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* 慎重居士の灰本元先生もとうとう『飽和脂肪の解禁』か!?

日時: 2012/03/15(木) 09:08:32 メンテ
名前: tsunco

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一昨日(3/10)、日本ローカーボ食研究会を主宰する灰本元先生(写真)が中々の記事を書いておられます。
ご紹介します。
曰く、

>飽和脂肪酸摂取量と脳心血管イベント発生は関係がない
>私たちが飽和脂肪酸(動物性脂肪)は×,不飽和脂肪酸(主に植物性脂肪)は○という根拠が最近数年間の大規模研究によって総崩れになりました
>日本人でも,飽和脂肪酸の摂取量が多いほど脳心血管死は少なくなる
>世界の栄養学研究では,いままでの概念を覆すような研究が進行しています

尤も、これらは日本脂質栄養学会の先生方がもう何年も前から主張し、警鐘を鳴らして来られた事ばかりなんですが・・・。
私もここピンコロで何度取り上げた話題でしょうか。
灰本元先生も周回遅れで、ようやくお気付きになられた様でございますな(笑)。
兎も角も一歩前進、誠に結構な事でございます。

結論です。
増やすべきは、飽和脂肪酸とω3系不飽和脂肪酸。
減らすべきは、ω6系不飽和脂肪酸・トランス脂肪酸そしてもちろん糖質。
ω9系不飽和脂肪酸はω6系不飽和脂肪を減らす事につながると言った消極的な意味でOKか。
『飽和脂肪悪玉説』そして『コレステロール神話』はとっくの昔に崩壊しています。
残念ながら、不勉強な大半の医師・栄養士はそれに気付いておりませんが。
その証拠に相も変わらず、彼らは「飽和脂肪を減らしましょう。コレステロールに気を付けましょう。」と『人々を不健康に導くキャンペーン』をやっておられる。
トホホ。
皆様、そんなプロパガンダに騙されずに肉や魚・タマゴをガンガン食べましょうね(笑)。

