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* 100万年前に焼肉!? 人類はいつ頃から火を使い始めたのか?

日時: 2012/04/04(水) 14:57:01 メンテ
名前: tsunco

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人類の火の使用は何時頃からの事か?
この人類学上の大きな論争点で新しい発見があったみたいです。
皆様ご存知の様に、火の使用は石器に次ぐ「第二の技術革命」でございます。
昨日(4/3)のNHKから。

人類最古の火の使用痕跡か
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120403/k10014163061000.html
>南アフリカの洞窟のおよそ100万年前の地層から炭化した植物や焦げた骨などが見つかり、人類が火を使った跡とみられる最も古い例として、注目を集めています。
調査は、南アフリカにあるワンダーワーク洞窟でアメリカとドイツの研究チームが行ったもので、洞窟内のおよそ100万年前の地層から炭化した植物や焦げた跡のある骨などが見つかったということです。
同じ地層からは石器も発掘されているため、研究チームでは、見つかった植物や骨は、人類が火を使った跡ではないかとみています。
アフリカでは以前にも古い地層から焦げた骨などが見つかったことがありますが、屋外の遺跡がほとんどで、自然に発火したものとの区別が難しいとされていました。
今回の骨や植物は、人類が暮らしていた洞窟内で発見されたことなどから、人類が火を使った跡とみられる最も古い例として注目を集めています。
この発表について東京大学の佐藤宏之教授は「自然な発火か、人によるものかは慎重な判断が必要だが、当時の人類が火を使っていたという以前からの説を裏付ける可能性がある」と話しています。
この研究成果は、3日、「米国科学アカデミー紀要」に発表されます。


100万年前に火を使用か 原人が南アの洞窟内で
http://jp.wsj.com/Life-Style/node_419363
>われわれ人類の祖先がいつから火を使い始めたか、長年の論争対象となっているが、南アフリカ共和国の洞窟内で約100万年前に既に火を使っていたことを示唆する確かな証拠が見つかったとの新しい研究結果が発表された。
論文を発表した研究者によれば、南アのワンダーワーク洞窟で灰と焼いた骨が見つかり、洞窟内でしばしば火を使っていたことがうかがわれるという。
これまで長年の論争の過程では、約150万年前にさかのぼる証拠があると主張する研究者もいるし、もっと早期に火を使っていたかもしれず、それが脳を大きくする進化の一歩だったと論じる研究者もいる。しかし、これはトリッキーな問題だ。たとえ古い時代に火が使われた証拠があっても、これが単なる野火ではないとどうやって結論できるのか、という疑問が残るからだ。
ボストン大学のフランセスコ・ベルナ氏は米科学アカデミー紀要に掲載する共同論文で、ワンダーワーク洞窟内で人間の祖先が火を使ったことを示す「かなり有力な証拠」があると述べている。
ある専門家は、この新発見について、近くでこれまで発見されていたほぼ同じ時代の遺物と併せて検討すべきだと述べた。焼かれた骨はワンダーワーク洞窟から遠くないスワートクランズ洞窟でも発見されており、2つの場所での発見は、どちらか一つの場所での発見よりも有力な根拠になるとウィリアムズ・カレッジのアン・スキナー氏は指摘する。同氏は今回の新研究に参加していない。
別の専門家で同じく研究に参加していないオランダ・ライデン大学のウィル・レーブレークス氏は電子メールで、新研究は「確固たる」証拠を提供していないが、われわれの祖先が当時、そこで火を使っていたことを示唆していると語った。
研究論文の執筆者であるトロント大学のマイケル・チェイザン氏は、われわれの祖先は恐らく、火を利用するため、自然に発生した炎から引火したモノを持ち込んだのだろうと述べ、現場にあった石器の道具からみて、この祖先は約200万年前から存在していたホモ・エレクトス(原人)とみられると語った。
科学者たちは火を準備するもの、例えばいろりなど深い溝の跡を発見していない。しかしベルマ氏は、この火が稲妻などの自然の火だった公算はほとんどないと述べた。
同氏によれば、これは、洞窟の内部深くで繰り返し火が使われた証拠があるためだ。そこは洞窟の入口とほぼ100フィート(約30メートル)離れていた。過去数百万年の間に洞窟は変化していたから、火が燃やされた時には入口はもっと離れていたはずだという。これとは対照的に、スワートクランズ洞窟の骨は、自然の火で燃焼したものかもしれず、その後この洞窟に入り込んだ可能性があるという。
また科学者たちは、今回発見されたワンダーワーク洞窟の火は、洞窟内のバットグアノ(コウモリの糞)の自然発火による燃焼だった徴候は全くないと述べた。バットグアノの燃焼は稀にだが自然発生することが記録されている。
ベルナ氏とその同僚たちは、動物の骨が退色しており、加熱された化学反応を示していると述べた。また、洞窟から採取された土の中に微量の灰が発見されており、葉や草、枝などのモノを燃やしたことがうかがえるとしている。さらに石の断片のサンプルには加熱した証拠が発見されたという。
こうした一連の証拠からみて、こうした葉や草、枝などは燃焼したあと、洞窟外部から風や雨水に運ばれて洞窟に流入したのではなく、洞窟内で加熱されたことがわかるという。
火が何に使われたのかは明らかではない。ベルナ氏は、燃えた骨は料理していたことを示唆するが、祖先は肉を生のまま食べ、それを火の中に捨てたかもしれないと指摘した。可能性のある他の利用方法としては、暖房、照明、そして野生動物から身を守ることが挙げられる。
レーブレークス氏とウイットウォーターストランド大学(ヨハネスブルク)のパオラ・ビラ氏はAP通信に対し、今回の新研究は恐らく火の利用を実証するが、確証を得るため、いろりなど火のための準備品の徴候を発見したいと述べた。
両氏は、いずれにせよ今回の研究で、人間の祖先がこれほど昔に火を定期的に使っていたことは示されていないと述べた。両氏は昨年発表の論文で、火のこうした習慣的な利用は40万年前までさかのぼれると論じていた。 (AP通信)


