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* BMI=22には科学的根拠がない。ややぽっちゃり型が最も有利

日時: 2012/03/27(火) 16:17:29 メンテ
名前: tsunco

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昨日(3/26)の灰本先生のブログより。
コレステロールや血圧だけでなく、BMI基準値も欺瞞に満ちたものである事を見事なまでに斬っておられます。
ご紹介致します。

日本人の体重,肥満と総死亡 BMI=22の誤り(BMI=22には科学的根拠がない)
http://low-carbo-diet.com/low_carbo_food/to_dr/contents-of-review/section1/obesity-and-mortality/
>日本人の理想のBMIとは
昔からBMI=22がもっとも理想といわれてきたが,それが正しいならBMI>25は肥満=悪者扱いにされてします。しかし,その科学的根拠を調べてみたら,きわめていい加減であることがわかった。アメリカでは心筋梗塞が死因のトップであるが,日本では癌死がトップである。最近の大規模研究で日本では痩せている方が総死亡は多く,少し肥満の方が長生きであることがわかってきた。
日本とアメリカの違い
メタボリック症候群の概念はアメリカから提案されて,日本へも輸入された。ところが,アメリカと日本では疾患概念も肥満率もまったく異なっている。アメリカではBMI>25のoverweightは人口の2/3,BMI>30の肥満は1/3に達する[1]。一方,日本ではBMI>25はせいぜい人口の1/4である[2]。また,アメリカの死因第一位は心筋梗塞(総死亡の約1/3)であって癌ではない。一方,日本では第一位は癌(総死亡の1/3)で,心筋梗塞死はわずか8%でしかない。したがって,肥満と疾患の関わりについてこの二つの国を同列に扱うのは非科学的である。
日本人の体重,肥満と総死亡
日本には10万人規模の大規模コホート研究には主要な研究グループが二つあり,国立がんセンターが主催するJPHC研究と全国の大学や医療機関で組織されたJACC研究(現在の主幹は愛知医大)である。前者は約10年,後者は20年追跡している。この二つの大規模研究から,肥満と総死亡に関係する論文が発表されており,メタボリック症候群とは真反対の結果となっている。
結果を図示すると一目瞭然である。JPHCでは全年齢,JACC研究では65歳以上と対象に違いがあるが,言わんとするところはほぼ同じである。JPHCでは,男性ではBMI23-27が最も総死亡が少なく,それより痩せていても太っていても総死亡が増加するが,痩せている方でより総死亡が多い[3]。女性では死亡数が減るBMIはもっと幅広い。
JACC研究では65歳以上に限定すると,BMI22-30まで総死亡は同じレベルで,肥満になっても総死亡は増えない。逆にBMIが22を境に痩せれば痩せるほど総死亡は増えていく[4]。
これから想像してみると,日本の70歳以上の1/2は癌か肺炎が死因であり,極端に言うと飲まず食わずでどれだけの期間生き延びれるかの勝負,つまり消耗戦となる。脂肪を蓄えておいた方が有利なのは当然である。
BMI=22には科学的根拠がない
それでは昔からよく言われてきたBMI=22が最も理想という根拠はなんだったのか。コホート研究の専門科の意見を聞いて,さらに総説を読むと,単純にBMI=22付近でLDLコレステロールとHDLコレステロールが適度な値になるというだけであった。これも虚血性心疾患だけをターゲットにしており,脳血管障害,癌,その他の死因を含む総死亡が減るという根拠はどこにもないことがわかった。医学の分野でもうわさがうわさを呼んで誰もその実態を確かめようとはせず,間違った刷り込みが長年続いていたことに驚いたと同時に私たち医師も反省しなければならない。
日本では低体重の方が問題
私の医院は高血圧や糖尿病患者も多いが,私がかつてがんセンターに勤務していたこともあって癌の診断にも力を入れている。個人的な臨床感覚ではJPHCやJACC研究は正しいと思う。JHPCを主催している国立がんセンターの津金らは,日本では肥満より低BMIを問題視している[5]。
このように日本では肥満を基礎にしたメタボリック症候群はせいぜい死亡の8%しか占めない虚血性心疾患にだけ適応できるかもしれないが,癌や肺炎にはまったく適応できないどころか本質からずれている。患者は虚血性心疾患にならなくても癌で死んだら意味がない。総死亡で見るならBMI23-25のややぽっちゃり型が最も有利である。
引用文献
1. Hammond RA, Levine R: The economic impact of obesity in the United States. Diabetes Metab Syndr Obes 2010;3:285-295.
2. Matsushita Y, Takahashi Y, Mizoue T, Inoue M, Noda M, Tsugane S: Overweight and obesity trends among Japanese adults: a 10-year follow-up of the JPHC Study. Int J Obes (Lond) 2008;32:1861-1867.
3. Tsugane S, Sasaki S, Tsubono Y: Under- and overweight impact on mortality among middle-aged Japanese men and women: a 10-y follow-up of JPHC study cohort I. Int J Obes Relat Metab Disord 2002;26:529-537.
4. Tamakoshi A, Yatsuya H, Lin Y, Tamakoshi K, Kondo T, Suzuki S, Yagyu K, Kikuchi S: BMI and all-cause mortality among Japanese older adults: findings from the Japan collaborative cohort study. Obesity (Silver Spring) 2010;18:362-369.
5. Tsugane S: Alcohol, smoking, and obesity epidemiology in Japan. J Gastroenterol Hepatol 2012;27 Suppl 2:121-126.