低炭水化物に伴う脂肪摂取は総死亡にどう影響するか?(2010/3/10)
http://low-carbo-diet.com/voice/my-opinion/contribution-of-fat-to-total-death/
人は摂取エネルギー(いわゆるカロリー)を炭水化物・糖質から得るか脂肪から得るかの二者選択しかありませんから,ローカーボでは低炭水化物,糖質制限なので,当然高脂肪となります。ローカーボ食=低炭水化物+高脂肪の食事となります。
栄養学的に脂肪,蛋白,炭水化物は総摂取エネルギーに対する比で表すので,低炭水化物になれば相対的に脂肪比は増加しますし,高脂肪になれば逆に低炭水化物つまり糖質制限になります。今回の話題は高脂肪摂取です。
脂肪摂取量が多いのはよくないか?
2011年のAm J Clin Nutrという世界の臨床栄養学のオピニオンリーダー誌から,びっくりするようなメタアナリシスと総説が発表になりました。21論文をメタアナリシスすると約35万人,5〜23年追跡して1.1万人の脳心血管イベントが発生,そして飽和脂肪摂取量と脳心血管イベントハザード比をプロットしてみると,飽和脂肪酸摂取量と脳心血管イベント発生は関係がないことを明らかとしたのです[1]。
それでは,いままで飽和脂肪酸(主に動物性脂肪)が脳心血管障害によくないというのは,どのような根拠だったのでしょうか?
いろいろな総説を読んで明らかとなった理由は,
1)従来のエビデンスは少人数の研究からの結果だった[1]。
2)従来の研究では,飽和脂肪酸を食べると,LDLコレステロール値が上昇するからよくないという議論であった。この上昇は同時に食事に含まれるコレステロール摂取量の上昇によるもので,飽和脂肪酸によるものではない[2]。また,HDLコレステロール値も同時に上昇するにもかかわらず,その議論が希薄だった[2]。
3)飽和脂肪酸を減らす場合,その代わりにどの栄養素を増やすによって心血管イベント発生が異なる[3]。
上記のような理由で私たちは長らく飽和脂肪酸は悪という錯覚に陥っていたことになります。
飽和脂肪酸,一価と多価不飽和脂肪酸とは
詳しくは栄養学の専門書を読んで下さい。ネットでも簡単な情報なら入手できます。食品分析表から主な食品の飽和脂肪酸,一価と多価不飽和脂肪酸を表にしてみると意外なことがわかりました。今までこんな単純なことも知らなかったのかと思います。飽和脂肪酸=動物性脂肪,不飽和脂肪酸=植物性脂肪というステレオタイプな思いこみは間違いだと気づきます。いろいろな食品は飽和,不飽和,単価,多価の三種類の脂肪酸をいろいろな割合で含み,単一な脂肪酸だけで構成される主要な食品は一つもないのです。
これから先の議論はこの図を見ながら読みましょう。
飽和脂肪酸を減らしてどの栄養素に置き換えるか,という発想
最新の臨床栄養学はもっと人の食行動をしっかり捕らえています。飽和脂肪酸を減らしたなら,当然摂取エネルギーは減りますから空腹になり,なんらかのそれを代償する食行動,つまり別の栄養素を増やす行動をとらざるを得ません。それには三つの方法があります。@炭水化物を増やす,A多価不飽和脂肪酸を増やす,B一価不飽和脂肪酸を増やす,の三つです[4]。血清脂質の改善度は総コレステロール値/HDLコレステロール値で見ることにします[2]。
@の選択はいわゆるカロリー制限食(ハイカーボ食,高炭水化物+低脂肪)の戦略を摂ることになり,大規模研究では最も脳心血管イベントを増やしますし,血清脂質には悪い影響(総コレステロール値/HDLコレステロール値の上昇)を及ぼします[2]。
Aの選択は主に植物性脂肪へ置き換える戦略で,この方法では脳心血管イベントは減少して,血清脂質にもよい影響(総コレステロール値/HDLコレステロール値の低下)を及ぼすことが明らかとなっています。エネルギー比で飽和脂肪酸を5%ほど多価不飽和脂肪酸に置き換えると,脳心血管イベントが10%減ると計算されています[2]。
B飽和脂肪酸を一価不飽和脂肪酸に置き換える戦略では,よいとも悪いとも言えないようです[2]。
癌や肺炎を含めた総死亡ではどうなる?
以上の結果は飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の摂取量と脳心血管イベント発生の関係でした。これに癌や肺炎を含めた総死亡でみると,飽和と不飽和を含む総脂肪をたくさん食べることはよいことなのでしょうか?
このような研究は2005年にスウェーデンからの一つだけしか研究がありません[5]。それによると総脂肪摂取量と飽和脂肪酸,不飽和脂肪酸(多価,一価別に)摂取量を階層化して4群に分けて,それぞれ総死亡,癌死,心脳血管死,その他の死亡ごとに解析していますが,いずれも有意差はありませんでした。総脂肪も飽和脂肪酸も不飽和脂肪酸も(多価,一価それぞれ)が増えても減っても総死亡には関係がないということです。つまり,脂肪摂取をあれやこれや要求するような根拠はないのです。
2010年アメリカのローカーボ食と総死亡の関係をみた大規模研究を詳細に読んでみると,炭水化物を植物性脂肪に置き換えた群は総死亡が減り,動物性脂肪に置き換えた群は総死亡が有意に増えています[6]。これはそれぞれの脂肪に原因があるのではなく,動物性蛋白が総死亡の原因ではないかという議論です。
日本人ではどうか?
上記の大規模研究の成果は欧米人を追跡結果です。欧米人はもともと脂肪摂取量が多く,総エネルギーの25%-40%を脂肪から摂取していますが[5],日本ではせいぜい18-27%くらいでしょう。ちなみに40%脂肪比(総エネルギーに対する)は二食炭水化物制限,27%脂肪比は1食炭水化物制限のローカーボ食に匹敵します。
このような脂肪摂取量が少ない日本人でも,飽和脂肪酸の摂取量が多いほど脳心血管死は少なくなることが2010年明らかとなっています[7]。この結果は脂肪摂取が少ない日本でも大規模研究の結果は欧米と同じ結果となりました。
しかし,癌や肺炎を含めた総死亡では,飽和脂肪酸を食べた方がよいのか抑えた方がよいのか,不飽和脂肪酸ではどうなのかについては数万人の大規模研究はありません。
まとめと今後の課題
私たちが飽和脂肪酸(動物性脂肪)は×,不飽和脂肪酸(主に植物性脂肪)は○という根拠が最近数年間の大規模研究によって総崩れになりました[4]。数万人規模で10年以上追跡するようなデザインの信頼性が最も高いこともわかりました。少なくとも心血管イベントでみる限り,どうやら炭水化物を多く食べるよりそれを減らして飽和脂肪を増やした方が,さらに飽和脂肪酸よりより多価不飽和脂肪酸を増やした方がよいようです[4]。一方,総死亡で見ると総脂肪摂取との関係を調査した大規模研究でも総脂肪摂取量と総死亡の関係ははっきししないことがわかりましたが[5],これは世界でまだ一つの大規模研究しかありません。
最後に,日本人で癌や肺炎を含めた総死亡ではどのような結果となるのでしょうか?私の友人が既存の大規模コホートで総脂肪摂取と総死亡の関係を明らかにする解析を開始しています。2012年中には日本人の結果はスウェーデンと同じか否かがはっきりするでしょう。
引用文献
1. Siri-Tarino, P.W., et al., Meta-analysis of prospective cohort studies evaluating the association of saturated fat with cardiovascular disease. Am J Clin Nutr, 2010. 91(3): p. 535-46.
2. Micha, R. and D. Mozaffarian, Saturated fat and cardiometabolic risk factors, coronary heart disease, stroke, and diabetes: a fresh look at the evidence. Lipids, 2010. 45(10): p. 893-905.
3. Siri-Tarino, P.W., et al., Saturated fatty acids and risk of coronary heart disease: modulation by replacement nutrients. Curr Atheroscler Rep, 2010. 12(6): p. 384-90.
4. Hu, F.B., Are refined carbohydrates worse than saturated fat? Am J Clin Nutr, 2010. 91(6): p. 1541-2.
5. Leosdottir, M., et al., Dietary fat intake and early mortality patterns--data from The Malmo Diet and Cancer Study. J Intern Med, 2005. 258(2): p. 153-65.
6. Fung, T.T., et al., Low-carbohydrate diets and all-cause and cause-specific mortality: two cohort studies. Ann Intern Med, 2010. 153(5): p. 289-98.
7. Yamagishi, K., et al., Dietary intake of saturated fatty acids and mortality from cardiovascular disease in Japanese: the Japan Collaborative Cohort Study for Evaluation of Cancer Risk (JACC) Study. Am J Clin Nutr, 2010. 92(4): p. 759-65.


