しては、1日当たりの摂取エネルギーの割合について、不飽和脂肪酸を約15%に増やす一方、飽和脂肪酸を約10%未満に減らし、コレステロールの摂取も300ミリグラムに制限するよう指導。リノール酸のマーガリンを配布した。対照群には特別な食事指導をしなかったが、自主的にバターから植物由来のマーガリンへ切り替えた参加者もいた。
リノール酸切り替えで死亡リスク1.6倍
介入群の5年後の死亡リスクは対照群の1.62倍、循環器の病気全体による死亡が1.70倍、心臓病による死亡が1.74倍と、いずれも介入群でリスクが上昇していた。
さらに、Ramsden氏らが2010年に行った別の解析データと統合したところ、リノール酸への切り替えによる死亡リスクは、統計学的な差は認められなかったものの、いずれも上昇傾向にあったという。
今回の結果から同氏らは、飽和脂肪酸からリノール酸へ切り替えたグループで死亡リスクが上昇することが分かったと結論。「世界的な食生活の指針に重要な意味を持つデータが示された」と述べている。

Use of dietary linoleic acid for secondary prevention of coronary heart disease and death: evaluation of recovered data from the Sydney Diet Heart Study and updated meta-analysis.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23386268
http://www.bmj.com/content/346/bmj.e8707
Ramsden CE, Zamora D, Leelarthaepin B, Majchrzak-Hong SF, Faurot KR, Suchindran CM, Ringel A, Davis JM, Hibbeln JR.
Laboratory of Membrane Biophysics and Biochemistry, National Institute on Alcohol Abuse and Alcoholism, National Institutes of Health, Bethesda, MD 20892, USA.
BMJ. 2013 Feb 4;346:e8707. doi: 10.1136/bmj.e8707.
Abstract
OBJECTIVE:
To evaluate the effectiveness of replacing dietary saturated fat with omega 6 linoleic acid, for the secondary prevention of coronary heart disease and death.
DESIGN:
Evaluation of recovered data from the Sydney Diet Heart Study, a single blinded, parallel group, randomized controlled trial conducted in 1966-73; and an updated meta-analysis including these previously missing data.
SETTING:
Ambulatory, coronary care clinic in Sydney, Australia.
PARTICIPANTS:
458 men aged 30-59 years with a recent coronary event.
INTERVENTIONS:
Replacement of dietary saturated fats (from animal fats, common margarines, and shortenings) with omega 6 linoleic acid (from safflower oil and safflower oil polyunsaturated margarine). Controls received no specific dietary instruction or study foods. All non-dietary aspects were designed to be equivalent in both groups.
OUTCOME MEASURES:
All cause mortality (primary outcome), cardiovascular mortality, and mortality from coronary heart disease (secondary outcomes). We used an intention to treat, survival analysis approach to compare mortality outcomes by group.
RESULTS:
The intervention group (n=221) had higher rates of death than controls (n=237) (all cause 17.6% v 11.8%, hazard ratio 1.62 (95% confidence interval 1.00 to 2.64), P=0.05; cardiovascular disease 17.2% v 11.0%, 1.70 (1.03 to 2.80), P=0.04; coronary heart disease 16.3% v 10.1%, 1.74 (1.04 to 2.92), P=0.04). Inclusion of these recovered data in an updated meta-analysis of linoleic acid intervention trials showed non-significant trends toward increased risks of death from coronary heart disease (hazard ratio 1.33 (0.99 to 1.79); P=0.06) and cardiovascular disease (1.27 (0.98 to 1.65); P=0.07).
CONCLUSIONS:
Advice to substitute polyunsaturated fats for saturated fats is a key component of worldwide dietary guidelines for coronary heart disease risk reduction. However, clinical benefits of the most abundant polyunsaturated fatty acid, omega 6 linoleic acid, have not been established. In this cohort, substituting dietary linoleic acid in place of saturated fats increased the rates of death from all causes, coronary heart disease, and cardiovascular disease. An updated meta-analysis of linoleic acid intervention trials showed no evidence of cardiovascular benefit. These findings could have important implications for worldwide dietary advice to substitute omega 6 linoleic acid, or polyunsaturated fats in general, for saturated fats.
TRIAL REGISTRATION:
Clinical trials NCT01621087.