迷走の果てに:メタボ健診の欺瞞(2011/4/27)
http://bbs11.aimix-z.com/mtpt.cgi?room=ppkorori&mode=view&no=97


〜本日の参考図書〜
『ちょい太でだいじょうぶ』 (集英社文庫) [文庫]
鎌田 實 (著)
http://www.amazon.co.jp/%E3%81%A1%E3%82%87%E3%81%84%E5%A4%AA%E3%81%A7%E3%81%A0%E3%81%84%E3%81%98%E3%82%87%E3%81%86%E3%81%B6-%E9%9B%86%E8%8B%B1%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E9%8E%8C%E7%94%B0-%E5%AF%A6/dp/4087464644/ref=cm_cr_pr_product_top

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5つ星のうち 4.0

鎌田先生の機動力には脱帽です!, 2010/8/14

By tsunco "CR・IF" (近畿地方・時々首都圏・たまに国外)
(トップ500レビュアー)

レビュー対象商品: ちょい太でだいじょうぶ (集英社文庫) (文庫)

鎌田實先生はテレビ、ラジオでも売れっ子で超有名ですので紹介するまでもないのですが、1974年東京医科歯科大卒の今年61歳。諏訪中央病院名誉院長をお勤めでございます。

「ちょいコレ」
鎌田先生は「コレステロール神話」を鋭く指弾されておられます。コレステロールを余りに悪く言う風潮を疑問に思った先生はわざわざ、富山の浜崎教授を訪ねておられます。そう、日本脂質栄養学会理事長のあの浜崎智仁先生でございます(166p〜180p)。特に167pには浜崎教授と鎌田先生のツーショット写真まで登場します。
「ニコニコ」
先生も笑いを大切にしておられます。日本笑い学会会員の小生としては実に嬉しいのでございます。
「いのちとユーモア」ってご本まで書いておられる位でございます。
「7悪3善1コウモリ」
コレも素晴らしい。老化の原因。それは「フリーラジカル」だと。何とも素晴らしい。ミトコンドリアなんです、結局は。何でも直接、その道のトップの話を聞いてみないと気がすまない性分の先生は、今度は日本抗加齢医学会理事長の吉川敏一教授(京都府立医大)に会いに、京都まで出かけておられます(212p〜232p)。215pには吉川教授と鎌田先生のツーショット写真でございます。吉川教授は現在、日本経済新聞夕刊(金曜日)にアンチエイジングについてのコラムを連載中である事は皆様もご存知の事かと思います。