Meta-analysis of prospective cohort studies evaluating the association of saturated fat with cardiovascular disease1,2,3,4,5
Patty W Siri-Tarino, Qi Sun, Frank B Hu, and Ronald M Krauss
Am J Clin Nutr, 2010. 91(3): p. 535-46.
http://www.ajcn.org/content/91/3/535.short
Abstract
Background: A reduction in dietary saturated fat has generally been thought to improve cardiovascular health.
Objective: The objective of this meta-analysis was to summarize the evidence related to the association of dietary saturated fat with risk of coronary heart disease (CHD), stroke, and cardiovascular disease (CVD; CHD inclusive of stroke) in prospective epidemiologic studies.
Design: Twenty-one studies identified by searching MEDLINE and EMBASE databases and secondary referencing qualified for inclusion in this study. A random-effects model was used to derive composite relative risk estimates for CHD, stroke, and CVD.
Results: During 5–23 y of follow-up of 347,747 subjects, 11,006 developed CHD or stroke. Intake of saturated fat was not associated with an increased risk of CHD, stroke, or CVD. The pooled relative risk estimates that compared extreme quantiles of saturated fat intake were 1.07 (95% CI: 0.96, 1.19; P = 0.22) for CHD, 0.81 (95% CI: 0.62, 1.05; P = 0.11) for stroke, and 1.00 (95% CI: 0.89, 1.11; P = 0.95) for CVD. Consideration of age, sex, and study quality did not change the results.
Conclusions: A meta-analysis of prospective epidemiologic studies showed that there is no significant evidence for concluding that dietary saturated fat is associated with an increased risk of CHD or CVD. More data are needed to elucidate whether CVD risks are likely to be influenced by the specific nutrients used to replace saturated fat.


Dietary intake of saturated fatty acids and mortality from cardiovascular disease in Japanese: the Japan Collaborative Cohort Study for Evaluation of Cancer Risk (JACC) Study1,2,3
Kazumasa Yamagishi, Hiroyasu Iso, Hiroshi Yatsuya, Naohito Tanabe, Chigusa Date, Shogo Kikuchi, Akio Yamamoto, Yutaka Inaba, and Akiko Tamakoshi for the JACC Study Group
Am J Clin Nutr, 2010. 92(4): p. 759-65.
http://www.ajcn.org/content/92/4/759.long
Abstract
Background: Prospective epidemiologic studies have generated mixed results regarding the association between saturated fatty acid (SFA) intake and risk of ischemic heart disease (IHD) and stroke. These associations have not been extensively studied in Asians.
Objective: The aim of this study was to test the hypothesis that SFA intake is associated with the risk of cardiovascular disease mortality in Japanese whose average SFA intake is low.
Design: The Japan Collaborative Cohort Study for Evaluation of Cancer Risk (JACC Study) comprised 58,453 Japanese men and women who completed a food-frequency questionnaire. Participants were aged 40–79 y at baseline (1988–1990) and were followed up for 14.1 y. Associations of energy-adjusted SFA intake with mortality from stroke (intraparenchymal and subarachnoid hemorrhages and ischemic stroke) and heart diseases (IHD, cardiac arrest, and heart failure) were examined after adjustment for age, sex, and cardiovascular disease risk and dietary factors.
Results: We observed inverse associations of SFA intake with mortality from total stroke [n = 976; multivariable hazard ratio (95% CI) for highest compared with lowest quintiles: 0.69 (0.53, 0.89); P for trend = 0.004], intraparenchymal hemorrhage [n = 224; 0.48 (0.27, 0.85); P for trend = 0.03], and ischemic stroke [n = 321; 0.58 (0.37, 0.90); P for trend = 0.01]. No multivariable-adjusted associations were observed between SFA and mortality from subarachnoid hemorrhage [n = 153; 0.91 (0.46, 1.80); P for trend = 0.47] and heart disease [n = 836; 0.89 (0.68, 1.15); P for trend = 0.59].
Conclusion: SFA intake was inversely associated with mortality from total stroke, including intraparenchymal hemorrhage and ischemic stroke subtypes, in this Japanese cohort.


