window
トップページ > 記事閲覧
このエントリーをはてなブックマークに追加
* ジョージ・ケイヒル物語@

日時: 2011/04/12(火) 11:40:05 メンテ
名前: tsunco

釜池先生の新著ではジョージ・ケイヒル博士の事が85pで詳述されております。
博士は3-ヒドロキシ酪酸の事を詳しく研究したパイオニアです。
今回は釜池先生と「ハーモニカドクター」こと松澤健夫先生との往復メール(釜池先生のHPで公開済み)からジョージ・ケイヒルと3-ヒドロキシ酪酸の事を復習してみましょう。
以前、ラビハでも取り上げましたが、何度読んでも大変勉強になります。

2010年10月5日8:42
ハーモニカドクター様

私、釜池豊秋です。
先生のHP http://harmonica-doctor.way-nifty.com/blog/2010/01/--2-56c3.html
をひょんなことから開いてみました。
3月21日に江部康二先生からもらったメール内容の出所が分かりました。
そのメールとその後のやり取りを添付します。
私はかねてから、ブドウ糖ではなく脂肪酸・ケトン体(今では短鎖脂肪酸と呼んでいます)がヒト(動物種としての人間)の基本的エネルギ−源である、と主張してきました。
添付ファイルは、Life Style Medicine vol.2 no.4 2008 に掲載されたものです。
その後の Steller Sea Lions についての論文(添付ファイル)などから、ヒトのケトン体値についてはペンディングです。
ところで、先生が George F. Cahill を知るに至った経緯を教えていただけますか。

釜池豊秋

2010年10月6日 20:42
釜池豊秋様:
先生の「糖質ゼロの食事術」ほか「レシピ集」など興味深く読ませていただき、大変感銘いたしています。今回は私の書いたブログに興味を持っていただき恐縮です。
1970年代(大学紛争直後)、先生は医学生か高校生の時代だと思いますが、京都大学医化学教室(早石 修教授)には生化学の英才が集まっていました。世界的にも代謝調節の研究が盛んで、その頃早石研究室にいた橘 正道さんが千葉大の生化学の教授になって転出され、中沢さんや森さんが一緒に千葉大に移りました。私は徳島でオルニチンの代謝研究をしていたので、「動物の代謝調節」(Newsholme & Start著;中沢 淳&森 正敬訳)を熟読し、その中でCahillとOwenの脳によるケトン体の利用の実験(ヒトの長期飢餓実験でケトン体が脳の呼吸基質としてとても重要な役割をしている)結果を知りました。
1968-1970年代から21世紀初頭までCahillは一貫してケトン体の研究をしていました。そういう経緯でCahill先生の研究を知っているのです。いみじくも江部先生の糖質制限食でケトン体と再び出会うこととなり、最近のCahill先生の3-ヒドロキシ酪酸に対する生理学的見解を知るようになり、ただ驚いている次第です。もっと彼の脳の進化についての仮説を知りたいのですが、メールを出しましたが返事はいただけませんでした。
以上です。         松澤健夫

(中略:字数制限により)

2010年11月16日 13:17
松澤健夫 先生

お世話になります。
一つ教えてください。
江部先生の「やせる食べ方」には、やせるワケAとして
P.40
・よけいなカロリーは身体の脂肪としてたまらず、血液中のケトン体になっている。
・使われないカロリーはケトン体になって、尿と一緒に捨てられる。
とあります。
尿ケトン体として捨てられるカロリーはどれほどなのでしょう?
減量に貢献するほど多いのでしょうか?
ご教示下さい。

釜池豊秋


2010年11月16日 16:43
釜池先生:
いつもお世話になっています。
私のホームページにも2型DMの並太郎様より糖質ゼロ食の実施につき心配な点の相談があり、回答いたしています。
先生のケトン体についてのご質問ですが、
E.A.Newsholme C.Start著の改訂版「動物の代謝調節」(訳本は入手不能;原書は¥4500程で入手可;アマゾン)の 「7.5 ケトン体の生理的意義」に丁寧に解説してあります。要するに脳・心・腎・筋肉で利用されるのです。ケトン体が不要な代謝物であれば、何故脂肪酸がわざわざ肝臓でケトン体に代謝され、血中に放出されているのでしょう?高濃度の脂肪酸には不整脈を誘発する毒性があります。そして脳(神経細胞)は脂肪酸をエネルギー源に利用しないと言う自然の掟があります。運動をしなければ余ったケトン体は尿に捨てられるしかありませんが、運動をすると心臓や筋肉で利用されます。+運動でスリムになるのが本筋と思いますね。これで答えになっていますか?   松澤健夫