本著が良著である事は間違いございません。但し、唯一の難点は、カロリーに囚われておられる処でございます。
「食事は腹8分目までにする。カロリー過剰を防ぐため。カロリー制限はさまざまな動物が長寿になることが、実験から証明されている。」
鎌田先生ほどの偉い先生でも、糖質ではなく、やっぱりカロリー。カロリー神話が如何にしぶといかがよく分かります。本質はカロリー制限ではなく、グルコース制限!!。先生が糖質の怖さに気付いておられない事は、「沖繩26ショック」の原因は肉食の増加としておられる事からも解ります。「沖繩26ショック」の原因は精製炭水化物の過剰摂取が早期から始まった事にございます。鎌田先生ほどの偉い先生でも惑わされるところが、糖質二十面相たる所以でございます。
ここらが惜しいので星は4つでございます。



『「ちょいメタ」でも大丈夫』 [単行本(ソフトカバー)]
大櫛 陽一 (著)
http://www.amazon.co.jp/%E3%80%8C%E3%81%A1%E3%82%87%E3%81%84%E3%83%A1%E3%82%BF%E3%80%8D%E3%81%A7%E3%82%82%E5%A4%A7%E4%B8%88%E5%A4%AB-%E5%A4%A7%E6%AB%9B-%E9%99%BD%E4%B8%80/dp/4569702198/ref=cm_cr_pr_product_top

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5つ星のうち 4.0

「脂質/コレステロール=悪」は本当か?真犯人は別にいた!, 2008/8/27

By tsunco "CR・IF" (近畿地方・時々首都圏・たまに国外)
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レビュー対象商品: 「ちょいメタ」でも大丈夫 (単行本(ソフトカバー))

日本人ではBMIが25前後のポッチャリ系「ちょいメタ」の方が栄養状態が良く、実際長寿であるとの主張である。そして同時に、2008年4月に始まった、所謂「メタボ検診」の危険性、欺瞞性を告発しておられる。先生は、メタボ検診は余計な手間と不安と医療費の浪費を発生させるだけだと警告する。

教授は脂質には大層優しい先生である。巷を闊歩する「グルコース/インスリン=善、脂質/コレステロール=悪」という迷信・神話に囚われない珍しい先生である。この信仰が実は逆さまである事にとっくに気付いておられる。1例として、先生は鶏卵の有用性を強調しておられる。鶏卵には抗炎症作用があるという。鶏卵は1日1個までなどとケチな事は言わず、1日何個でも食べれるだけ食べてよいのだ。また、コレステロールは余程高い(男性でLDL-C 190以上のヒトや家族性高コレステロール血症:FHの男女)のでなければ、敢えて下げる必要はないし、むしろその方が元気で寿命も長いと仰る。

逆に、低コレステロール群のほうが、栄養不良で免疫力低下の証しで、肺炎や発ガンの原因になり、結果、短命になると言う。更に、欧米ではもはや女性には使わなくなった(色んな大規模介入試験で効果が無いと判った為)コレステロール低下剤(スタチン)を、未だに(健康な)女性にも大量使用している日本の現状を告発しておられる。なぜ日本では使い続けるのか?。日本よりはるかに心筋梗塞の多い(3倍)米国の基準よりも、なぜ日本(動脈硬化学会)の基準の方が相変わらず異様に厳しい設定なのか?。なぜ逆さまなのか?。教授はその理由を「利益相反」(「利害衝突」ともいう)と表現しておられる。先生は脂質に優しい一方で、精製炭水化物には大層厳しいのである。糖尿病の人(特に初期は)には炭水化物制限を奨めておられる。また、蒸留酒なら、糖尿病の人にもOK(もちろん適量であるが)と仰る。何と素晴らしい。真犯人は別にいた訳である。

但し、教授の言う「3食きっちり食べましょう。朝食をおいしく食べられるリズムを作りましょう。」と言うところだけは反対意見である。朝食は食べないに越したことは無い。皆さん「朝はあまり食べる気がしない」のは至極当たり前の生理現象なのである。寝ている間の糖新生により「ガソリン満タン」なのだから。そんな時に給油(朝食摂取)したら、危険ですらある。無理して「おいしく食べられるリズムを作る」必要は全く無い。そもそも午前中は排泄(デトックス)の時間帯。水分だけで宜しい。「百歳の現役医師」聖路加国際病院の日野原先生を見習うべし!