〜本日の参考図書〜
『はだかの起原―不適者は生きのびる』 [単行本]
島 泰三 (著)
http://www.amazon.co.jp/%E3%81%AF%E3%81%A0%E3%81%8B%E3%81%AE%E8%B5%B7%E5%8E%9F%E2%80%95%E4%B8%8D%E9%81%A9%E8%80%85%E3%81%AF%E7%94%9F%E3%81%8D%E3%81%AE%E3%81%B3%E3%82%8B-%E5%B3%B6-%E6%B3%B0%E4%B8%89/dp/4907818475/ref=sr_1_5?ie=UTF8&qid=1333508095&sr=8-5

4 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

5つ星のうち 5.0

裸だからこそ極北に住めるという皮肉!!, 2008/10/13

By tsunco "CR・IF" (近畿地方・時々首都圏・たまに国外)
(トップ500レビュアー)

レビュー対象商品: はだかの起原―不適者は生きのびる (単行本)

「親指はなぜ太いのか」で有名なアイアイ先生の著作である。江部先生のブログにも登場する位のお勧め本でもある。

かのダーウィンに臆することなく真っ向から叛旗である。「人は不適者(裸)だからこそ生き延びた。裸にいいことなど1つも無い。」適者生存・優勝劣敗という定説を著者は真っ向から否定するのである。

著者に拠れば、「裸」は人類(3属17種)では唯一我々H・サピエンスだけの特徴だと言う。しかも2足歩行(400万年前に出現)と違ってごく新しい表現型なのだ。最近の遺伝子解析の進歩で、七万年前にアタマジラミとコロモジラミの分化があったと解って、衣服の発明がそのころであったと推理する。その後、出アフリカを果たしたH・サピエンスは3種の神器「衣服・火・家」を駆使し、世界中に拡散し、ついには毛むくじゃらの直立猿人さえ到達しえなっかたツンドラ地帯にまで達するのである。それが極北の先住民イヌイットである。裸だからこそ極北に住める。何という皮肉であろうか。

人類学、「人類の拡散」に興味のある方にお勧め出来る名作である。



『人類進化の700万年』 (講談社現代新書) [新書]
三井 誠 (著)
http://www.amazon.co.jp/%E4%BA%BA%E9%A1%9E%E9%80%B2%E5%8C%96%E3%81%AE700%E4%B8%87%E5%B9%B4-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E4%B8%89%E4%BA%95-%E8%AA%A0/dp/4061498053/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1333508472&sr=1-1

2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

5つ星のうち 4.0

人類のスター達:「ルーシー」「ボーイ」「ミトコンドリア・イヴ」そして「アルディ」登場!!, 2008/2/17

By tsunco "CR・IF" (近畿地方・時々首都圏・たまに国外)
(トップ500レビュアー)

レビュー対象商品: 人類進化の700万年 (講談社現代新書) (新書)

「人類は3属17種。人類は400万年前に誕生した。」と今まで教えられてきただけに、タイトルにある、「700万年」に惹かれて一気に読んでしまった。サヘラントロプスなどの初期3属が最近、人類の仲間に入って来たからだ。だから人類は6属って訳だ。しかし、副題にも有るように、今後更に書き換えられる可能性もあるとの事。決して確定した訳ではないのだ。初期3属を仲間に入れるに当たって、やっぱり「犬歯の縮小」がポイントになったのだそうだ。何だかんだ言っても、チンパンジーと人類を分けるのは、「直立二足歩行」と「犬歯の縮小」なのだ。