『油の正しい選び方・摂り方―最新 油脂と健康の科学』 (健康双書) [単行本]
奥山 治美 (著)
http://www.amazon.co.jp/%E6%B2%B9%E3%81%AE%E6%AD%A3%E3%81%97%E3%81%84%E9%81%B8%E3%81%B3%E6%96%B9%E3%83%BB%E6%91%82%E3%82%8A%E6%96%B9%E2%80%95%E6%9C%80%E6%96%B0-%E6%B2%B9%E8%84%82%E3%81%A8%E5%81%A5%E5%BA%B7%E3%81%AE%E7%A7%91%E5%AD%A6-%E5%81%A5%E5%BA%B7%E5%8F%8C%E6%9B%B8-%E5%A5%A5%E5%B1%B1-%E6%B2%BB%E7%BE%8E/dp/4540072455/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1331531066&sr=8-1

7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

5つ星のうち 5.0

糖質が悪いとなると脂質が肝心。でも脂質は選択が大切です。油選びも寿命の内!!, 2010/8/16

By tsunco "CR・IF" (近畿地方・時々首都圏・たまに国外)
(トップ500レビュアー)

レビュー対象商品: 油の正しい選び方・摂り方―最新 油脂と健康の科学 (健康双書) (単行本)

著者の奥山治美先生と言えば、日本脂質栄養学会の前会長にして、金城学院大薬学部教授、脂質栄養オープンリサーチセンター長をお勤めでございます。
本書では、「よい油脂」と「悪い油脂」の常識がひっくり返えされます。
・特保の油には疑問がいっぱい
・植物油よりバターがよい
・「善玉」「悪玉」が180度逆転したコレステロール対策
・リノール酸がうつ、癌、アレルギーを増やし寿命を縮めている
・トランス脂肪酸は本当に悪役か
・ますます重要性が高まる「第3の油」。それがシソ油、魚油・・・
兎に角一度読んで見て下され。目から鱗ですから。
皆様にお勧め出来る作品です。
そして奥山先生がセンター長をお勤めの金城学院大オープン・リサーチ・センターのページは本当に勉強になるページでございます。
『研究目的
 脂質栄養ほど大きな方向転換を余儀なくされている分野は、現在の医療分野ではみあたりません。“動物性脂肪とコレステロールの摂取を減らし植物油を増やす”という栄養指導を長期に続けますと、むしろ心臓病が増えて寿命が短くなることが分ったのです。これに対し、[1] 摂取油脂のω6/ω3比(n‐6/n‐3比)を低く保つこと、[2] 有害因子を含む食用油の摂取を減らすことが、動脈硬化、癌、アレルギー症、精神神経症を予防する有効な手段であることが、明らかにされつつあります。
 本研究は脂質栄養の新方向を、消費者の側に立って広報し、油脂の安全性に関する研究をすすめ、健康増進に資すことを目的としています。』
皆様には是非こちらも参照されん事をお勧めいたします。
http://www.kinjo-u.ac.jp/orc/research/topic.html