ここら辺りを差し引いても、糖尿病、メタボのみならず、健康(PPK)に関心のある方々、全てにお勧めできる骨のある良著である。是非一読をお勧めする。



『メタボの暴走―「強制」健診の、あとに地獄のクスリ漬け』 [単行本]
船瀬 俊介 (著)
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%A1%E3%82%BF%E3%83%9C%E3%81%AE%E6%9A%B4%E8%B5%B0%E2%80%95%E3%80%8C%E5%BC%B7%E5%88%B6%E3%80%8D%E5%81%A5%E8%A8%BA%E3%81%AE%E3%80%81%E3%81%82%E3%81%A8%E3%81%AB%E5%9C%B0%E7%8D%84%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%AA%E6%BC%AC%E3%81%91-%E8%88%B9%E7%80%AC-%E4%BF%8A%E4%BB%8B/dp/4763405144/ref=cm_cr_pr_product_top

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5つ星のうち 4.0

壮大な無駄遣い!!ちゃんと「保健指導」出来る方がいないのだ!, 2010/10/25

By tsunco "CR・IF" (近畿地方・時々首都圏・たまに国外)
(トップ500レビュアー)

レビュー対象商品: メタボの暴走―「強制」健診の、あとに地獄のクスリ漬け (単行本)

2008年4月から始まった「特定健診」いわゆる『メタボ健診』に対する告発の書である。
国民の健康を向上する為に導入された施策、である筈だった。
しかし、実はそうではなく「深謀遠慮」が潜んでいたとのご主張である。
誰の深謀遠慮かって??
それは読んでのお楽しみ(笑)。

まずはメタボの診断基準が出鱈目。
メタボ検診の腹囲には科学的根拠など有りはしません。
線引きなんか本来困難ですな。
現に国際的には、腹囲を必須とせず総合的にメタボを診断するのが主流である。
腹囲必須は我が国だけの特異な基準。
「ガラパゴス化」なんて揶揄する方さえいらっしゃる。
実は腹囲を必須とするメタボ検診って国策なんですよ。
少なくとも科学的ではない。だから国内外からどんなに批判されようが引っ込めない。

そして「特定健診」の次に来るのが「保健指導」。
一旦メタボと診断されると、6ヶ月以内に適正数値に近付けるよう繰り返し『指導』を受けなければならないのである。
問題はその『指導』の内容である。
メタボを「穀物病」の一つと認識出来ておらず、糖質制限食事療法を一斉認めていない現状では、まともな『指導』になる筈も無い。
当然、殆どの方が改善せずに「受診勧告」となる。
その後に来る物は、「薬物による介入」である。
製薬メジャー・医師会の望むところである。
私の様に糖質制限食事療法で1年で44Kgも痩せて、メタボを脱出してしまうと薬は要らなくなってしまうのである(笑)。

230pには大櫛陽一東海大教授がご登場である。
教授は昨日(10/24)日経新聞朝刊の記事「コレステロール 高い方が長生き?」に登場したばかりである。
恐らく、その記事を読まれた方も多いであろう
この際、大櫛陽一教授の同系列の作品『メタボの罠』も併せて読まれん事をお勧めする。
第9章の「肉を止めよ。」や「万病の元は動物食品にあり。」には大いに異論が有るが、星は4つ進呈しよう。メタボと言われた方は是非ご一読を。

 
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