人類の進化における3つの大革新。筆者はこれを「ホップ・ステップ・ジャンプ」と表現している。猿人の段階での直立二足歩行が、そのホップである。ステップは、原人の段階での脳の大型化と石器の使用である。三段階目は、我々現生人類の登場である。ダラダラとスロープ状にではなく階段状に劇的に進化した訳だ。

各段階のスター達も面白い。一段階目のスターは、320万年前の猿人アウストラロピテクスの「ルーシー」である。ニ段階目のスターは、160万年前の直立原人の「ボーイ」である。三段階目のスターは20万年前の「ミトコンドリア・イヴ」である。「ルーシー」と「ボーイ」はちゃんとした化石であるが「イヴ」は化石ではない。そう、90年代のミトコンドリアの遺伝子解析の成果としての仮説である。ミトコンドリアは、本体の核とは別の遺伝子を持っており、しかもご存知のように母系遺伝である。現在、地球上に暮らす60億人以上の現生人類の共通の祖先は20万年前アフリカにいた、たった一人の女性に行き着くと。それがビッグ・マザー「ミトコンドリア・イヴ」である。その後イヴの子孫たちが「出アフリカ」を果たすのは、今から7〜5万年前の事だったと言われている。著者が研究者ではなく、新聞記者(読売)さんなので、専門的学術的な内容を期待する向きには少々物足りないかも知れないが、我々素人にはむしろ読み易いかも。星四つでございます。
PS
ラミダス猿人「アルディ」(440万年前)が、昨年有名な米国科学誌「サイエンス」で発表されました。全身に近い人類骨格を15年かけて複元でございます。また一人スターが加わりましたな。



『アナザー人類興亡史 -人間になれずに消滅した”傍系人類”の系譜-』 (知りたい!サイエンス) [単行本(ソフトカバー)]
金子 隆一 (著)
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%83%8A%E3%82%B6%E3%83%BC%E4%BA%BA%E9%A1%9E%E8%88%88%E4%BA%A1%E5%8F%B2-%EF%BC%8D%E4%BA%BA%E9%96%93%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8C%E3%81%9A%E3%81%AB%E6%B6%88%E6%BB%85%E3%81%97%E3%81%9F%E2%80%9D%E5%82%8D%E7%B3%BB%E4%BA%BA%E9%A1%9E%E2%80%9D%E3%81%AE%E7%B3%BB%E8%AD%9C%EF%BC%8D-%E7%9F%A5%E3%82%8A%E3%81%9F%E3%81%84%EF%BC%81%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B9-%E9%87%91%E5%AD%90-%E9%9A%86%E4%B8%80/dp/4774146404/ref=pd_sim_b_5

20 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

5つ星のうち 5.0

古人類学はいま古今未曾有の大発展期にある,p8, 2011/7/11

By 内田裕介 (千葉県)
(トップ500レビュアー)

レビュー対象商品: アナザー人類興亡史 -人間になれずに消滅した”傍系人類”の系譜- (知りたい!サイエンス) (単行本(ソフトカバー))

 新聞広告でタイトルがおもしろそうだったので手に取った。
 ここ20年、重要な化石の発見が相次ぎ、古生物学が飛躍的に進歩している(移行化石の発見)というが、本書はとくに古人類学上の大発見を元に人類の起源について最新の知見を紹介している。

 『自然科学では、ある時期に大発見が集中して飛躍的進展を遂げることがあるが、古人類学もいままさに古今未曾有の大発展期にある(要約)』p8

 図版も数多く収録されていて、むろん素人目には個々のガイコツの区別はつかないが、悠久の太古に想像を巡らせるには十分な内容だ。
 「アナザー人類」とはおもしろい言い方だが、太古にはもっと多様な「人」が存在した。しかも現生人類と同時期に何種類もが共存していた。しかしいま人類はただ一種しかいない。彼らはどこに消えたのか。なぜ、消えたのか。

 『27万〜25万年前に全人類はアフリカで生きていた数千人規模のきわめて小さな集団にまで縮小し、その後のこの集団が持っていた遺伝子的な特徴がその後ふたたび拡大にむかった人類の標準型になった』p245

 現生人類の遺伝的特徴は他の生物に比べて極めて均質で多様性がない。そのことへの、これが有力な仮説だそうだ。つまり現生人類もかつて絶滅の危機に瀕したことがある、ということである。

 『ヒトはこの時点まで、適応したものが生き延びる(適者生存)ではなく幸運なものが生き延びる(運者生存)という進化の大原則に縛られた存在でしかなかったのである』p249

 我々(=の遺伝的形質)が生き残っているのは、単に運がよかったからであって、環境に適応したとか他種に比べて優れていたからではない、ということの証拠のひとつだろう。生き残っているのは優れていたからに違いない、というのが、ダーウィン流進化論の基本スタンスだが、やはり眉つばである。神さまはサイコロを振るのだ、と思った。

 
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