リノール酸は心疾患のリスク!
http://jsln.umin.jp/2013BMJeditorial-linoleic.html
-うずもれたデータの発掘研究から
本会名誉会員WEMランズ博士から、英国医学会発のプレスリリース、および同学会誌の論説(Editorial)が届いた。リノール酸が心疾患予防に有効であることを示すための介入試験は、40年以上前にシドニーで行われた(Sidney Diet Heart Study)。 この試験は、リノール酸を多く含むソフトマーガリンの有効性を証明しようとして企画されたものである。しかし、その結果は論文として公表されることはな く、データはうずもれていた。今回、米・豪の研究者がこれを発掘し、新しく解析した結果が英国医学会誌に発表された。ここにでてくる英国医学会の「データをオープンにしよう」キャンペーンは重要である。スポンサーに都合の悪いデータの多くは公表されずうずもれてしまったという歴史を、本会員も知っておく必要がある。
私達の学会(脂質栄養学会)は発足時からリノール酸摂りすぎの害に取り組み、「リノール酸摂取を削減する方向に転換する」ことを世界で初めて公表した(2003年)。あらためて、現状の栄養指導におけるリノール酸問題を、問い直す必要がある。
以下に、プレスリリースの和訳、Calder P教授による英国医学会誌の論説へのリンク、およびRamsden博士の原著へのリンクを示す。和訳およびリンクについては、英国医学会および著者らから の承諾を得た。なお、BritishもUKも、なじみの深い“英国”をもちいた(奥山治美・小林哲幸)。/2013.02.28
Ramsden博士の英国医学会誌の論文についてのプレス リリース (原文は下の方に示している)
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心疾患を予防する食事油脂のガイダンスについて、疑問を投げかける研究 2013年2月5日
心疾患リスクと油脂に関する食事アドバイスについて、本日のbmj.comで異議が唱えられている。ある臨床試験で、飽和の動物性脂肪を減らしω6多価不飽和脂肪酸の植物油脂に置き換えることが、心疾患患者の死亡リスクを上げることを示している。
研究者たちは、「この発見は世界的に行われている食事指導に重要な意味をもちうる」、と述べている。
「飽和脂肪酸の多い動物性脂肪を多価不飽和脂肪酸(PUFA)に富んだ植物油に置き換えることは、心疾患リスクを減らすのに役立つ」、というアドバイスは、過去半世紀の間、食事指導の土台(基本)であった。欧米の食事でもっとも一般的な食事PUFAは、ω6群のリノール酸(n-6 LAと略)である。
英国の食事指導では、ω6系のPUFAを多く摂ることについては慎重であったが、米国心臓協会(AHA)を含めいくつかの他の権威筋では最近、「ω6PUFA摂取量を維持しあるいは増やすほうがよい」とくりかえしアドバイスしてきた。このことは幾ばくかの議論をまきおこした、なぜならリノール酸が心血管疾患のリスクを減らすというエビデンスは、限られていたからである。
冠動脈心疾患あるいは心臓血管疾患による死亡に対するリノール酸の影響について、以前は詳細に解析することができなかった。なぜなら、1966から1973年に行われたシドニーでの食事と心疾患に関する-研究(Sydney Diet Heart Study)は無作為割付対照試験であったが、そのデータが失われていたからである。
しかし今、米国とオーストラリアの研究者チームが、この試験のもとのデータを回収して分析し、近代的な統計手法を用いて総死亡、心血管疾患および冠動脈疾患の死亡率を比較したのである。この分析では、最近、心臓発作かあるいは狭心症の諸症状のような冠動脈イベントを示した35〜59歳男性458名を含んでいる。
参加者はランダムに二群に分けられていた。介入群は(動物性脂肪、一般的なマーガリン、ショートニングなどに由来する)飽和脂肪の摂取を、総エネルギーの10%以下にまで減らすよう指導され、また、(紅花油や紅花油のPUFAを含むマーガリンに由来する)リノール酸を摂取エネルギーの15%まで増やす指導をされた。紅花油はω6リノール酸が濃縮されており、ω3PUFAsを含んでいない。
対照群は、特別な食事アドバイスを受けなかった。両群は定期的に評価を受け、平均39か月の食事記録をつけた。食事以外のすべての点は、両群で同じになるように企画された。
結果は、ω6リノール酸群の方が対照群に比べ、総死亡、心血管死亡、および冠動脈疾患死亡の率がいずれも高い、というものである。
著 者らは次に、以前のメタ分析(あらゆるエビデンスの総括)を最新のデータを用いて更新した。その結果も、(リノール酸の)有効性を示すエビデンスは得られ ず心血管疾患が増加することが示唆されており、食事と心疾患を結びつけるメカニズムについて、再考する必要があると強調している。
研究者たちは、「失われたデータを回収し、これまで公表された文献集の決定的なギャップを埋めた」と結論している。そして、これらの発見は、「飽和脂肪の代わりにω6リノール酸(あるいはPUFA一般)を置き換える(増やす)」という世界的にひろがった食事アドバイスに対して重大な意味あいをもつ、と結論している。
付随する論説でカルダー教授(the University of Southampton)は、「ω6PUFAsとくにリノール酸を多量に摂取することが心血管死亡率を増やすということについて、一時期議論があったが、このような古いデータを新しく分析することによって、重要な情報を与えてくれた」と語っている。
カルダー教授は、この発見は“飽和脂肪は悪玉、ω6PUFAは善玉”とするドグマに反対の結論になっており、「米国心臓協会のω6PUFAについてのガイドラインは誤っているかもしれない」と示唆している。「彼ら(AHA)はまた、食事アドバイスと推奨を科学的エビデンスに基づいて適切に調整する必要性を、過小評価している」、と語っている。
この論文の公表と合わせて、BMJ(英国医学会誌)は、明らかにされた行方不明の(失われた)データの例を、“オープン データ”キャンペーンの一部として、とりまとめている。BMJはまた研究者に、他の行方不明になっている(失われた)データの記録の例を知らせてもらえるよう求めている。これは、世界的にEBM(エビデンスに基づく医療)の土台を崩しているあらゆる問題の全体像を描きだすためである。
現在、最も正確に見積もって、実行し完了した臨床試験の半分は、決して公表されていない。それらが公表された時でも、結果が導かれた基礎となるデータは、適切な科学的な精査の土台(基本)になるはずの部外者による分析ができるようにオープンにされることは、ほとんどない。このことは、医師が、毎日処方している薬の安全性と有効性が適切に評価されているかどうかについて、確信が持てないことを意味している。


