window
 
トップページ > 記事閲覧
このエントリーをはてなブックマークに追加
* ミトホルミーシス仮説ふたたび

日時: 2011/04/21(木) 10:11:48 メンテ
名前: tsunco

クリックで原寸大表示します

坪田先生のアップデート講演でも位の一番で紹介された「ホルミーシス仮説」
http://www.mediproduce.jp/seminars/index.htm
ネタ元になった論文はこちらでございます。

Antioxidants prevent health-promoting effects of physical exercise in humans
http://www.pnas.org/content/106/21/8665.short
PNAS106:8665-8670, 2009

Abstract
Exercise promotes longevity and ameliorates type 2 diabetes mellitus and insulin resistance. However, exercise also increases mitochondrial formation of presumably harmful reactive oxygen species (ROS). Antioxidants are widely used as supplements but whether they affect the health-promoting effects of exercise is unknown. We evaluated the effects of a combination of vitamin C (1000 mg/day) and vitamin E (400 IU/day) on insulin sensitivity as measured by glucose infusion rates (GIR) during a hyperinsulinemic, euglycemic clamp in previously untrained (n = 19) and pretrained (n = 20) healthy young men. Before and after a 4 week intervention of physical exercise, GIR was determined, and muscle biopsies for gene expression analyses as well as plasma samples were obtained to compare changes over baseline and potential influences of vitamins on exercise effects. Exercise increased parameters of insulin sensitivity (GIR and plasma adiponectin) only in the absence of antioxidants in both previously untrained (P < 0.001) and pretrained (P < 0.001) individuals. This was paralleled by increased expression of ROS-sensitive transcriptional regulators of insulin sensitivity and ROS defense capacity, peroxisome-proliferator-activated receptor gamma (PPARγ), and PPARγ coactivators PGC1α and PGC1β only in the absence of antioxidants (P < 0.001 for all). Molecular mediators of endogenous ROS defense (superoxide dismutases 1 and 2; glutathione peroxidase) were also induced by exercise, and this effect too was blocked by antioxidant supplementation. Consistent with the concept of mitohormesis, exercise-induced oxidative stress ameliorates insulin resistance and causes an adaptive response promoting endogenous antioxidant defense capacity. Supplementation with antioxidants may preclude these health-promoting effects of exercise in humans.

ホルミシス理論とアンチエイジング
http://ameblo.jp/draa/entry-10514129437.html

>4週間の運動前後の耐糖能の変化をみると、普通に運動をしている群では、きちんと耐糖能が改善した。一方、ビタミンCを1000mg/日&ビタミンEを400IU/日摂取していた群では運動による健康増進効果が抑えられてしまった。
>ホルミーシスとは、間欠的な軽度のストレスによる健康増進作用をいいます。最近、活性酸素による酸化ストレスをすべて消去してしまうのは、ちょっとまずいんじゃないかという見解が出てきています。“適度な酸化ストレスがないとSODのような抗酸化酵素が誘導されないため、かえってエイジングが促進される”。全くストレスの無い平穏無事な日々を過ごしているとしまいには鈍らになっちゃうぞ!と。


実は、私も「ひろばアーカイブ」でホルミーシス仮説については2度書いています。
本日はそのリバイバルです。

「チョッとだけよ」のホルミーシス理論(2009/6/1)

ホルミーシス(Hormesis)とは、1978年、ミズーリ大学のトーマス・D・ラッキー教授(写真) が提唱された概念です。かなり長い歴史がございます。
「高用量で有害影響を持つ化学物質、放射線、酸化ストレス等が、低用量では有益な影響を持つ」という概念で、Hormesisとは”To Excite”という意味だそうです。
高用量の暴露を受けた時にダメージを受けないよう、低用量時にある種の防御メカニズムを刺激するもので概念的にはワクチンに似ています。
低用量において、ホルモンの放出の引き金、遺伝子発現のオンオフ、細胞成長の刺激など様々な影響を持つので、今では大変重要な概念になって来ています。覚えておいて絶対に損はありませんから(笑)。

「低レベル放射線のパワー」。皆様、大概は「放射線は怖い」と思っておられます。でも必ずしもそうとも言い切れません。低レベルならその逆も有り得るのです。
その例として「ラドン温泉」ってのがあります。我が国では三朝温泉なんかが有名です。温泉療法でなぜリューマチが治ったりするのでしょうか。放射性同位元素ラジウムが崩壊する過程で発生するラドンガスを、経気道的に体内に取り込む事がその本質と考えらています。ミト・ホルミーシス効果(Mitohormesis)により、ミトコンドリアが活性化して、鳥に近付く訳です(笑)。

ミト・ホルミーシス効果(Mitohormesis)というのは、ミトコンドリアにおいて、少し酸化ストレスがある方が機能亢進を得られる事を言います。

適度な運動も少しの酸化ストレスとミトコンドリアの機能亢進をもたらします。
但し、無理で過激な運動は虚血再灌流傷害から過剰な酸化ストレスを産生し、かえって危険です 。過激な運動はむしろ逆効果という事になります。だから有名アスリートで百壽者は殆どいません。

また、過剰な抗酸化サプリの摂取で活性酸素を消去し過ぎるのも逆効果です。ミトコンドリアの機能低下を来たします。ビタミンEやビタミンCの超大量療法が過去に何度も試みられて来ましたが、一向に芳しい結果を出せていないのも当たり前の話であります。但し、各サプリの至適量はまだ判っていません。