2010年11月17日 2:49
松澤先生

残念ですが答えになっていません。
私の、「食餌・エネルギー代謝理論」の根幹は、
脂肪酸・ケトン体(酪酸などの短鎖脂肪酸)がヒトを含む哺乳動物の基本的エネルギー源である。
ブドウ糖は、赤血球などミトコンドリアをもたない細胞、ごく短時間非常に強度の高い運動をするときの筋肉、のエネルギー源である。
です。(脳の主要エネルギー源も短鎖脂肪酸です)
しかし、糖質主体の食餌を頻回に行っていると、もっぱらブドウ糖をエネルギー源として利用し、短鎖脂肪酸(ケトン体)が使えない状態が「常態」になります。
本来のものとかけ離れてしまったエネルギー代謝(源)を続けてきた人が、絶食あるいは徹底した糖質制限食を実行すると、
短鎖脂肪酸(主としてβ-ヒドロキシ酪酸)の血中濃度が、「尿」に漏れ出るほどに上昇します。
いわゆる、ケトーシスです。
しかし、尿中ケトン体として「漏出」するエネルギー量は大きくありません。
G.F.Cahillによると、β-ヒドロキシ酪酸のエネルギーは 4.56 kcal/g です。
一方、高比良英雄の絶食研究(断食研究 岩波書店 昭和5年)によると、
尿中に排泄された「ベータ水酸化酪酸」は、多い人で、26日間の断食で 42.597g です。
4.56×42.597=≒194 kcal です。
とてもこのカロリーでは、減量に貢献できません。
ましてや、糖質制限食におけるケトーシスは断食時に比して軽度です。
「糖質制限でやせるワケ」にはなりません。

釜池豊秋

2010年11月17日 7:21
釜池先生:
お早うございます。
生成されるケトン体の量が問題なのですね。
この量については確たるデータはありませんが、脂肪酸の血中濃度が「ある一定濃度以上にならないよう」に調節されるているらしいとしか言えません。1980年にKoeslagらが施行した実験でマラソンランナーを二群に分け、片方は通常食、他の群は低糖質(高脂肪)食で走らせた実験です。運動前数日間は既定食を両群に与えています。血中ケトン体濃度を測定しています。脂肪酸濃度は測定していませんが、不整脈毒性を発揮する濃度以上には脂肪動員を起こさないよう制御しているはずです。でないとマラソンは走れません!添付したExelデーター表のように、ケトン体濃度もプラトーに達しています。利用と供給が釣り合った状態になっているようです。

2010年11月18日 7:13
釜池先生:
お早うございます。先生も早く起きられるんですね。
昨日は勤務からの帰りに「安心」を本屋で買って、ざっと読みました。
体重減量にはとても有効ですね!釜池式「糖質制限食」は自分が実践し、体験しているところが強みですね!
話題は変わりますが、ケトン体の量の問題ですが、これは脂肪動員が起こるか、起こらないかにかかっていると言えます。脂肪動員の指令がオンになっていると脂肪酸は肝臓に送られケトン体が生成されます。オフになると生成は止まります。これが私の返事です。
--
松澤健夫 Takeo Matusawa MD

2010年11月18日 7:26
松澤先生

断食中の糖新生に要するエネルギーは如何ほどのものでしょうか?
ご教示下さい。

釜池豊秋

2010年11月18日 11:27
釜池先生:
糖新生がグルカゴンでオンになっておれば、そんなにエネルギー即ちATPはいらないとおもいます。主要な糖源性アミノ酸のグルタミン酸がαケトグルタル酸になりクエン酸回路でATPを生成しながらオキザロ酢酸に変わるので、その後のオキザロ酢酸からグルコースへの変換で必要なエネルギーは賄われるようです。詳しくは生化学教科書をご参照下さい。松澤健夫

2010年11月18日 14:19
松澤先生

ありがとうございました。
釜池豊秋

2010年11月18日 20:56
釜池先生:
Newsholmeがまだ元気でした。新しい分かりやすい生化学の本を(臨床家)向けとも書いてありますが、今年6月に出しました。Functional Biochemistry in Health and Diseaseです。$60.52の特価です。飢餓のことも書いてあります。アマゾン      松澤健夫

2010年11月26日7:38
松澤健夫先生

11月23日に頂いた質問への返答です。返答が遅れた理由は理解していただけると思います。
先生に質問があります。
質問1:先生は自分のDMに気付かれたのは何才くらいの時ですか?それからずっと糖質制限食ですか?
質問2:ケイヒル先生の研究を知ったのはどうゆう「きっかけ」からですか?

松澤健夫

Aに続く・・・

 
Page: [1]
 
BBコード
テキストエリアで適用範囲をドラッグし以下のボタンを押します。
装飾と整形

フォント
この文字はフォントのサンプルです
リスト
標準  番号付  題名付

スマイリー
表とグラフ
データ入力
ファイルから入力(txt/csv)
要素の方向:
横軸の数値:
横軸の値 例:2009,2010,2011,2012
直接入力
凡例
カンマ区切り数値 例:1,2,3
横軸の値 例:2009,2010,2011,2012
オプション
出力内容
グラフタイプ
区切り文字
縦軸の単位例:円
横軸の単位例:年度
マーカーサイズ
表示サイズ
確認と適用
Status表示エリア
プレビュー
絵文字
連続入力
外部画像
  • 画像URLを入力し確認ボタンをクリックします。
  • URL末尾は jpg/gif/png のいずれかです。
確認ボタンを押すとここに表示されます。
Googleマップの埋め込み

  • 説明
  • 説明
確認ボタンを押すとここに表示されます。
HELP
題名 スレッドをトップへソート
名前
E-Mail
URL
添付FILE 文章合計600Kbyteまで
パスワード (記事メンテ時に使用)
コメント

※必須

   クッキー保存