『コレステロール値が高いほうがずっと長生きできる』 (講談社プラスアルファ新書) [新書]
浜崎 智仁 (著)
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%80%A4%E3%81%8C%E9%AB%98%E3%81%84%E3%81%BB%E3%81%86%E3%81%8C%E3%81%9A%E3%81%A3%E3%81%A8%E9%95%B7%E7%94%9F%E3%81%8D%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E6%B5%9C%E5%B4%8E-%E6%99%BA%E4%BB%81/dp/4062726998/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1361938450&sr=8-1

19 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

5つ星のうち 5.0

長生きにはコレステロール・飽和脂肪酸を増やし、糖質を減らせ!, 2011/5/1

By tsunco "CR・IF" (近畿地方・時々首都圏・たまに国外)
(トップ500レビュアー)

Amazon.co.jpで購入済み(詳細)
レビュー対象商品: コレステロール値が高いほうがずっと長生きできる (講談社プラスアルファ新書) (新書)

ズバリ、傑作である。痛快である。
昨年(2010年)9月に突如勃発したコレステロール論争。
その一方の当事者(日本脂質栄養学会・前理事長)がその舞台裏から全てを明らかにする。
もう一方の当事者(日本動脈硬化学会)は最早綻びだらけで、
「権威」(日本医学会会長や日本医師会会長)を担ぎ出すのに忙しい(笑)。
「最後の砦が最初に出て来てしまった。(179p)」と筆者は余裕綽々である。
それにしても、科学的真理に多数決や権威を持ち出すとは何とも哀れである。

『人間にとって昔は入手できなかったものは不要である。』で始まる(3p)。
即ち、大昔食べていなかったものは「要らないもの」である。
植物油もトランス脂肪も要らない。
そして、穀物もそうだ。
そんな物は大昔、無かったのだ。
反論不能でかつ説得力充分。
筆者は言う、そもそも栄養学は呪われた学問なのだとか(126p)。
先進国の、先進国による、先進国のための学問。
それが栄養学。
ここも痛快過ぎる(笑)。

そして、この本が凄い処は「コレステロール」をタイトルにしながら、
同時に糖質制限の本でもある処である(第6章)。
糖質制限に興味のある方は、
この第6章『「低炭水化物食」のススメ』(149p〜177p)から入ってもよいだろう。
そう、脂質重視と糖質ゼロは表裏一体なのである。
この二つは切っても切り離せない。
「食は野生動物に学べ」と説く釜池豊秋先生も真っ青のズバリトークである。
著者は異端者扱いを全く畏れない。
ここも釜池先生にそっくりである。
実に素晴らしい。

勿論、星は5つ。
否、6つでも良い位である。
健康長寿を目指す全ての人にお勧め出来る逸品である。

* Re: 奥山治美先生の「よい油脂」と「悪い油脂」 ( No.6 )
日時: 2015/03/16(月) 22:40:13 メンテ
名前: ゆうでん  <toimisto@cyber.ocn.ne.jp>

いま、この日本でもココナッツオイルが流行していますが、この中鎖脂肪酸は、健康にどのように作用するのでしょう? 環境ホルモンの影響は? 肝臓でケトン体として脳へ伝達され、脳血流関門を通ってブドウ糖に代わるエネルギーとしてアルツハイマーや認知症に効果ありと唱われていますが。。。専門家のアドバイスが必要と思います。
* Re: 奥山治美先生の「よい油脂」と「悪い油脂」 ( No.7 )
日時: 2016/04/25(月) 03:01:38 メンテ
名前: toratora

奥山さんはバブル期に既にこのような事を大学で講義されてたね。その頃はラットが賢くなるようだという方向に一生懸命だったようだが。時は移り、今はEPA/DHAすらも「中性脂肪は減らすかもしれないが、心血管疾患には効果ない」とエビデンスが出ている。魚油も脂肪肝を悪化させるし、一方的に善玉といえない証拠も揃ってきた。さてどうしたものかね。
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