結論。過剰でも皆無でも駄目 。「過ぎたるは及ばざるが如し」。 適度、「チョッとだけよ」が大切ということです(笑)。


「ミトホルミーシス仮説」って何??(2010/2/17)

以前(2009/6/1)に書いた日記
『「チョッとだけよ」のホルミーシス理論』
を覚えておられるでしょうか。
昨日(2/16)のyomiDr.コーナーで、坪田教授がこのホルミーシス仮説に言及しておられます。

ストレスは元気の源
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=20728&from=yolsp

>ホルミシスです。ちょっとしたストレス、自分が許容できるストレスを耐えると、それに対抗するような遺伝子群が発現したり、酵素が発現したりして実は自分が元気になっちゃうという仮説なんです。

>最近わかってきたのは、体の中にはミトコンドリアっていうエンジンがあるんですが、そのエンジンが年を取るとどんどんダメになっていく。小さくなるし、活性酸素をどんどん出してくるようなエンジンになっちゃうんです。でも運動するとそれがまた大きくなって、効率がよくなります。

研究者だけでなく、ミトコンドリアに一般の方の目が向く事は誠に喜ばしいのでございます(笑)。
おおかかさまを労わって、「死ぬまで自立」を目指しましょう、皆様。

ホルミーシス臨床研究会
http://www.thar.jp/information/post-3.html

おまけ。
釜池先生のブログ記事(2007/10/11)にはこうあります。
抗酸化剤・ビタミン剤がミトコンドリアに逆効果(老化促進)になる事を既に見抜いておられます。
流石です。
抗酸化剤・ビタミン剤に嵌っておられる方は気を附けて下さいね。

〜ブドウ糖は老化物質〜

味の素の研究者、三井彰さまからご教示いただいた論文です。
「かまいけ式糖質ゼロ食」が「スローエイジング食」であることを裏付ける内容です。

1.細胞のブドウ糖摂取を制限する、あるいは解糖系をブロックすることで(細胞内)呼吸が増大すれば寿命が延びる。
2.ブドウ糖の取り込みを促す現在の糖尿病治療は老化を促進する。
3.適量の酸化ストレスは酸化ストレス抵抗力を増進する。
4.抗酸化剤・ビタミン剤などの老化防止のサプリメントは、かえって老化を促進する。

Cell Metabolism
Article
Glucose Restriction Extends Caenorhabditiselegans LifeSpan by Inducing MitochondrialRespiration and Increasing
Oxidative Stress
Tim J. Schulz,1,2 Kim Zarse,1 Anja Voigt,1,2 Nadine Urban,1 MarcBirringer,1 and Michael Ristow1,2,*1Department of Human Nutrition, Institute of Nutrition, University of Jena, D-07743 Jena, Germany
2German Institute of Human Nutrition Potsdam-Rehbru¨ cke, D-14558 Nuthetal, Germany
*Correspondence: mristow@mristow.org
DOI 10.1016/j.cmet.2007.08.011
SUMMARY
Increasing cellular glucose uptake is a fundamentalconcept in treatment of type 2 diabetes,whereas nutritive calorie restriction increases life expectancy. We show here that increased glucose availability decreases Caenorhabditis elegans life span, while impaired glucose metabolism
extends life expectancy by inducing mitochondrial respiration. The histone deacetylase Sir2.1 is found here to be dispensable for this phenotype, whereas disruption of aak-2, a homolog of AMP-dependent kinase (AMPK), abolishes extension of life span due to impaired glycolysis. Reduced glucose availability promotes formation of reactive oxygen species(ROS), induces catalase activity, and increases oxidative stress resistance and survival rates, altogether providing direct evidence for a hitherto hypothetical concept named mitochondrial hormesis or ‘‘mitohormesis.’’ Accordingly,treatment of nematodes with different antioxidants and vitamins prevents extension of life span. In summary, these data indicate that glucose restriction promotes mitochondrial
metabolism, causing increased ROS formation and cumulating in hormetic extension of life span, questioning current treatments of type 2 diabetes as well as the widespread use of antioxidant supplements
Date: 2007/10/11(木)

この記事のタイトル『ミトホルミーシス仮説ふたたび』はこちらからのパクリです。
悪しからず・・・(笑)。



 
Page: [1]
 
BBコード
テキストエリアで適用範囲をドラッグし以下のボタンを押します。
装飾と整形

フォント
この文字はフォントのサンプルです
リスト
標準  番号付  題名付

スマイリー
表とグラフ
データ入力
ファイルから入力(txt/csv)
要素の方向:
横軸の数値:
横軸の値 例:2009,2010,2011,2012
直接入力
凡例
カンマ区切り数値 例:1,2,3
横軸の値 例:2009,2010,2011,2012
オプション
出力内容
グラフタイプ
区切り文字
縦軸の単位例:円
横軸の単位例:年度
マーカーサイズ
表示サイズ
確認と適用
Status表示エリア
プレビュー
絵文字
連続入力
外部画像
  • 画像URLを入力し確認ボタンをクリックします。
  • URL末尾は jpg/gif/png のいずれかです。
確認ボタンを押すとここに表示されます。
Googleマップの埋め込み

  • 説明
  • 説明
確認ボタンを押すとここに表示されます。
HELP
題名 スレッドをトップへソート
名前
E-Mail
URL
添付FILE 文章合計600Kbyteまで
パスワード (記事メンテ時に使用)
コメント

※必須

   クッキー保存