油脂(あぶら)の栄養革命が進行中なのは、ご存じですか?
金城学院大学薬学部・奥山治美(日本脂質栄養学会元会長)
http://jsln.umin.jp/WelcomeOkuyama.html
長い間、コレステロールが動脈硬化・心疾患の元凶であると考えられてきました。そして、動物性脂肪がコレステロール値を上げ高リノール酸油がそれを下げるという観察から、バターよりマーガリンを!とか、高リノール酸油は善玉!というような栄養指導が続けられてきたのです。
ところがこのような栄養学には、意外なところに落とし穴がありました。実年以上の人では、「コレステロール値が高いほどガン死亡率が低く、長生きである」ことがわかってきたのです。そして、リノール酸のコレステロール低下作用は、1週間というような短期的な効果であって、長期的には動物性脂肪と差がありません。
そればかりではなく、リノール酸の摂取が多くてα-リノレン酸群が少ないと、組織がアラキドン酸で満たされます。それが動脈硬化・心疾患の他、アレルギー過敏症や欧米型ガンの主要な危険因子であったのす。
新しい油脂の栄養学では油脂の主成分である脂肪酸を体内での代謝に基づいて分類します。動物性脂肪や高オレイン酸油の主成分である飽和脂肪酸と一価不飽和脂肪酸の群、種子や多くの種子油に多いリノール酸群、野菜類、魚介類、紫蘇油、亜麻仁油、魚油などに多いα-リノレン酸の群です。α-リノレン酸群はリノール酸群の作用を競合的に抑え、リノール酸摂りすぎの害を抑えるのです。
わが国ではアレルギー過敏症が増え、乳幼児の3人に1人がアトピー性であると診断されているような、異常な社会環境となりました。「リノール酸アラキドン酸炎症メディエーター組織での反応」の亢進が、アレルギー過敏症を作っているのです。抗アレルギー薬の多くが、この反応のどこかを抑えることによって効果を発揮していることからも、この因果関係はわかっていただけるでしょう。α-リノレン酸群はこれを抑えるのです。
いつの時代でも、「今時の若者は・・」という表現がよく使われました。しかし昨今の「若者のきれやすさ」は、アメリカに似てきたようにはみえませんか?二世代までα-リノレン酸欠乏にすると、抑制力が劣り不安誘発の多い動物となります。母親が魚離れ、野菜嫌いの食習慣だと、子供の行動パターンが変わることを示す臨床研究も増えています。魚を食べる国ほど鬱症の発症者が少ないのです。頭の働きまで、油脂栄養が深く関わっています。
遺伝子治療や臓器移植をも含めた現在の医療の中で、油脂栄養の方向転換ほど重要な課題はありません。油脂栄養学の改革に取り組んでいる日本脂質栄養学会にご参加下さい。
健康長寿をめざした油脂の新しい選び方
@摂取コレステロール量を増やしても長期的には血清コレステロール値は上がらない。コレステロールの多い食品を避ける必要
は無くなった。
Aコレステロールの腸管吸収を抑制し、あるいは胆汁酸の糞便排泄を促進する物質の常用を勧めない。コレステロール合成のイ
ソプレニル中間体の上昇を介して、発癌遺伝子の活性化がおこりうる。また、大部分の人(40=50 歳以上の一般集団)にとっ
て、血清コレステロール値が高いと癌死亡率が低く、長寿である。
B飽和脂肪酸や一価不飽和脂肪酸からエイコサノイドは作られず、比較的安全である。肥満にならない程度に安全に摂取できる。
Cリノール酸の必須量は1 エネルギー%以下であるが、わが国では1965 年頃から摂取量が増えはじめ、現在、5〜6 エネルギー%
も摂取している。摂取量を 3 エネルギー%程度に削減することを勧める。γ-リノレン酸、ジホモ-γ-リノレン酸、アラキドン
酸などω6 系脂肪酸の摂取増は危険である。
Dω3 系脂肪酸(α-リノレン酸およびEPA+DHA をほぼ同量)をわが国の平均摂取量以上に保つことを勧める(1.5 エネルギー%
前後)。摂取増による安全性はきわめて高い。
E植物油の部分水素添加によりトランス脂肪酸のほか、ジヒドロ型ビタミン K1のような有害な成分が生成する。ジヒドロ型ビ
タミンK1はビタミンK の代謝を妨げる。その安全量はわかっていないので、水素添加植物油は避ける。
F脂肪酸組成に関わらず、動物に有害作用を示す植物油(図6)の摂取は勧めない。動物性脂肪のほうが安全である。


〜本日の関連記事〜
栄養学が変わる!飽和脂肪酸の解禁と糖質制限は表裏一体(2011/5/19)
http://bbs11.aimix-z.com/mtpt.cgi?room=ppkorori&mode=view&no=128

JACC studyが「飽和脂肪の解禁」を示唆している!(2011/8/8)
http://bbs11.aimix-z.com/mtpt.cgi?room=ppkorori&mode=view&no=174

調理に使う油脂について、日本脂質栄養学会の提言(2011/8/7)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-1762.html

 
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